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2019.07.22
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カテゴリ:教育・職業
オはオタクのオ 第0048回 吉本事変(そこじゃないでしょ)

 韓国が法律よりもローソクデモに象徴される国民感情を優先して政策を捻じ曲げたり、平気で過去に確定した法律の裁定を引っ繰り返したりしがちなことから”国民情緒法”が優先される国と揶揄されているのは比較的知られた話ですが、吉本興業と所属タレント(宮迫、田村亮)の2019年7月21~22日にかけての攻防を見ていると・・・”日本も大差がないというか、日本のTVも「Kの理論」全開じゃん?”と思ったのでした。

 これを書いている時点で、なぜか吉本興業の社長と会長が謝罪して給料を期間限定で半減させる云々とし、解雇を宣告されていた宮迫、田村の処分は取り消しという、”はあ?”という超展開になっているのですが、宮迫、田村が21日に自ら主宰して行った謝罪(?)会見において、具体的には何一「物証」を示さずにおいて、”こういうことがありました”、”彼らはこう言いました”、”私たちはこう思います”と涙ながらに一席ぶっただけですべてがチャラになるとは悪い冗談でしょうに。

 そもそもの事の発端は、吉本興業に所属している芸人の”闇営業”と呼称される、反社会的集団(暴力団、半グレ、窃盗団などなど)なども開催する宴会等に出向いて司会をしたり芸を披露して報酬を受け取る行為が発覚したことで、直接の窓口になっていた吉本所属の芸人に関しては今回の闇営業騒動が表社会に露見した直後に解雇されています。

 ちなみに、芸人が興行を行う場合、場所、日時、参加する芸人の名前、料金といったことを、興行を行う地域で告知し集客を行う必要が昔からあり、雑多な客が集まればなにかと暴力沙汰を伴う騒動や詐欺、盗み(置き引き、巾着切り、強盗などなど)といった雑多な揉め事が発生しやすくなる現実があり、良くも悪くも興行をスムーズに行うために興行先の(いわゆる”地回り”の)地域を縄張りにしているヤクザ屋さんなどが興行をしきってきた歴史が ・・・ 遡れば平安時代の頃から ・・・ あるわけです。

 逆に言えば、ショービジネスというのはヤクザ屋さんたちにとっては、ほぼ合法的な商売のジャンルと言えなくも無く、少なくとも受け取ることのできる利益に見合った分の働きだけでなく、ヤクザ屋さんが仕切っているから悪さをしたときに警察に突き出してもらえるとは限らないという(心理的な)抑止効果も期待できていたと言えます ・・・ まあ、大金が絡めば絡むほど、ヤとヤの間でトラブルが発生する可能性も出て来るそうですが、その場合も基本的に裏側だけで話が終わることになっているそうです。

 が、近年、暴力団対策法が分かりやすいですが、ヤクザ屋さんを駆逐してクリーンな社会を作りましょうと公安、警察、司法関係者が昔ながらのヤクザ屋さん組織を合法的に取り締まり強化した結果、ヤクザ屋さんが手を引く現場が増加し、目端の利くヤクザ屋さんたちは東南アジアなど海外へ活路を求めて侵出し、既にあちこちで基盤形成に成功している組織も珍しくなくなっていたりもします。

 この場合、日本では法律で犯罪とされ懲罰対象となる行為が、海外の国や地域によっては完全に合法とか、現地の法律が未整備の間に荒稼ぎして合法的に資産形成をしてしまう、一種の”時差”を利用して現地で短期間の内にのし上がった経済に強い連中が勝ち組になってようです。

 まあ、亜米利加におけるマフィアの発展の歴史を早回しで見ている気がしないでもないのですが、当初は黒かったりグレーゾーンの事業で荒稼ぎしたとしても、ある程度の資産形成に成功したら、その金を表の社会で合法的に運用して合法的な資産家になると同時に、黒やグレーな事業は売却するか畳んで足を洗ってしまえば”現地に顔の効く有力な資産家”しかいなくなるわけです。

 そうなると、日本で法律でがちがちに固められて従来のグレー判定だったシノギまで黒とされて先細りになっていく上に、部屋を借りることさえ難しく、子供を学校に通わせることも何かと揉めるような日本にあえて戻る必要ってないんじゃね?と考える人が増加し、生活の拠点を海外に移しリッチな生活を享受する人生の選択が何も一流企業を定年退職してウハウハな年金生活を送っている人だけのものではなくなっている現実があるわけです。

 歴史的には、第二次世界大戦直後、亜米利加軍が敗戦国の日本に進駐して占領政策を実施したとき、日本の(”オイ!こら!”の”特高警察に象徴される)公安、警察活動もまた占領軍の前に何もできない局面が多発し、外国人犯罪者を日本の警察官が取り締まって処罰することさえ事実上不可能だった時期さえあったのでした。

 そうなると、犯罪被害者となった日本人は”泣き寝入り”するしかなかったわけで、それこそ現在も残る日米地位協定がもっと亜米利加にとって有利かつ強力に機能していたため、日本人の警察官は目の前で同胞が犯罪被害を受けていても”見て向ぬふり”を実際にしていた時期があったわけです。

 もちろん、米軍の治安維持機関であるMP(ミリタリー・ポリス)なども稼働していたのですが、昨日まで殺し合っていた敵国の国民の権利と自軍の戦友の権利のどちらを優先したか?をここで解説する必要は無いでしょうし、敗戦国の民というのはいつの時代でもまともに扱われることがない存在で、それが嫌なら再度の戦争を行って戦勝国の国民になるしかないのですが、日本人が敗戦国の民でありつづけた方が自国にとってとて便利で何かと有利と考える国ほど”憲法9条を死守せよ!(=間違っても日本人が第三次世界大戦などで戦勝国になるな)”と他国の憲法にまで口出しをしていることは御存知の通り。

 まあ、日本の外務省が国連の定めた”敵国条項”から日本を除外しょうとしないでいるあたりで、身内に売国奴がいる日本という国は既に詰んでいるとも言えるのですが、日独伊三国同盟という第二次世界大戦における”(いわゆる)悪の枢軸国”の内、大戦中に散々足を引っ張った伊太利は真っ先に敵国条項の対象外となり、続いて西ドイツもNATOに加盟した段階で敵国条項の対象外となり東ドイツと統合した後も引き続き対象外となっていて、なぜか日本だけが未だに国連が公認している敵国条項を適用する対象国のままでいる現実があるわけです。

 この敵国条項のおっかないところは、第二次世界大戦の戦勝国に対して日本が軍事行動を行ったと戦勝国側が判断した場合、一方的に敵性国家として処分できるという点だと私は考えているのですが、自由民主党などが改憲を行って憲法9条などを改訂して更新しよう!そのために国民投票を云々と言われても、”国連の敵国条項の対象国のままで何を寝言を言っているのか?憲法改正より前に敵国条項の対象外にならなければ地図から日本と言う国が消えやすくなるだけ”だと私は思います。

 これを書いている時点だと、日米軍事同盟のおかげて国連の敵国条項の適用を免れているところがあり、日米軍事同盟を解消して日本がスタンドアローン状態になったときに敵国条項の対象国のままだと、たとえば中国が尖閣諸島周辺に送り込んだ公船という名称の軍艦や艦艇に対して、海上保安庁がピストルを一発撃ちこんだだけでも、中国が敵国条項の発動を宣言し、多国籍の有志連合軍で日本を袋叩きにして、再度、国連軍の名のもとに全面占領しても、戦勝国で分割して地図から消してしまってもどこからも非難されない国連公認の合法的な活動になるということで、いわゆる常任理事国の審議や”拒否権”の対象外だったりもします。

 話を吉本興業の騒動に戻すと、暴力団対策法の強化などで暴力団に象徴されていた反社会的な組織は表社会から締め出されていったのですが、ヤクザ屋さんからすれば、日本がGHQの占領下にあって日本の警察組織が機能せず、日本人が犯罪の被害者になっても泣き寝入りするしかなかった時期に良くも悪くも治安を回復させ国民の権利を守ったのは法律の外側にいた俺たちであんたたちじゃなかったでしょうにと少なからず思っているのではないかと。

 まあ、良くも悪くもヤクザ屋さんは受け取った金額分の仕事はかっちりこなす(ことで信用を得る)ので、無料で対応してくれるとは言うものの中・下級国民と上級国民とでは明らかに態度も対応までの速度も、対応手段も違う某・国営組織より頼りにする人が少なからず存在していたのですが、規制の強化でヤクザ屋さんが表立って揉め事に介入しなくなった結果として、不良少年が組織化された半グレやら、外国人犯罪組織などに対する裏社会の抑止力が事実上無くなって昔の常識が急速に通用しなくなったなあと。

 で、吉本芸人の話ですが、芸人はかって京都を流れる河川の河川敷に仮設の(竹とか筵などで簡易に仕切った)小屋で興行を行っていた連中が最大勢力というか、出雲の阿国あたりが確立した阿国歌舞伎の頃から芸の一つの分野と認識されるようになったこともあって”河原者(かわらもの)”と呼称され、江戸時代に入って士農工商といった身分制度が厳しくなったとき、”どの身分に属するのか?”が問題となり、身分制度の外の存在とされ、ある意味でヤクザ屋さんと同じカテゴリーに区分されたわけです。

 そして、芸事でも上流階級が保護育成した能や狂言などが演芸の一つの頂点とすれば、歌舞伎は庶民が支持して上流階級にも支持が広がったこともあって時代が下がるほど家元制度に準じた組織化が進んだのですが、庶民の娯楽の域を出なかったというか”寄席”などが主戦場となった落語や漫才、手品などなどの演芸は明らかに格下扱いされ続けた歴史があると言えます ・・・ ざっくりした話ですが。

 もっとも、演芸というカテゴリーで底辺のままでいるか、能や狂言のような一種の芸術活動に準ずるところまで精進するか?は関係者の長年の努力に左右されるところが大きく、例えば、(古典)落語の業界で”闇営業”が話題になるか?と考えると、漫才ブームからこちらの漫才系の精進不足には酷いものがあるのではなかろうか?

 全国各地で興行を行う場合、どうしても興行を行う現地の有力者の助力が不可欠だった時代が長く、そこから裏社会と芸能界のずぶずぶの関係が21世紀に入っても続いた主因があるのですが、某・国民的な歌手にしても広域暴力団関係者と深い関係があったことは公然の秘密だったわけで、”反社会的な集団との関係を、大っぴらにしているようでは一般人から同じカテゴリーの人たちに区分されるリスクとデメリットがある”ので、芸能人は一般社会に属している堅気の衆から”見て見ぬふりをしてもらえる程度のグレーな交際を裏社会の住人たちとの間では心がけ”、そうすることで芸能人は一般人よりも巨額の金を手にしていながらも、その巨額の金の出所を深く追求されなかった”とも言えます。

 実際、私が宮迫、田村の私的言い訳会見を耳目にして疑問だったのが”闇営業の1回のギャラとして100万円貰った”のに当初は”知り合いに頼まれてノーギャラだった”と主張したことで、これって、普通の副業を認めてない大手企業で闇で犯罪組織を相手にアルバイトを1回して100万円もうけていたことを、写真週刊誌にすっぱ抜かれて会社に知られたときに”知り合いに頼まれてノーギャラだった(から問題ないでしょ)”と言い訳して会社関係者にその筋書きで外部対応をさせたのと同じってことでしょ?

 意図的に偽情報を流して会社関係者の対応をミスリードさせたのが宮迫のやったことで、その後、どうも写真週刊誌が他の犯罪組織を相手にしたアルバイトの情報なんかも握っている可能性が高く誤魔化しきれないと判断してから、会社関係者に”実は、1回で100万円を受け取った闇営業でした”と告げたわけですわ。

 そうなると、闇営業では無かったという前提であちこちに根回しをしたり火消しに走っていた会社側が、”金銭の絡む闇営業ではなかったので一定期間の謹慎”で幕引きを図ろうとするのは当たり前といえば当たり前で、今になって”闇営業でした”と当事者が言い出して、”弁解のための記者会見を開かせてくれ”と言われても、”お前、黙っていたことはそれだけか?他に隠し事があるのならそんな中途半端な記者会見を会社が公認した席でさせるわけにはいかない。”となるのも、ある意味で納得できる展開ではないかと。

 そして、ここで”宮迫って阿漕なことやるなあ”と私が思ったのが、宮迫のやらかした闇営業がそもそおもギャラ100万円が写真週刊誌報道から発覚した騒動の1回だけの話なのか、恒常的に多年に渡って複数回行っていた(単発のアルバイトの類ではなく法律で言う反復継続して行う”業”に相当する)行為なのかに関しては口を閉じて、”100万円のギャラを貰った闇営業に関して正直に言いたかったのに会社に口止めされた、そもそも吉本興業は会社組織として普通の会社と違いすぎる云々”と話をすり替えたこと。

 宮迫の嘘で騒動の沈静化の対応をミスリードされながらも、なるべくことを穏便に収めようと奔走していた会社関係者を後ろからばっさり切りつけて、自分の立ち位置だけは確保するやり口と、話の筋を意図的に自分の犯罪行為から会社の管理体制問題にすり替える超展開ぶりが「Kの理論」そのまんまじゃね?

 というか、宮迫が過去5年程度の間に期間を限定してもいいですが、闇営業で手にした金の総額って100万円ぽっきりなんですか?と普通は考えるでしょうし、100万円だったとしても、それって確定申告してませんよね?脱税という犯罪行為じゃないんですか?ということ。

 宮迫にとっては、”たかだか100万円ぽっち(=1回、数時間程度の宴会芸の披露で簡単に手に入る金額だからたいしたことないじゃん)”と考えているのでしょうが、月収14万円程度の非正規雇用者の場合、年収が168万円ですし、国民年金の満額の年額が100万円に届いていないことを考えると、”100万円を所得として意図的に申告しない脱税行為”はかなり悪質ですし、それが年中行事と化していたとすれば、謝罪会見するより前に税務署に修正申告すべきではないかと、私は、思いますが?

 というか、国税局は宮迫個人に対してでも吉本興業に対してでも、どちらでもいいですが、一般人や普通の会社にも行うような税務調査の類を実施すべき案件ではないかと。

 これだけ公共の電波で、”自分は(一度の)闇営業で100万円のギャラを貰っていた”けど会社にも届けていないし、(記者会見などの発言によれば)確定申告も行っていないと公言している人物を野放しにして不問にするのなら、誰も一度で100万円以下の収入にしかなっていない副業の収入を確定申告しなくなるのではないかと愚考するのですが、宮迫は日本の法律が適用できない特殊な外国人特権でも所有しているのでしょうか?

 吉本興業において、過去に島田が暴力団関係者との不適切な交友を糾弾されて引退に追い込まれたとき、自分の常識が世間の常識とずれていたという主旨の個人の見解を述べ、自分の非を認めた上で個人の責任問題(であって会社側の管理責任の問題ではない)として引退を宣言したのですが、島田が引退したときには、宮迫のような明らかな脱税行為は行っていなかった(少なくとも具体的な脱税疑惑は浮上していなかった)ことを考えると、”なぜ、吉本興業は、明らかな犯罪行為を行った宮迫の解雇処分を撤回し、社長や会長が減俸を受け入れた上に、公の場で不特定多数の一般人と所属している芸人に謝罪したのか?それって筋が違うんじゃね?”

 つまり、明らかな犯罪行為を行っていた宮迫と田村を解雇するなり謹慎させるなり何らかの処分を行うことは雇用していた会社のガバナンス管理の観点で不可欠の対応であり、そのことと、会社と所属している(芸人を含む)社員の雇用契約の不備問題などは別の話であり、宮迫は意図的にその辺りをすり替えて処罰から逃げたんじゃね?ということ。

 また、吉本芸人の”会社がギャラをほとんど(中抜きして)払わない”のが”闇営業の原因(で宮迫は悪くない)”とでもいった主張も、”それって仲間内だけで通用する理論じゃね?”と、私は思いますが??何かビートたけしあたりが世に出た漫才ブームの頃と比較しても、TVでワイドショーなどの司会をしたり、知識人ぶって評論したりしている内に、彼らは何か自分たちが”従来のような芸を売って身を立てる芸人”ではなく”正規の入社試験を潜り抜けて正規雇用されているTV局のアナウンサーや製作会社の社員と同じカテゴリーに区分される労働者とでも思うようになったのだろうか?

 別の視点だと、TV放送とはほぼ無縁の、下北沢あたりの小劇場などを主戦場にしているような小規模劇団に所属している俳優志願の連中に至っては、トップクラスでもなければ、劇団からの給料だけで家族が養える人の方が稀(というと書き過ぎか?)で、副業収入の方が多かったり親族の援助を受けながら活動している人が珍しくない(と書くと書き過ぎか?)けれど、そういった人たちが所属している劇団に最低賃金保障をしてくれないなら辞めるとか、劇団からの給料が安いから反社会的集団相手の闇営業が恒常化するのは仕方が無いし、それは闇営業をしている人の問題ではなく劇団の問題だ!と言うだろうか?

 基本的に、”自分の提供している労働に見合った対価を会社から受け取っていない”とか”自分の書z区している会社の体制は時代遅れで我慢できない”とか思うのなら、さっさと他の同業他社に勤め変えるなり、別の職業に転職するか、自分で理想の会社を起業すればいいだけのことで、特定の会社に所属しながら辞めていないということは、所属することで手にしているメリットがデメリットより大きいと判断してのことではないのか?

 そうしたとき、”労働者の雇用と権利を守れ!”と雇用されている側がごねても、”それやると、会社が倒産して元も子もなくなるんだけど・・・”と会社側からすれば言うことになるでしょうし、そもそも論として、吉本の芸人って社員として雇用されているのか、個人事業主として契約しているのか、そもそも単に吉本興業は登録した個人に座敷を貸して仕事を斡旋しているだけなのか、はっきりしていないところがありますから、普通の企業に勤めているサラリーマンというか労働者とはまったく労働者としての立ち位置が異なるのではないかと。

 あえて近いところだと、少年漫画雑誌などで連載を持っている漫画家と雑誌を出版している出版社との労働契約が比較的近いのかもしれませんが、この場合も、人気が無くて連載が終わると漫画家の側がいくら出版社に継続雇用を主張しても無駄ですし、出版社に正規雇用されている社員並みの最低賃金を保障しろと主張しても無駄ですし、”お金が欲しければ、ヒット作を描いて下さい。ヒット作が出れば億万長者も夢ではありませんよ。正規雇用されている社員では億万長者は難しいですけどね~。”とか言われて個人事業主として個別に契約していることは比較的知られた話ではないかと。

 或いは、アニメのアニメーターとして制作会社に正規雇用されて最低賃金は(一応)保障されているような職場でも、慢性的なオーバーワークと拘束されている時間で割り戻すと最低賃金を割り込んでるんじゃね?と疑いたくなるような低賃金で、描いたアニメがヒットしても著作権料や印税の類の恩恵とはほぼ無縁で、現場監督やチーフ級でも過労死や突然死の話がちらほら流れる過酷な環境 ・・・ だからといって彼ら彼女らが会社に内緒で反社会的集団を相手に闇営業を恒常化しているだろうか?

 一攫千金を夢見たり、採算を度外視して夢を仕事に選んでいる人や業界は、別に”お笑い”業界だけでもなければ、お笑い芸人だけでもないのが現実世界ですし、お笑い芸人の場合、自分の名前が付いた冠番組を持てば1回の収録で中堅サラリーマンの月収を越える数十万円のギャラが提示されることも珍しく無く、大手企業のCMのギャラだと1本で週百~数千万円が相場となることを考えると、そうした”おいしいところまで成り上がった芸人”が、”涙を流して謝罪会見を開いた”からといってその発言を全て額面通りに受け取って、物証も無いのに信じ込む赤の他人(=TVの向こうの視聴者)って、いろいろな意味で大丈夫かいな?

 実際、謝罪会見というより釈明会見における宮迫の発言を素直に聞くと、

”自分がやらかした会社側は非公認の反社会的集団を相手の副業で(発覚しただけで)100万円の現金を受け取り、その副業の実態が写真週刊誌にすっぱ抜かれた当初は、会社側に金銭は受け取っていないという虚偽の説明を行い、会社側がそれを前提に対応を始めた後で、写真週刊誌側は物証も第2弾以降の新ネタも握っているようなので言い逃れができないと思い直し、会社側に”実は現金をこれだけ受け取っていました”と申告し直しました。”

 ”そうしたら、既に関係各所に手を回し始めていた会社側は騒動を自分からこれ以上大きくせず、しばらく(どのくらいまで暴露されるのか)事態を静観し、謹慎していろ、下手なことを言わないためにも(今の時点で)謝罪会見などするなと指示をしてきたので、正直者の僕としてはそういった犯罪を隠匿するような行為には納得も賛同もできませんでした。”

 ”正直者の僕としては、さっさと会社公認の場で謝罪会見を行って”謹慎”で幕を引きたかったのに、会社側の対応に従って後手に回って、第2弾以降が暴露されてしまうと”引退”するしかなくなり、折角、濡れ手に粟の大儲けができていた職場を失ってしまいかねませんでした。僕はこんなにも熱心に正しい(と自分が思った)ことをしようとしたのに会社側に反対されて出来なかったのです。”

 ”正しい(と自分が思った)ことをしようとしたら、それをやるというのなら”解雇”するので(吉本の看板を使わずに)個人で謝罪会見をしろと言われたんです、これって酷いですよね、会社の方が悪いですよね、そもそも僕が反社会的集団から現金を受け取っていたことを会社側に隠していたのも、会社からのギャラが安いから副業するしかなかったからで、それは会社の仕組みが前時代的なままなのが原因で僕は悪くないんです。だから謹慎はしても(島田先輩のように個人の責任を認めての)引退はしませんし、ほとぼりが冷めたらまたギャラが美味しいTVの冠番組に復帰したいです。”

ということを、涙ながらに語っただけじゃね?と、ひねこびている自覚のある爺の私は思いましたが?

 闇営業のギャラを最初に虚偽申告するような男が、年収で数千万~億単位になるようなTV関連の仕事がチャラになるかどうかの瀬戸際で、なぜ無垢な天使のように真実のみを語ると思うのか?

 漫画”ナニワ金融道”で、借金に追われている奴は親兄弟でも親友でも最後は平気で売るようになる話が続出し、主人公の灰原君はそういった事例に遭遇して経験を積みながら人の本質を理解して”金貸し”として成長していきましたけどね。

 また、身内の問題としてなるべく穏便に対応しようとした会社側に対して、最初に弁護士を同道して対応を迫ったのは宮迫の側で、企業からすれば問題が発生したときに関係者同士の話し合いがこじれにこじれた最終局面の法廷闘争も辞さない段階になって、協議の場に同道するのが弁護士というのが一般的な認識ですから、逆に言えば、協議の場に(それも事前通告なしで)弁護士を同道して現れた段階で会社に対して”裁判沙汰上等”を宣言したようなものではないかと ・・・ その意味で、会見でしおらしいことを言っているようでいて、実際にやったっことは少なくとも恩義を感じている会社や穏便に事を収めようと奔走している社長などに自分から喧嘩を売って会社側の対応を全てチャラにして自分の思い通りのシナリオになるようにゴリ押ししようとしたってことじゃね?

 過去に、反社会集団関係者との不適切な交友が問題視されて引退した芸能人は吉本興業に限らず複数存在するのですが、今回の宮迫騒動の場合、

1 高齢者相手の巨額詐欺事件を起こした反社会的集団の宴会に会社に内緒で参加して芸を披露して100万円単位の現金を受け取った。

2 上記1の事案が写真週刊誌の報道で表面化した当初、所属していた会社に対して”現金(というか報酬)は受け取っていない、知人への義理でパーティに顔を出しただけという主旨の事実と異なる説明を行い会社の対応をミスリードさせた。

3 会社への説明後、現金を受け取った事実が言い逃れできない状況になっていることに気が付いて、会社に対して修正申告を行い、自らが考えた幕引きを提案し、会社側に却下されると、謝罪会見を試み、それを察知した会社側に謝罪会見を行う前に解雇を告知される。

4 当然、闇営業で手にした少なくとも話題になった100万円に関しては、会社を経由しない個人の副業収入であるにも関わらず、副業収入としても雑所得としても確定申告で申告していない明確な脱税行為を行っている。

5 闇営業が、自らの謝罪会見で主張したように、会社側の不明瞭なギャラ支払いシステムに起因する恒常的な習慣として吉本興業の複数の芸人に定着していた行為とすれば、宮迫が闇営業で手にした税務申告が必要な(会社が感知していない個人的な)所得が、発覚している100万円だけとはとても考えられず、謝罪会見時の発言内容とも理論的に矛盾しているため、ここまで社会問題化した以上は、個人の大型脱税事件としての徹底的な捜査が税務当局には求められる。

* 消費税の増税は必要不可欠と主張する一方で、個人の1度で100万円を越えるような副業収入を恒常的に隠匿していたと疑うに足りる事例が公共の電波を通して全国に露呈しているのに、宮迫の闇営業脱税は問題ないと税務当局は主張し、調査しないで見逃すのかということ。

6 前述の5に関連して、宮迫の行った反社会的集団を含む闇営業の実態は、年に何回(月に何度)くらい行われていて、何年頃から恒常化し、税務申告はどのように処理していたのか、あれだけのことを謝罪会見で主張し、社長、会長に頭を下げさせ減俸まで飲ませて自分への処分は取り消させた以上は、説明責任が生じたと、私は、思います。

*会社側の落ち度と、宮迫、田村の脱税を含む犯罪行為は別の話で、一応、日本が法治国家を自称し消費税増税が必要不可欠なほど税収が逼迫していると国民に対して説明している間は、有耶無耶にしてはいけないことではないかと。

 意味不明だったのが、芸人の大御所クラスになっているダウンタウンの松本の言動で、私の疑問を個整理すると”松本は宮迫の犯罪行為は不問とし、処罰は不要で、会社の管理責任だけ問題ありとし、会社のトップの謝罪と減俸で幕引きにするのですか?”となります ・・・ それって、見方によっては犯罪行為の幇助じゃね?

 まあ、TVを所有しなくなってからでも久しく、TVに出るようになった芸人が冠番組を持ったり年収が数千万円を超えるようになるとピタッと現在の所得に関して口を閉ざすくせに、売れなかった頃の貧乏話は延々とネタにして、売れた後も貧乏生活が少しマシになった程度ですよと言わんばかりの庶民派アピールを行い、あたかも庶民の視線であれこれ批評しているかのような厚かましい芸人の言動を1から10まで信じる人しかTVって見なくなったのかもねえとか思ったのでした。

 ま、陰謀論者の発想としては、宮迫のバックにそれなりの組織が付いていて、裏では裏で動きがあったのではないかと邪推の虫が動きたがるのですが、写真週刊誌が頑張って、涙の謝罪会見で宮迫が口にしなかった他の闇営業とかいった記事を世に出すと、また流れは変わるかもなあとか、財務大臣が”宮迫君は上級国民なので過去に遡って脱税疑惑は追及しません。する必要がありません。”とか発言すれば、それはそれで話が広がるかなとか、あれこれ考えないでもありません。

 が、別に吉本にもお笑い芸人にも、知り合いも顧客もいないので、結局のところ、別の世界のどうでもいい話ですし、日本のお笑い業界が隆盛しようが滅びようが関係ないだけに、単純に発言内容の不備しか気にならないなあと思っています ・・・

・・・ ただし、脱税行為を支持するというか、そもそも納税義務を考えてもいない、自分の発言が脱税の恒常化も意味していると認識していない芸人の言動を公共の電波で垂れ流して、一応、知識人を自称するTVのコメンテーターが支持するのはいかがなものかと思いますし、TVのコメンテーターたちも”お車代”なんて名目で手にした収入を申告せずに脱税するのが恒常化していて納税感覚が麻痺してるんじゃなかろうか?(変なとこへ飛び火)。





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Last updated  2019.07.22 23:39:37
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