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カテゴリ:酒井 正 石仏画の世界
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39P目は市川市の江戸川近くの道標。角柱型の石塔の正面上部に大黒天像、その下に凝ったデザインの三猿を浮き彫りという珍しい石塔で、まだ取材はできていないが、いつか実物を見たいものだ。 40P目 西区指扇 荒沢不動尊前三差路の百観音供養塔 寛政4(1792)二つの寺社へ向かう道の分岐点にあり、道標になっている。 水判土観音の裏あたりから佐知川の台になった地域を北西にまっすぐ続く道を進んでゆくと、佐知川から指扇に入るあたりで道は左右に分かれ、その三差路のところにスケッチの石塔が立っていた。 百観音供養塔。角柱型の石塔の正面上部を舟形に彫りくぼめた中に観音菩薩坐像を浮き彫り。像は風化が進みあまりはっきりしないが、左手に未敷蓮華を持ち右手を添える形のようだ。下部中央に「百ヶ所供養塔」両脇に造立年月日。 塔の右側面 右 あきば道。中釘にある「関東総社」秋葉神社への道を示す。下部に数名の名前が刻まれている。 左側面には左 くわんをんミち。この「観音」は宝来にある福寿庵百観音のことらしい。こちらも下部に数名の名前が刻まれていた。 道を挟んだ向かいに荒沢不動尊、そのお堂の左、木々が生い茂った中に庚申塔が祀られている。 庚申塔 正徳元年(1711)唐破風笠付き角柱型の石塔の正面 日月雲 青面金剛立像 合掌型六臂。木立の中は薄暗く、ピントは合わせにくい。 目を吊り上げた青面金剛。元禄期を中心によく見られるのだが、青面金剛の足元は邪鬼ではなく磐座のようだ。 二鶏は比較的大きく立派。三猿もしっかりと彫られていた。 塔の左側面 武州足立郡指扇領内五味貝戸村。下のほうに施主とあり、十二名の名前が刻まれている。 右側面に造立年月日。下部にはやはり十二名の名前が刻まれていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.02.19 20:36:37
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