Theatre eathan

【監督】アンドリュー・ラウ/アラン・マック
【出演】トニー・レオン/アンディ・ラウ/レオン・ライ/ケリー・チャン/アンソニー・ウォン/エリック・ツァン/チャップマン・トゥ/サミー・チェン/カリーナ・ラウ/チェン・ダオミン/ショーン・ユー/エディソン・チャン


時間軸が過去や現在へとたびたび前後するため、一度観ただけでは間違いなく理解不可能。「一体今はいつの話だったっけ？」などと考えているうちにも物語は否応なく進んでしまって、結局着いていけずに終わってしまう・・・。

制作側はもちろん最初からストーリーを把握してるからこそこういった時間軸をバラバラにする手法は気にならないかも知れないけど、これだとちょっと不親切過ぎるような。これならまだメインの時間軸をしっかりと語りながら、要所要所で回想シーンを入れるくらいの編集でも良かったんじゃないかなぁ。
シリーズも3作目ということで趣向を変えたかったという気持ちもあったと思うけど、残念ながらちょい裏目に出てしまった感じだ。

だけど、ストーリーとしては後付けにしてはよくできていると思う。ウォン警部やシェンといった新たなキャラクターもこの世界観にマッチしていてなかなか良かった。ただ、ラウが自分を見失っていく様はあまりにも説明不足。そこに至るまでの経緯は多少観てとれたけど、たった一言で全てを語ってしまうには説明が足りな過ぎるし、唐突過ぎる。
シリーズを通して観ればこういった締めくくり方は非常に好きなんだけど、問題はやっぱり編集方法にあったということかな。

【eathan's thumbs up】☆☆☆☆☆☆☆★★★