2024/04/15(月)06:30
1コリント書14章より
1コリント書14章より
まず、1分de聖書を読みましょう。(篠原利治)
おはようございます。今日はコリント人への手紙第一14章「成長のために」です。
そのすべてのことを、成長に役立てるためにしなさい:コリント人への手紙第一14章26節
◆要約
愛を追い求めなさい。また、御霊の賜物、特に預言することを熱心に求めなさい。異言は神に向かって語るので自らを成長させますが、預言は人に向かって話すので教会を成長させます。教会の成長に役立つのでない限り、異言より預言の方がまさっています。あなたがたも、御霊の賜物を熱心に求めているのですから、教会を成長させるために、それが豊かに与えられるように祈りなさい。
私が異言で祈るなら、私の霊は祈りますが、私の知性は実を結びません。ではどうすればよいのでしょう。私は霊において祈りや賛美をし、また知性においても祈りや賛美をしましょう。私は、異言で一万のことばを語るよりむしろ、私の知性で五つのことばを語りたいと思います。
教会で皆が異言で語るなら、初心の人はあなたがたが気が変になっていると思わないでしょうか。しかし皆が預言するなら、その人は心の秘密があらわにされ、ひれ伏して神を拝むでしょう。それで、あなたがたが集まるときには、すべてのことを、成長に役立てるためにしなさい。異言を解き明かす者がいなければ教会では黙っていなさい。女の人は教会で黙っていなさい。何かを知りたければ家で自分の夫に尋ねなさい。ただ、すべてのことを適切に、秩序正しく行いなさい。
設問:異言よりも預言が強く勧められているのはなぜか。
20字:預言は秩序を保ちつつ教会を成長させるから(岡崎道成)
解説として
1コリント書14章は、「礼拝の秩序と、異言と預言の関係」について。
コリント教会では、「霊の賜物と、礼拝における秩序」が問題になっています。その理由に、パウロは12章だけでなく、この14章でも霊の賜物について言及しています。
霊と肉を分けるギリシャ思想の中で、より霊的な現象を尊ぶ真面目な人々。そしてこのような、恍惚状態に至る信仰が流行りました。
退廃した道徳習慣に対峙するように、この霊的な運動は、コリント教会を支配します。これらの霊的な真面目な人々により、汚れて混乱しているコリント教会は、ますます尚一層、混乱を極めます。
異言は、聖霊の賜物です。つまり聖霊の満たしが、イコール異言ではありません。故にパウロは、異言を評価した上で、礼拝における秩序を定めました。
今回は、前半のみ分類しました。パウロの思いを知りましょう。
異言と預言の違い(1コリント書14:1〜5)、異言の限界と混乱(1コリント書14:6〜12)、異言の使用条件(1コリント書14:13〜19)について。
参考までに、新約聖書に登場する異言の聖書箇所(四回)を紹介しておきます。
第一は、聖霊降臨における福音宣教の現れ。使徒たちが他国の言葉で語り出しました(使徒行伝2:1〜11)。
第二は、コルネリオの救い(使徒行伝10:46)において。
第三は、パウロの第三伝道旅行のエペソにて(使徒行伝19:6)において。
そして今回(第四)の、1コリント書12章〜14章です。比較して読みましょう。
(篠原利治)