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ジルコニアの気まま日記

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ジルコニア5519

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天衣無縫傍若無人なトークで、リスナーをはじめ、スタッフと相方すらも圧倒する噛み様『風音様』と風音様をはじめ、ゲストやスタッフが投げかける、どんな球も打ち返すそのトーク力で番組を牽引する『荻さん』がメインパーソナリティーのインターネットラジオステーション『音泉』でNO.1の人気を誇る番組っす↓


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2010年11月21日
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 私達の降り立った大陸は、他の大陸だと見たこともないような木々が所狭しと生い茂り、未開の地と言った言葉がよく似合う場所。
 「ここがレテ大陸で間違いなさそうですね」
 「見たこともないような植物が沢山ですわね」
 「何かよ、未知なる大陸って感じだよな♪すっげぇワクワクしてきたぜ」
 初めてみる光景に皆はテンション高めに辺りをぐるりと見まわし、私も一緒になって辺りを見てみたんだけど、奥の木の陰から人影が見える。
 私がその人影に気づくと、その人は森の奥へと足早にサササッと駈け出してしまった。
 う、う~ん・・一瞬だったしハッキリとは見えなかったけど、今のってダークエルフだったよね?ということは、あの奥にダークエルフの集落があるのかな?
 ダークエルフらしき人影が走り去った方をじっと見てたら、それに気付いたミハイルが声をかけてきた。
 「セラ、どうしたのですか?」
 「あ、うん。今そこの奥からダークエルフがこっちの様子を見てた気がするの。私が気付いたらすぐに森の奥に走っていっちゃったけどさ」
 「ということは、その後を追えば、ダークエルフの集落にたどり着けるかもしれませんわね」
 「そうですね、そのダークエルフが走って行ったという方向に進んでみるとしましょう」
 私達はダークエルフが走り去っていった方に歩みを進めたんだけど、ご丁寧に足跡を残してくれてたから、道に迷うということもなくそれを目印に奥に進んでみた。
 ダークエルフの残した足跡を頼りに森を奥へと進んでたんだけど、突然ロープのようなモノにつまづいたと思った瞬間。私達は網にかかってそのまま木の上に吊るされちゃったよ・・・・
 「な、ななな、何ですのこれ!?」
 「うぅ・・足跡を残したのは、わざと私達を誘導して罠にかけるためだったんだね・・・・」
 「これは、してやられましたね」
 「げげっ・・何だよこれ、もがけばもがくほど網が絡みついてくっぞ」
 もがいても出られそうになかったから、私達は諦めて誰かが来るのを待ってたんだけど、すぐにそこに弓を持って武装したダークエルフの戦士が数人現れた。
 彼等は、一旦私達を見ると何やらひそひそと話をしてから再び私達の方を身構えながら見守る。
 「あ、貴方達、これは一体どういうことですの!?降ろしなさいな!」
 「私達は別に貴方達と戦うつもりはありません」
 「ただ、私達は神秘の泉にあるマルミアドワーズとグリモア光の書を探しに来ただけなんだよ」
 「何もしねぇから、降ろしてくれ」
 私達の言葉を聞くと、ダークエルフの戦士たちは再びひそひそと話をしてから、ダークエルフの戦士の内の一人が手に持った弓を引き絞り私達に向かって矢を放ってきた。
 うぅ・・問答無用なの!?何て思ったんだけど、その矢は私達の頭上をかすめ、網の根元を貫いた。
 そして、ドスン!!と、大きな音を立てて私達は下に落とされたよ・・
 うぅ・・お尻が痛いよぉ……降ろしてくれるならさ、もうちょっと丁寧にやってくれてもいいのに・・
 お尻をさすりながら立ち上がろうとすると、ダークエルフの戦士たちは私達の手を取って、背中へ回し後ろで両手を縛りつけてきた。
 「えっ!?な、何!?」
 「い、いたたたたた!痛いですわ。もっと優しく扱って下さいな」
 私達の自由を奪うとダークエルフの戦士の一人が私達に対して鋭い眼差しを向けてくる。
 「こっちだ、ついてこい。もし変な真似をすれば命の保証はないぞ」
 私達を監視するようにダークエルフは私達の前後に分かれて、挟み込むようにして歩きだす。
 うぅ・・これから私達どうなっちゃうんだろ・・ちょっと不安だな。
 しばらく森の中を歩くとじきに開けた場所にたどり着いた。
 そこは大きな木をくりぬいた家々が並び、その奥にはオーディンの石像が置かれていた。そしてそのオーディンの石像の横には他の家とは明らかに違う形状のログハウスのような家。
 ここがダークエルフ達の住む集落で間違いないかな?
 ログハウスのような家の前までくると、ダークエルフの戦士の内の一人が「ここで待ってろ」そう言ってから、そのログハウスの中に入っていく。
 「わ、私達どうなっちゃうんだろ・・」
 「穏便に事が済めばいいのですが、どうもそのような雰囲気ではなさそうですね」
 「あぁ、何か周りにいるダークエルフ達の様子からして、私達は招かざる客人って感じだしな」
 「うぅ・・きっとわたくし達は、ここで処刑されてしまうんですわ・・あぁ、短くも儚い命でしたわ……こんな事ならアレもコレも全部やっておくべきでしたわ」
 私達の周りには、家の中や木の陰からこっそりとこっちの様子をうかがい、ひそひそと会話をするダークエルフ達の姿。
 ダークエルフの戦士がログハウスの中に入ってから少し経つと、さっき中に入った戦士とローブを身にまとったこの村の長と思しき見た目若そうに見えるダークエルフが出てきて、私達を一瞥すると見下すような表情をしながら冷めた声色で語りかけてきた。

 第26話 聖なる楽園 その1.終わり
            その2.へ続く





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最終更新日  2010年11月21日 00時15分56秒
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