風狂夜話２

「せめて殺してから首を切断してくれ」との命乞いも無視して、経営者ら被害者二人

の首を電動ノコギリで切るなどして殺害した。さらに、共犯者と遺体を横浜の海や山

梨の富士山山中に遺棄した。裁判員裁判で初めての死刑判決が下る。

法廷での被告は最初、「悪いことをしたんだ、殺せ」と本当に突っ張って見えた。だ

が審理が進むにつれ「心情が変わっているのがよくわかりました」（５０代の裁判員）



両親によると、先月２３日朝、明子さんは妹の遊びをめぐって母親と口論となり、そ

のなかで突然「学校に行きたくない。行くくらいなら死んだほうがまし」と口にした

という。また同じくこの日の朝、明子さんは父親が外出する前、父親に「ジュースを

買ってきて」「お父さんじゃないといや」と普段は言わないことを口にしたという。

群馬県桐生市の小学６年生の上村明子さんはその後、自宅で首を吊って自殺した。



仙石官房長官は記者会見で、ビデオ映像流出事件で逮捕が見送られた男性海上保安官

（４３）が公表したコメントについて「捜査の期間中にそこに身を置く司法警察員の

身分を持つ人が、訴訟に関する書類を流出させて『国民に見てもらいたい』などと言

うことは想像ができない」と語り、厳しく批判した。


１９９９年、私のテレビ番組が放送され、私はやっと認められた。クラシックになじ

みのない人までが応援してくれたから、びっくりしたわ。そして空からお金が降って

くるようになった。すぐ後で、私は夢だったパリに部屋を持つことができたんです。

ゴッホも、ロートレックも、日本の芸術に共鳴した。たぶんフランス人って、日本人

の感性が好きなのよ。私も昔から、せいぜい数日だけど、訪れるたびに「この街は粋

だ」と感じた。……わたしの部屋の前は飲み屋で、毎晩遅くまでお客が大騒ぎなんだ

けど、私だって大きな音でピアノを弾いている。こういうの、いいわよね。誰も「う

るさい」なんて言わないの。無国籍って、気持ちいい。紙なんて、意味ないんです。

……シュバイツアーは「人生の苦しみから逃れる方法。それはネコと音楽」と言った

けど、本当ね。パリで素晴らしいオーケストラを聴けば、心から笑顔になれる。どん

な嫌な記憶も、良い音楽が全て忘れさせてくれる。（ピアニスト　フジ子ヘミング）


昭和４０年ごろ、星野哲郎先生のインタビュー記事を週刊誌で読んだ。

「詩人と作詞家は、どちらが偉いと思うか」という記者のストレートな質問に、先生

は言下に「作詞家！」と答えていらっしゃった。

理由もなく格好よかった。そして勇気づけられた。当時、作詞というものに、どこか

割り切れない思いがしていた僕の心から、迷いがすっと消えた。（なかにし礼）


宇宙航空研究開発機構は、探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセル内の微粒子が小

惑星「イトカワ」のものだったと発表した。

はやぶさは、月以外の天体に着陸し、帰還しただけでなく、月と彗星以外の物質を世

界で初めて持ち帰る快挙を成し遂げた。