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ジルコニアの気まま日記

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ジルコニア5519

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天衣無縫傍若無人なトークで、リスナーをはじめ、スタッフと相方すらも圧倒する噛み様『風音様』と風音様をはじめ、ゲストやスタッフが投げかける、どんな球も打ち返すそのトーク力で番組を牽引する『荻さん』がメインパーソナリティーのインターネットラジオステーション『音泉』でNO.1の人気を誇る番組っす↓


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2010年08月29日
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 翌朝、いつもより早めに起床した私達は早速昨日お城の兵士の人に言われたキュロス城の横にある格闘技大会の会場に移動していた。
 「クレッシル、肩の力を抜いていつも通りに戦えばいいからね」
 「そうです、変に気負っていつもの力が出せずに終わってしまう、ということだけはしないで下さい」
 「程々に頑張って下さいな、大丈夫ですわクレッシル。骨はキチンと拾って差し上げますわ」
 いや、うん・・アセト、それは何か違う気がするよ・・・・
 「へへっ、やるからには優勝目指して全力でいってくるぜ♪さて、それじゃ私は行ってくるな」
 クレッシルが出場選手の入口から中に入って行ったから、私達も格闘技大会会場内へと足を進め、戦いが良く見える一番前の席に陣取る。
 格闘技大会開始の時刻が近づくにつれて、会場内に人がどんどんと溢れかえってくる、そして開始時間手前になると、会場内の全ての席は埋め尽くされ、観客達は今か今かと盛り上がりながら始まるのを待っていた。
 そして、そんな中観客席から離れた場所にある特別席に王様が現れ腰をかけると同時に、会場内の試合場所に一人の男性が入ってきた。
 「え~、皆さま大変長らくお待たせいたしました。本日は世界中より集まりし予選を勝ち抜いてきた7人に、何と昨日飛び入りで参加をしたいと城に現れ城一番の実力者、アーレスを倒し見事特別参加枠を手に入れた1人を加えた8人による第25回ジブリール帝国格闘技大会を開始いたします」
 男性の言葉が終わると、観客達がざわつき始める。
 「特別参加枠を手にしたやつ!?一体どんな奴なんだ!?」
 「きっと、アーレス以上の巨漢に違いねぇぜ?」
 こんな声が聞こえてきたけど、ふふ。実際のクレッシル見たら皆びっくりするんだろうなぁ・・
 観客達が落ち着くと、続いて試合についての説明が開始される。
 「試合は時間無制限の1本勝負、相手が戦闘不能となるか、負けを認めた時点試合終了です。また武器の使用は認めていません、素手による打撃攻撃のみ有効とさせていただきます。特別参加枠もあり、前回優勝者のヨハン選手に与えられていたシード権はなくなり、第1回戦から参戦していただくことになります」
 男性がトーナメント表を取り出し皆に見えるように掲示する。
 そのトーナメント表には1試合目にクレッシルの名前、さっき名前の出た前回優勝者ヨハンさんは第4試合と書かれいていた。
 「それでは早速第1回戦第1試合の選手は入場して下さい!」
 そうアナウンスが入ると、笑顔で手を振りながら試合会場に入ってくるクレッシルと、対戦相手のひげを蓄えた体格のいい男性が入って来た。
 クレッシルと対戦相手に対して、ボディーチェックや試合に関する注意事項をしてる間に選手紹介が行われる。
 「ここアルカダ大陸においてその名を知らぬ者はいない、熊殺しの異名を持つフィン・マクール選手!そして、そのマクール選手に対するは、昨日キュロス城でアーレス氏を倒し、特別参加枠を手にした旅人で本戦出場者の中で唯一の女性、クレッシル=ミシャエル選手です」
 紹介があると会場内の皆の視線がクレッシルに注がれる。
 「本当にあんな小娘が!?」
 「きっとアーレスさん、女が相手だからって油断してたんだぜ?」
 なんて言う声が聞こえてきた。
 「クレッシル頑張ってね♪」
 「おう、一瞬で終わらせてやるぜ」
 「お前がアーレスを倒したという娘か、随分と自信があるようだが、俺は女だからって容赦はしないぞ。その顔に苦痛の表情を浮かべてやる」
 お互いに一礼をしてから試合開始の合図が入る。
 試合開始と同時にマクールがクレッシルの懐に入り、喧嘩キックを繰り出してきたんだけど、それをクレッシルはバック転で避けつつ、つま先でマクールの顎を捉える。
 するとマクールのその大きな巨体が宙に浮き、着地したクレッシルは浮いたマクールの胸部へ素早い蹴りを何発も入れていく。
 1・2・3・4・5・6・7・8・9・・・・・途中まで数えてはみたんだけど、何かもう途中で面倒になってきたよ・・
 クレッシルは最後にとどめとばかりに得意の上段回し蹴りを放ち、それを受けたマクールの巨体は遠くに吹き飛び、壁に激突したよ・・
 う、うわぁ・・今5メートル以上は飛んだ……よね?てか、人間ってあんなに飛ぶものなんだぁ・・こ、これはクレッシルを怒らせない方がいいよね、うん。あんな攻撃受けたら絶対私じゃ耐えられないよ。
 「あれでもまだ半分の力も出してないように見えますね、ほら。あれだけの攻撃を加えたにも関わらず、息の1つもあがっていませんよ」
 あ、あれでまだ半分以下・・・・クレッシルってどれだけの力を持ってるんだろ・・あ、何か今頭に大きな岩を笑顔で打岩してるクレッシルが思い浮かんだよ。
 今の光景を見てた他の出場者と観客達はあまりの出来事にポカーン、と口を開けて見てたよ。
 そんな中、審判の男性がクレッシルに駆け寄りマイクを近づける。
 「いやぁ、今の動き素晴らしかったです!まさに現代に降り立ったファイティング・ヴィーナスと言っても良いかもしれません」
 「まぁこれくらい朝飯前だけどな♪旅してると、もっと強い敵、そうだな。魔王軍の三大柱との戦いもあったからな」
 「まさか貴女があのザガンを倒したという旅の方の1人ですか!?失礼ながら、私もっとこう、ごつい男性ばかりのパーティーを想像していました」
 「なはは、まぁそう思うのも仕方ねぇか、でも私だけじゃなく、他の仲間の皆も私と同じくらいの年齢の綺麗な女性ばっかりだぜ」
 「そうですか、是非一度他の皆さんにもお会いしてみたいものですね、それではありがとうございました。お次は第2試合です」
 クレッシルが選手控室の方に戻るのと入れ違いに第2試合の選手が入ってくる。
 そして、試合は進みクレッシルは次の第2回戦でも対戦相手を一瞬のうちに沈め決勝へとコマを進めたのだった。
 
 第14話 第25回格闘技大会 その1.終わり
                その2.へ続く





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最終更新日  2010年08月29日 11時54分16秒
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