Theatre eathan

【監督】ブラッド・アンダースン
【出演】クリスチャン・ベール/ジェニファー・ジェイソン・リー/マイケル・アイアンサイド/ラリー・ギリアード・Ｊｒ/アイタナ・サンチェス＝ギヨン/アンナ・マッセイ


この映画のために30kgもの減量に成功したクリスチャン・ベールの、一種不気味とも言えるほどの痩せこけた容姿も手伝ってか、全編を通して何とも異様な雰囲気に包まれている。
そしてまた劇中に流れる音楽がどことなくクラシックなアレンジで、観ていてどうしてもヒッチコックの作品を思い出さずにはいられなかった。

中盤を過ぎた辺りからオチはだいたい見当がつくんだけど、ある意味本作はそういったオチを予想すると言うよりは、素直にこのハラハラドキドキ感を堪能すべき映画のような気がした。

ちなみにクリスチャン・ベールは本作の出演後、次回作の「バットマン・ビギンズ」のために毎日アイスクリームを食べまくり39kgも増量したらしい。
数字で表すと「84kg→54kg→93kg」と、その変動ぶりがいかに凄まじいかが分かるってもんで。

しかも単に太るのなら誰でもできるんだろうけど、彼はブルース・ウェインに成りきるためにしっかりと筋トレを重ね筋肉隆々のマッチョマンへと変貌を遂げる。
ここまで来れば、もはやデ・ニーロ・アプローチも越えそうな勢いだけど、ベール・アプローチ？
う～ん、どうも良いネーミングが思い付かないねぇ・・・。

【eathan's thumbs up】☆☆☆☆☆☆★★★★