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「白けますね。当時は上限がなかったから、ルール違反でも犯罪でもないと居直 っている。巨人の傲慢さを、またしても見てしまった。プロ野球はファンあって のものということを巨人は全く無視しています」(戯作者の松崎菊也氏) 巨人が言うように阿部の10億円を筆頭とする6選手の巨額契約は、確かに犯罪 でもなければ、野球協約に違反するものでもない。だが、過度な争奪戦を防止し、 契約金の高騰を抑止するために確認したはずの12球団申し合わせを有名無実化 し、それを正当化するような巨人の言い分は、ファンの理解を得られるものでは ない。しかも、だ。 巨額契約問題はいつの間にか読売VS朝日の構図に焦点が移り、渡辺恒雄球団会長 の登場で事態はまたぞろ、渡辺VS清武のケンカになった。 清武前球団代表が朝日新聞へ内部文書を流出させたと決めつける渡辺会長は、「内 部文書は秘密文書で、これは窃盗された文書。つまり泥棒だ」と放言した。 朝日新聞の一報が出た翌日の16日に、絶妙なタイミングで清武前代表の著書が 発売されたことも怒りに拍車をかけ、「そんな馬鹿げたけちな本を読んでいるヒマ がオレにあるか。あんな下劣な人間の、あんなくだらない本を読んでいるヒマはな い」と罵った。(中略) 渡辺会長に「泥棒」「下劣」とこき下ろされた清武側も沈黙を破って応戦。 清武前代表が内部文書流出の関与を否定すると、代理人の弁護士が「是非、善悪の 区別がつかなくなっている私利私欲に固まった老人の不規則な発言について取り合 っているヒマはない」と口を究めて批判する。 巨額契約という本質は吹っ飛び、裁判で争っている当事者同士の場外乱闘になって いる。 「老害とはよくいったもので、老人会で老人同士がケンカしているレベル。巨人は (震災で開幕の時期が問題になった)昨年同様、プロ野球開幕に水を差した。去年 は天災絡みだったが、今年は完全に人災。むなしいね」(作家・吉川潮氏) (日刊ゲンダイ 3月22日分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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