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晴 陶 句 読

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「本」の紹介

2020.02.18
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カテゴリ:「本」の紹介
​​​​​◎◎◎◎◎『親を送る』

・井上 理津子     ・集英社インターナショナル

~表紙を見て、ンっ! どこかで見たような!・・・『ヨーコさんのことば・・』の北村結花さんで
した、ホント ホッとします 結花さんイラスト! 因みに装幀は 鈴木成一デザイン室 287頁!

"""大書""だが、臨場感溢れる筆致の""ドキュメンタリー""に、ハラハラドキドキしながらも、笑いな"
がらも、"身につまされる"!! ・・・ワタシの時はどんな"情景"になるのやらとも・・・・。

そう、タイトル通り父母を「送る」家族内のイキサツー1章 母~24篇 2章 父~19篇。

著者は1955年生のフリーライター、いきなり「あとがき」~「私はなぜ本書を書きたかったの
か。母が急死し、そして父が逝った。私は『いずれ親は死ぬ』ということを無自覚に52

年間暮らしてきていた。だから、母の急死にうろたえた。うろたえながら、待ったなしに
父のケアが始まり、義姉と、あるだけの知恵を働かせ、他人の手をめいっぱい借りた。

なんとか平常を取り戻しかけたとき、父まで逝ってしまった。(中略) 綱渡りの4か月間
だった。4カ月という期間は、私にとってあまりにも短かった。そのため父を見送った当

初、親の老いと死を自分で整理する作業としして書きたかった。(中略) 親を送った悲
しさを口に出すのは大人げないと、心に封じ込み、引きずりつづけている人も少なくな

いと気づいたのが発端だ。私は親ゆずりの開けっぴろげな性格である。友人たちに(
話すと)ご同輩たちは、堰を切ったように自分のケースを話して聞かせた。(以下略)」

・・・その経緯詳細は「自分自身に"取材"」したことにより、入院・介護・葬儀手配、義
姉らとの葛藤等々の"リアル"さへの"あるある"感に、こちらもウロタエル!!

こんな数行も「昨日出来なかったことが今日出来るようになるのが子どもの成長なら、
老人の"成長"は、その逆なのだ。よくて現状維持。"出来る"ことが一つずつ減ってい

く。それはまぎれもなく死に近づいていくことである。残酷だが、老いるとはそういうこ
となのだ。(以下略)」!!!!!・・・「あれから七年が経ち(中略)もしかすると『ある』かもしれな

い『あの世』で、父母は元気に暮らしているような気がするようにもなった。」・・「送る」
側の日とも、「送られる」方も、本書で『経験』!! しておく必見の書!!!!!


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最終更新日  2020.02.18 15:39:53
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2020.02.16
カテゴリ:「本」の紹介
​​​​​『老いてこそユーモア』

・阿刀田 高        ・幻冬社

~『悼む力』をupしたのは、2013.11・・そんなに経ってしまっていたか・・元気そうだ!
ブラックユーモア・ショートショートの達人のイメージだが、2018文化功労者でおカタい方だった?!

『悼む力』もそうだったが本書(新書)も、ちょつと"古メ"の"教訓ポイ"ユーモア「作法」。
1章 ユーモアって何だろう~17篇 2章 ユーモアの学校~21篇 3章 日本人とユーモ

ア 4章 西洋人とユーモア~10篇 5章 いつも心にユーモアを~17篇 6章 言葉の知恵~
20篇 292頁。 内外・古今のジョークやシャレ、文芸表現を繰りだしながら。(2019.1)

この一文につきるかな?~「(略)あなたの人生がそれなりに恵まれているなら、それを
軽やかに享受すればよいし、厭なことは夢として捨てればよい。忘れ去るように努め

よう。(中略) そのためにはユーモアを持とう、ユーモアを培おう、ユーモアは多角的
にちがった考えを持つことだ。そして、うまくいったら少し笑ってみよう。」

 落語・歌謡曲・TVCM・短歌・折句・博物誌・演劇・植、動物等々の博識ぶりから「ユー
モアは、ほとんどの場合、知的な言葉によって、表出されるのが本筋だ。-楽しい言葉

を探そうー」と、それは、年齢を重ねているほうが「扱いやすい」と!
う~ん、とはいっても 今や『ユーモア』の言葉自体「風前の灯」?って、 これ、ユーモア?!


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最終更新日  2020.02.16 16:07:34
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2020.02.14
カテゴリ:「本」の紹介
​​​​​​​『福も来た』

・群 ようこ       ・角川春樹事務所

~副題「パンとスープとネコ日和」の二冊目のようで、書下ろし「傑作長編」と巻末に。
それまでどうだったかというと、その巻末「広告」~「唯一の身内である母を突然亡くし

たアキコは、永年勤めていた出版社を辞め、母親がやっていた食堂を改装し再オープン
させた。しまちゃんという、体育会系の気配りのできる女性が手伝っている。(中略)そ

んな彼女の元に、ネコのたろがやってきたーーー。泣いたり笑ったり・・・・アキコの愛おし
い日々を描く『傑作長編』」と! そして、本書冒頭「アキコの朝は母とたろの写真の前に、

みずと御飯を置くことからはじまる。」 本書で加わるのが同じ商店街(向かい?)の喫
茶店の「ママ」(アキコの母を知っている)その「ママ」の自宅に招待されたり、自分の出生
を「しまちゃん」に話すか たろに聞いてみたり、「しまちゃん」に"青年"ができたり・・・・


『こういう旅は もう二度と しないだろう』

・銀色 夏生       ・幻冬社

~著者本懐かしく、刊行は沢山あるようだが手ごたえなく、そうか著者1940年生か?!
スピチュアルツアー記?~・ベトナム「世界遺産の街 ホイアンに4連泊」 ・ニュージーランド「先住

民のワイタハ族と 火と水のセレモニーを体験するツアー」・スリランカ「仏教美術をめぐる
旅」 ・インド「花のドロミテ 山塊を歩く」 巻頭写真も多数の「ツアー記録」

こんなにもそっけない書き方に驚きました。こんなにもクールに旅を味わっていたのか
と。こんなふうにしか私は味わえないのかと。(中略)ちょっと落ち込んだほど。(中略)
こういう旅はもう二度としないだろう。したくともできないだろう。(略)」と、振り返える。


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最終更新日  2020.02.14 15:49:39
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2020.02.12
カテゴリ:「本」の紹介
​​​​​『装丁の余白から』

・菊地 信義      ・白水社

~ワタシとシタコトが? 『装幀家の余白 樹の花』を大昔読んでいて、同一本とカンチガイして
きていた、、が、2016.6に本書が上梓されていたとは!! ココでも再三採りあげる「本」の

装幀が菊地信義であることを記してきたが、本書は"本人"の書!! 前掲に間村俊一『
彼方の本』(◎×10)に続く装幀家本につき、捲るのさえ"もったいない"感に震える!!

・・・当然「自装」であるが、"装幀家"であるがゆえに"マッシロ"な本! 背表紙に「題」
があるだけ! 裏表紙真中にちいさく「鶏」のみ・・・?! 49篇のエッセイ集174頁。

"""なので""フセン多数、、まとめられるか?! そうそう、本書にも語られ前著『樹の花』(歌舞"
伎座近くの喫茶店)にも、二度ほどコーヒーを飲みに行ったっけ・・・

「本の装幀、そのカバーや表紙は、人の目に留まり、手にとられ、めくり、読まれること
を意図して作られる。その基盤となるのが風合いの良い紙や布だ。しかし、残念なこ

とに現在の印刷が紙に求めるのは、早く大量に印刷できる性質だる(中略)本は風合
いを大切にしたい。」・・・"そのために"「事務所近くの宝珠稲荷に地口行灯」を見、骨

董市に出かける「木の花が好きだ。」「いちばん思いの深い一冊は、と問われ、古井
由吉さんの『山躁賦』と口にし(中略)作品を旅することだ。」「早春から初夏へ白い花が

とぎれることなく咲いた。椿、桃、辛夷、木蓮、泰山木・・・。そんな記憶がなせることか、
五十の坂をこえた頃から、無性に白い花にひかれるようになった。(中略)白は、一人

一人の心の色だ。」(同感!!!) 「装幀を生業として、かれこれ四十年、一万数千点を手
がけてきた。」「引き出しの隅に、ルーペが潜んでいたら、好みの文芸書(余白のある、

詩集が良い)のページをめくり、文字を拡大して眺めてほしい。(中略)無数の言葉にな
らぬ触覚の印象が滲み出る。それが、読み進めている作品の、未知なる感覚を表出

していると覚しき言葉と出会い、染め上げる。読めたという充実が心を満たす。読む
とは、書かれてある"こと"を知ると、"こと"に共鳴すると、ふたとおりある。(以下略)」

・・やはりキリがなくなる、、もう一つだけ「白い紙の表情をいかした本の姿が好きだ。そ
れは色としての白が好きだということではない。白い本は、何か本というもの自体の

佇まいの原基そのもののように思えるからだ。以下略)」 『装幀は作品に内在する
他者だ』・・本書の製本は仮フランス装(四方を折って糊づけ)、スピンは勿論『白』!!

・・・・当然、本書も 全く私的だが、◎×10!!!


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最終更新日  2020.02.12 15:12:19
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2020.02.10
カテゴリ:「本」の紹介
​​​​◎×5 !!! 『くすりになることば』

・瀬戸内 寂聴       ・光文社

~ココでの寂聴さんしばらくだったかも! 新聞「『寂庵だより』は、1987年1月号から(略)あしかけ31年
間続きました。(略)『戦争反対』など、自分の意見を、世の中に伝える術でもありました。また仏教を

もっと世に知らせる意味もありました。(略) 今回『寂庵だより』が『寂庵コレクション』(1号!)として、本の
かたちで皆さまに読んでもらえるのは、とてもうれしいことです。非常に内容が充実していますし、

戦争反対や自然、災害との闘いは、時を経ても変わらないのです。 『寂庵だより』は、一口に言え
ば、寂庵の『へそ』のようなものです。 2019年11月吉日」 ~「はじめに」~美しい本に仕上がって
いて!~カバーイラスト 亀田伊都子・撮影 篠山紀信 ・ブックデザイン 鈴木成一の「最強」メンバー!!

VOL1の巻頭「スペシャル対談」は、ナント 藤子不二雄さん!! 「97歳と85歳の天才同士が出合うと、
どんなお話がとびだすのでしょうか。」(写真も) 引用しませんので愉しみに!

右ページに大きく、仏典だけでなく各界人の「くすりになることば」、左頁にその 寂聴・句の「解説」
267頁。「くすりになることば」は~・欲望・生きる・苦しみ 悲しみ・しあわせ・悟り、とあって、

4篇の日記風「コラム」に挟まれている。・・・各頁殆どフセンにつき、「ことば」だけに ここはじっくり
お読みください!! でも、いくつかを~「(略・『ことば』仏陀の弟子ラーダという比丘) 人間の肉体と心

が悪魔なので、人は、死ぬまで、自分の肉体と心が欲するあらゆる欲望と闘って生きねばならない
(略)」 江戸・盤珪(略)「人間は生活していく中で、何の迷いもなく、悩みもないなどということはあり

得ない。あれこれと、悩みは毎日果てしなくわき起こる。(略)」 ・チャップリンのことば~「もし一人の人
間を殺せば、人殺しになるが、戦争で数百万人の人間を殺せば英雄とほめたたえられる。」

日蓮~「国歌が安泰であるか否かは、政治が正しくおこなわれているかどうにかにかかっている。」
(アノ党?) 正岡子規~「(略) 悟りという事は如何なる場合にも平気で生きている事であったる」・・・・

このぐらいにしときますが、「寂庵の祈りのことば」~・・・お読みください!!! 寂聴さん健在の内に!!!


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最終更新日  2020.02.10 16:26:34
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2020.02.08
カテゴリ:「本」の紹介
​​​​​​◎◎◎『山里に描き暮らす』

・渡辺 隆次       ・みすず書房

~"みすず"らしい『大人の本棚』シリーズの一冊。 1939年生の著者・画家を知りません
でした、、、。99ねんまで武蔵野美術大学特別講師・『きのこの絵本』等の著作や甲府市

の武田神社に草木鳥獣などを描いた120枚の天井画等があり、本書にも独特な「ナラ
タケモドキ胞子紋」などの図版も挿入されている。 (2013発行)
1.八ヶ岳の庭から~21篇 2.思い出されること~8篇のエッセイ集。

「(略)88年に政府が国民の余暇の拡大をうたい、『リゾート法』なるものをつくった。しか
し、この法はイコール不動産業といわれたほど、開発促進に重点が置かれた。(中略)

その十年ほど前の77年、まだ別荘ブームとは無縁だった山村の片隅に、私はアトリエを
設けた。山麓の美術館はもとより、県立のものさえなかった時代である。(中略)クラ

フト作家に比べて少数派なのは、絵でたべていくことが、いかに困難であるかをものが
たる。(中略)それでも絵筆を折らないためには、一匹の虫のように呼吸のできる営為

(それが私にとっての描くということだが)と、ほんの少しの才能に加え、貧乏上手とい
う粘り腰的能力が必要だ。(以下略)」・・引用キリ無く「あとがき」~「長い山村生活であ

る。(中略)そして、山麓はすでに都会化したなと思う。(中略)八ヶ岳山麓における獣
や植物群の不滅ともいえる安定状態、つまり極相を考えれば、私達ヒトはたまたまの
新参者だったのかも知れない。(中略)寄る年波からつい来し方行く末に思いがゆく。

(中略)前篇は2007年から2012年にかけて」の、画業変遷・戦後を山麓の自然環境を
語り、ロックからチェンバロをも語り尽くす多才・多彩さ! 後篇は、「書下ろし」で"美術団体" 
とは無縁の『無所属』を貫いてきた姿勢と独特の「描法」にも多くを語る!!

オートマチック・エスキース・コンポジション・アンフォルメル・マチエール・オールオーバー・アラベスク・ディテール・・
36年余に渡ってつぶさに見てきた山麓の変遷とともに、これからどう向かうのか・・・!


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最終更新日  2020.02.08 13:31:00
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2020.02.06
カテゴリ:「本」の紹介
​​​​『いい女、 ふだん ブッ 散らかししており』

・阿川 佐和子      ・中央公論新社

~昨今「タイトル」が長い傾向になったと思いませんか?! サワコさんはいつも絶妙な「タ
イトル」で「多忙」のなか次々と上梓!! アノ語り口でのエッセイなので、42篇234頁アッとい

う間に! 「『アガワさんの部屋は散らかっとるでしょう』さる紳士から唐突に指摘され、私
はうろたえた。『なんでご存知なんですか!?』(中略)『いやね、昔から言うでしょう。いい

女、ふだんブッ散らかしており。いい男、金と力(中略)部屋がブッ散らかっとたら"この
家にはいい女がおるのう"って言うてやるんです(中略)』のエピソードからの「題」。

「図星」の散らかりぶりの日常のアタフタぶりと今でも蘇る「父」のお説教、「母」の介護ぶ
り、秘書"アヤヤ"とのカケアイ、「仕事」(連ドラにも!)のドタバタ、「同居人」とアレコレの中「

ま、いっか」ぶりエッセイ。 ココでupした三宮麻由子『鳥が教えてくれた空』や阪田寛夫の
『枕言葉はサッちゃん』(ふたりとも 鷺ノ宮居住だったとは!)にも触れていて。

「なにがボケの始まりで、どれが単なるど忘れか。つれづれ怪しいことになってきた。」
「『おお、今日もちゃんと息をしている』、『ああ、無事にお風呂から上がったな』、『転ば
ずに帰ってきたか』(中略)そんな些細なことで一喜一憂する日々なのだ。」!!

「あとがき」~「(略)もっと落ち着いた女になりたい。長年そう願っているのだが、なっ
たためしのないまま、とうとう 高齢者の仲間入りをした。(以下略)」 健康にね!!


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最終更新日  2020.02.06 15:48:52
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2020.02.03
カテゴリ:「本」の紹介
​​​​​​​​​​​​◎×5 『彼方の本』

・間村 俊一      ・筑摩書房

~ワタシにとっては、好個絶賛の一冊!! 装幀家の間村氏は存じ上げていたが、氏が
俳句に於いても第一人者であることを恥ずかしながら知らなかった、、、、。

副題「間村俊一の仕事」 写真・川上朋子、当然自装本。 手掛けた多数の装幀本の
カラー写真と著者並びに添えられた【句】とあいまって、それはそれは"美術書"の如し!!

前掲の『この道』同様その多才・多彩なデザイン力に圧倒され長文にならざるを得な
い!! (スクロールご免!) ので、4/28『毎日・書評・(空)』に応援いただく~「書籍の装丁と

いえば、いまはMacが必需品。(中略)だがこの稀代な装丁家は、徹底して反時代的
だ。製作の道具は鋏、糊、カッター、定規、鉛筆、それと自分の手。活字は神に刻印さ

れ、ザラザラとした手触りが伴う。デザインとして引用したモノには作者への批評が潜ん
でいる。(略)」というツワモノ! 加えて活字は活版正字体好みときている!!
(空)~「視覚と聴覚を総動員させ、読者をわしづかみにする作風だ。」 

表紙は、景品用のフィギュア・ペンギン(堀江敏幸の『本の音』)、書籍装幀にはそうした
骨董やアフリカを旅した時の「携帯用椅子」だったり「歯型」だったり「転んでもただでは

起きない」"錬金術師"!! 装幀も俳句も京都でであった『定本加藤郁乎句集』であり、
この造本は「わが足もとを照らす一条の光である。」と!! 加えて特装本造りの名人渡

辺一考氏であり氏の「造本はどこかなつかしい。そのなつかしさは永田耕衣の句にも
通じる存在の根源的寂しさがあり郷愁である。」とまで!!

さてさて、やっと「本書」に(空)~「そうした書籍装幀装丁のカラー写真に挨拶代わりの
句を添え、エッセイと自選句集をはさむ。まさに 間村ワールド。 既に長いがその一端~

(ココでもupした本・作者に限定、、) ・佐々木幹郎『悲歌が生まれるまで』【御納戸の軍
楽隊ゆく春の暮】 ・金子兜太『わが俳句人生』【かうかうと尿瓶の海に夏の月』 ・角

川春樹『角川家の戦後』【緑陰の父や角川家の戦後】 ・辺見じゅん『夕鶴の家』【まつ
勘にその席はありとろゝ汁】(偲び手) 等々等々。『装幀交遊録』からは、平松洋子さ

ん~「(略)装幀と俳句を一手に束ねたぐらりと揺る。油断禁物、虚実のあわいに潜り
こんでひたすら玩味玩読。ほどなく雲間から耳に響いてきたのは呵呵大笑である。」

本も作者もキリがなく、(空)~「酒房、骨董品、澁澤、乱歩の想いでが乱舞(中略)」
その舞台たるや、当方も馴染の街~神田神保町はとうぜんとして、根岸の『鍵屋』、

入谷、神田「まつや」、市川の「手児奈」等も出て来る交遊譚と句に溺れてしまう・・・
最後にします、氏の1.2句~【門前仲町魚三すゑひろしぐれかな】【天上に瀧見しことや
鶴の鬱】 (空)~「書籍に宇宙を封印するというね装丁家の野望がこめられている。」と!

・・・・まったく、個人的趣味へのおつきあいありがとうございました。ワタシ的◎×10!!!!!!!


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最終更新日  2020.02.03 15:40:21
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2020.02.01
カテゴリ:「本」の紹介
​​​​​​◎×5! 『この道』

・古井 由吉        ・講談社

~「抜粋」・読後評などを書く自信がありません、、、「文学・随想」の本来在りうべき書
とでも言うしかなく、多才・高潔な文章に立ち止まりつつやっと読み切ったのが実感!

本書の新聞広告でさえ「文学の可能性を拡げつづける古井文学の極点/個の記憶を
超え、言葉の震源から見晴るかす、前人未到の境。半世紀にわたって現代文学の最
先端を走りつづける著者待望の最新小説。」!!と、いうもの!!! まさに!

、、長文になると思うので先に、装幀の素晴らしさに触れておく、黒字に白の「白い円」
吉原治良(大原美術館蔵)に圧倒される! 扉の濃鼠紙に銀彩、栞も銀鼠、装幀は菊地

信義! 著者81歳の新作! 八編の「小説」とあるが身辺の描写・天気の具合から始まる
随筆・論評集とも言える、252頁。、、、これ以上は『毎日・インタビユー・大井浩一』記事に

頼りたい。~「現実と非現実、過去と現在を往還し、奥行きの深い言葉を響かせる作
風は揺るぎないが、今回の作品では物語としの明確な筋がほぼ姿を消した。」

著者談~「心境小説になってもいい、というぐらいの気持ちで、なるべく具体(的な事象
)に付くようにしました。今の自分の心身に付く。すると年寄りですから季節や天候に

影響を受けやすい。それに連れて思い出されることを順次、出てきたところから構わ
ず書いていく。そういう勝手を自分に許しました。」

大井~「冒頭の『たなごころ』では、回想か虚構か定かならぬ病人のつぶやきに始まり
春の寒気に苦しんだ自身の姿を描く中に、和泉式部の和歌、松尾芭蕉のの俳句が
ひかれ(略)」三島由紀夫、川端康成、オイディプース王等々にも触れていく。

著者~「戦時中の空襲に震えた少年も、経済成長期の青年も、バブル期の中年もい
ます」 大井~「(略)執筆中に発生した地震や水害といった『災厄』の様相も、メディアが
伝える進行形の情報と共に描き込まれる。(略)」

著者~「(略)今は天象地象の変わり目とも感じられる。祖先たちも常にそういうものを
感じながら生きていたのではないでしょうか」「達成感というのは生涯ないでしょう」と
語った、と。

『たなごころ』~「人は生まれてくる時には手を握りしめ、死ぬときはにはやがてひらき

はなしにすると言われる。」『梅雨のおとずれ』~「今日は何かと勘が狂って、トルに足
らぬことだが間違いをくり返している。(略)」 『その日のうちに』~「老耄の萌しは頭よ
りもひと足早く身のこなしにあらわれるようで(略)」『野の末』~「まして昨日今日明日

という区分が不可解に、おそろしいほど恣意徒労に感じられるる(略)」『行方知れず』
~「年老いてから若い頃の何がうらやましいか、失って何がうらめらしいかと言えば、
足腰の強さにまさるものはない。(略)」 ・・・老境同感部分の一部を引用してみた・・・!

・・・大井~「専業作家となって50年を数える。隔絶した日本語表現の領域を切り開い
てきた作家の歩みを思わせる題でもある。」・・・・さらなる探求をいつまでも!!!


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最終更新日  2020.02.01 15:02:51
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2020.01.30
カテゴリ:「本」の紹介
​​​​『福も来た』

・群 ようこ       ・角川春樹事務所

~副題「パンとスープとネコ日和」の二冊目のようで、書下ろし「傑作長編」と巻末に。
それまでどうだったかというと、その巻末「広告」~「唯一の身内である母を突然亡くし

たアキコは、永年勤めていた出版社を辞め、母親がやっていた食堂を改装し再オープン
させた。しまちゃんという、体育会系の気配りのできる女性が手伝っている。(中略)そ

んな彼女の元に、ネコのたろがやってきたーーー。泣いたり笑ったり・・・・アキコの愛おし
い日々を描く『傑作長編』」と! そして、本書冒頭「アキコの朝は母とたろの写真の前に、

水と御飯を置くことからはじまる。」 本書で加わるのが同じ商店街(向かい?)の喫
茶店の「ママ」(アキコの母を知っている)その「ママ」の自宅に招待されたり、自分の出生
を「しまちゃん」に話すか 、たろに聞いてみたり、「しまちゃん」に"青年"ができたり・・・


​『ブスの自信の持ち方』​

・山崎 ナオコーラ      ・誠文堂新無光社

~プロフィール「(略)2004年に『人のセックスを笑うな』でデビューしたあと、しばらくの間『山崎ナオコーラ
』でネット検索すると、第2検索ワードに『ブス』と出ていた。(略)」以来、「『ブス』と言って、こちらを

ののしってくる人」との"バトル"は続き、「あとがき」~「(略)いつか、もっと強い文脈で、きちん
と『ブス』に関する文章を綴りたい、『ブス』だけをテーマにした本を作りたい、と数年前から思っ

てきた。 本で社会を変えたい。そして、この仕事(本書)が生まれた。(略)」・・・そのウラミツラミは
1ページに42字18行、305頁となる!!!!! エッセイ、第1回~第30回・・・執念、、、それは、119ページ

のほぼ半分 8行が「ブス」で埋まっている、、、の、だつた。 勿論あらゆる「差別」を論じ、「
これから私は、新しい文化を作れると思う。敵は男性ではなく、文化だ。」 と。

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最終更新日  2020.01.30 14:33:24
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