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ジルコニアの気まま日記

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ジルコニア5519

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天衣無縫傍若無人なトークで、リスナーをはじめ、スタッフと相方すらも圧倒する噛み様『風音様』と風音様をはじめ、ゲストやスタッフが投げかける、どんな球も打ち返すそのトーク力で番組を牽引する『荻さん』がメインパーソナリティーのインターネットラジオステーション『音泉』でNO.1の人気を誇る番組っす↓


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2010年06月27日
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 「すみません、何かあったんですか?」
 そう近くの船員さんに声をかけたのはミハイルだった。
 「あぁ、最近シェミハザ村に戻った船員たちが休みが終わっても帰ってこないから船が出せないんだ、シェミハザ村に連絡を取ってみたらこっちに向かったって言ってたし」
 「船員が戻ってこない?理由はどんなのかわからないんですか?」
 「半年前からこの辺り、特にシェミハザ村近辺で人が消える事が多くてな、もしかしたらあいつらも・・・・」
 う、う~ん・・船員さんが戻ってこなくて船が出せないかぁ、他に海を渡る方法もなさそうだしなぁ。
 船員さんにお礼を言ってから、少し離れた広場で3人、他に方法がないか考えてみたけど、何も良い案が思い浮かばないよ・・。
 って、あれ?確かクレッシルって元々この町の出身で、半年くらい前に魔王サタナエル三大柱のザガンに拉致されたって言ってたよね?
 ということは、もしかして戻らない船員さんも?
 「ねぇクレッシル、ザガンの住み家ってどこにあるの?」
 「確かシェミハザ村から西に行った森の中だったと思ったが何でだ?」
 「あ、うん、私の推測が正しかったら戻らない人達はそこにいるんじゃないのかな?って思ったの」
 「セラ、それは本気で言ってるんですか?」
 「仮にそうだとしても奴はここいらにいる魔物と比べもんにならねぇくらい強いぜ?」
 「でも、何もしないでここにいたって船は出ないよ!それに他にヨインヘルムにわたる方法もないし、だったら少しでも可能性があるなら、そこに行って皆を助け出したいな」
 「そうですね、このままここにいても事態は良くならないでしょうし、私はセラに賛成です」
 「わかったぜ、セラがそう言うならこの命セラに預けるぜ!私もこんな体にしたザガンが許せねぇし、一発ぶん殴ってやんぜ」
 「二人ともありがとね、あ、でも、直接そこに行く前にシェミハザ村に寄ってみようよ、何か別の情報も手に入るかもしれないし」
 私達は消えた船員さんを探し助け出す為に、シェミハザ村へと向かい歩き始めた。

 「内なる闇よ、我にその力を貸し給え」
 そう唱えると、私の手にしたヴィーキングソードの刀身が漆黒の闇に包まれる。
 「すげぇ、魔法剣ってやつか!」
 「魔法はそんなに得意じゃないって言ってましたけど、そういう芸当は出来るんですね」
 敵と対峙しながらも、私の方を見て感嘆の声をあげる二人。
 私が振りおろした剣は魔物を捉え、頭から二つに切り裂いた。
 「ふぅ、こっちは片付いたよ。そっちは?」
 「チェストーーーー!」
 「はぁっ!」
 クレッシルは魔物に上段回し蹴り、ミハイルは的確に魔物の急所を貫き、対峙してた魔物がピクリと動かなくなる。
 「へへっ、ちょろいもんだな」
 「しっかし、シェミハザ村に近づけば近づくほど魔物との遭遇率が上がってくねぇ」
 「そうですね、他の場所とは比べ物にならない位エンカウント率が高い気がします」
 「まぁ奴の本拠地が近いってのもあるんだろうな」
 流石に戦闘が多くて疲れたから、私達は適当な場所に腰掛けて休憩を取る事にした。
 「そういえばクレッシル、ザガンに連れてかれた人達ってどれくらいで貴女みたいにキメラにされちゃうの?」
 「そうだな、まずは地下にある牢屋みてぇな所に閉じ込められて、それから大体2週間くらいでそこから連れだされて改造されるかな」
 2週間かぁ・・ハルトの人達が連れてかれてからどれくらいの日が経ったかわからないけど、これはゆっくりしてられないかもなぁ。
 私達は休憩もそこそこにして再びシェミハザ村へと進んでいく。
 そしてハルトを出てから半日ほどでシェミハザ村に着いたんだけど
 「何か凄く閑散としてる村だねぇ」
 外に出てる人は本当数えるくらい、しかも皆何かに脅えるように足早に歩いてるよ。
 とりあえず、ハルトで船員として働いてる人達がこの村に残ってないか確認してみないとね。
 「すみません、私達はハルトから来た者ですけど、こちらに向こうで船乗りとして働いてる方は見えませんか?」
 「船乗り?ディードリッヒ達の事か?あいつらなら1週間くらい前にハルトに戻ったはずなんだけど、戻ってないのかい?」
 「あ、はい、実はそうなんです、それで船が出なくて私達困ってるんです」
 「あそこまでは1日もかからないはずなんだがな、もしかしてザガンに・・」
 「そうですか、ありがとうございました」
 私達がその場を離れようとしたら、それを今話をしてた村人が止めてくる。
 「なぁあんた達、その格好旅のもんだろ?ちょっと村長の所に行って話を聞いてくれないか?」
 私達を半ば強引に村の奥にある村長の家へと連れて行き、戸を開けて中に入ると、家の奥からオールバックの黒髪でとても怖そうな風貌の男性が出てきた。
 「村長、朗報だ!この旅人達が西にある館の主を倒してくれるそうだ!」
 「おぉ、それは本当か!?」
 あれ?私達いつザガンを倒すなんてあの人に言ったっけ?
 「あ、あのぉ・・私達まだ倒しに行くとか言ってないんですけど・・話を詳しく聞かせて貰えないですか?」
 「なんじゃ、そこの若いもんに倒しに行くと言ったから来たんじゃないのか、まぁいい、それではお話しよう」
 私達は村長さんに勧められて家の中に入ると椅子に腰かける。
 半年ほど前に、ここから西にある森の中に奇妙な館が建ってから頻繁に人が消える様になった事、そしてその消えた人達が館で魔物に改造されてるという噂が立っている事を話してくれた。
 「そうですか、話はわかりました」
 「噂では、そのキメラにされた者を館の外に放っているらしい、おかげでこの辺りは魔物も増え、人々もいつ自分がそうなるかと不安がって外にあまり出んようになってしまった」
 「もしかしてさっき私達が倒した魔物の中にもそういう人達が混ざっていたのかもねぇ」
 「旅の者達よ、無理は承知で頼みたい、その館に行って主を倒してきてほしい、そしてまだ無事なものがいるなら、そいつらを連れて帰ってきてほしいんじゃ」
 「もとより私達はそのつもりでこちらの村を訪れたわけですし、任せて下さい」
 「おぉ!引きうけてくれるか、何もしてやれんが無事を祈ってるぞ」
 村長が私達に握手を求めてきたから私とミハイルはそれに応えたんだけど、一応手袋等をして肌は隠してるけど、もし握手した時にうっかり肌が見えてしまってはいけない、そう思ったクレッシルだけは手を出さなかった。
 「ん?そちらのお嬢さんは?」
 村長は不思議そうな顔をしてクレッシルを覗き込む。
 「ん、あぁ、すまねぇな。ちょっと訳ありでよ」
 「それはすまんかったの、それにしてもお前さん、澄んだ良い目をしてる。どうか頼みましたぞ」
 「あぁ、任せておきな!ザガンの奴をぶん殴ってきてやんよ」
 私達は村長さんや村人達に見送られて、シェミハザ村を後にしてザガンがいると言われてる西の館へと向かって歩いて行ったのであった。

 第5話 三大柱の陰 その2.終わり
 第6話 決戦!闇の錬金術師ザガン その1.へ続く





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最終更新日  2010年06月27日 01時18分14秒
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