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ジルコニアの気まま日記

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ジルコニア5519

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天衣無縫傍若無人なトークで、リスナーをはじめ、スタッフと相方すらも圧倒する噛み様『風音様』と風音様をはじめ、ゲストやスタッフが投げかける、どんな球も打ち返すそのトーク力で番組を牽引する『荻さん』がメインパーソナリティーのインターネットラジオステーション『音泉』でNO.1の人気を誇る番組っす↓


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2010年06月06日
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 管理塔から城への道のりを一言もしゃべらないまま半分くらい進んだ所で急に彼女が口を開いて私に訪ねてきた。
 「そう言えば、貴女はライト家の人間だって言ってましたね。確かライト家では16歳になると剣の修行の為、世界を旅すると聞いたんですけど、貴女もその旅に出るんですか?」
 「本当は昨日、キャメロット王とお父・・・・っとと、警護隊長に」
 「ふふ、無理に言い変えなくても大丈夫ですよ」
 「実は昨日お城で挨拶をしてから旅に出ようと思ったんだけど、キャメロット王とお父様から旅に出る前にインプを退治してきてと言われて・・でも私、正直言うと剣の修行とかそういうのってどうでもいいんです、それよりも音信不通になったお兄様を探し出す事の方が重要だと思ってるの」
 「貴女の兄上というと、ロック=ライトですか?」
 「はい、そうです!お兄様を知ってるんですか!?」
 「実際に会ったことはないですけど、世界を旅してると若いのに凄く腕の立つ剣士がいるって噂は結構聞きましたよ。まぁこうして噂が出るくらいですし、きっと貴女の兄上はどこかで生きてますよ」
 「そうですよね!お兄様が簡単に死ぬはずないですもん」
 今どこにいるか?という情報は聞けなかったけど、きっとお兄様は生きてる。そう言ってくれたのが私は凄くうれしかった。

 そして、キャメロット城に戻った私達は、インプを退治した報告をする為、謁見の間へと向かう。
 「セラにミハイルよ、よくぞ無事に戻ってきてくれた、してどうじゃった?」
 「はい、危ない所をミハイルさんに助けていただき、無事インプも倒してきました」
 「警護隊長殿、これがその証拠のインプの翼です。本当はその首を持ち帰りたかったのですが、申し訳ありません」
 ミハイルさんが先程切り落としたインプの翼をお父様に手渡すと、それを受け取ったお父様は受け取ったインプの翼をマジマジと眺めだす。
 「うむ、これはまさしくインプのモノ、御苦労であった、少し兵士詰め所で待っていてくれすぐに報酬の用意をさせる」
 「二人とも御苦労じゃった、そしてセラ、その両の瞳で世界を見て成長して戻ってくるんじゃぞ」
 「はい、このセラフィム=ライト、立派な騎士となってこの地に戻って参ります!」
 「っと、そうじゃ忘れるところだったわい、セラよ、これはわしからのほんの気持ちじゃ」
 キャメロット王から何やら封筒のようなものを受け取ったんだけど、何だろこれ?
 私が首をかしげながら頭の上に?マークを一杯浮かべ封筒を眺めてると
 「それは我がキャメロット国が旅に出るライト家のモノに代々渡しておるものじゃ、と言っても中身はただの手紙じゃがの。それがあれば他の国の城にも入れてもらえるし、各国の王もお主の手助けをしてくれるはずじゃ、そなたの無事を祈っておるぞ」
 「はい、ありがとうございますキャメロット王!それでは行ってまいります」
 お辞儀をしてからきびつを返して謁見の間を出ようとした私を呼びとめる声。
 「待って下さい!私は行くあてもない旅をしてる放浪者、もしセラさんさえよければ私も一緒にその兄上を探す手伝いをさせてもらえませんか?」
 まさかミハイルさんからそのような申し出があるなんて思ってもなかった私達は少しの間、驚き固まってしまったけどその中でお父様が一番先に口を開く。
 「ふむ、ミハイルと言ったな。実はセラ一人で行かせるのは少々不安だったんだ、君はスピアの腕もたつようだし、何より旅慣れてると見える。俺は君が一緒に行くことに賛成だ、色々とセラに教えてやってほしい」
 あ、あはは・・・・まさかお父様からそんな風に思われてたなんて、ちょっと(いや、かなり?)ショックかも……
 「ありがと、旅は一人より二人の方が楽しいだろうし、わからない事だらけの私に色々と冒険のノウハウを教えて欲しいな、これから宜しくねミハイルさん」
 ミハイルさんに向かって、笑顔でそう答えてから私が握手を求めると、彼女も軽く微笑み私の手をとってくれる。
 「こちらこそよろしくです、セラさん」
 ん~?せっかくこれから一緒に旅をするんだし、さん付で呼び合うのって何か違う気がするような。
 そう思った私が「これから名前を呼ぶ時は、さん付禁止!」って言うとミハイルは少し驚いたけど、すぐに微笑むと「わかりました、セラ」と返してくれた。
 そんな私達にお父様は旅に出るなら、まずは私の生まれ故郷ヴァイデヴィレッジの南西にある旅立ちの泉へと行き、身を清めていけとアドバイスをしてくれる。
 「それではお父様、キャメロット王行ってまいります」
 「私はこれにて、失礼いたします」
 最後にキャメロット王とお父様に一礼してから私とミハイルは謁見の間を出て、インプ退治の報酬を少し多めに受け取って、キャメロット城を後にした。

 妹勇者冒険譚 第2話 槍使いのミハイル=ハマト 終。
        第3話 旅立ちの泉 その1.へと続く。





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最終更新日  2010年06月06日 09時59分07秒
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