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ジルコニアの気まま日記

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ジルコニア5519

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天衣無縫傍若無人なトークで、リスナーをはじめ、スタッフと相方すらも圧倒する噛み様『風音様』と風音様をはじめ、ゲストやスタッフが投げかける、どんな球も打ち返すそのトーク力で番組を牽引する『荻さん』がメインパーソナリティーのインターネットラジオステーション『音泉』でNO.1の人気を誇る番組っす↓


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2012年11月11日
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 ベリュトン大陸を後にしてレモラ大陸へと向かってたんだがな?
 何かよ、目的地に近づくにつれて、段々と空の様子がおかしくなっていったんだ。
 うん、今の外の状態はというと、空には暗雲が立ち込め、そしてマストに張られた帆が激しく揺らされ、激しい強風が吹き荒れそれによって海も思いっきり荒れてるもんだから、舵取りがすんげぇやりづれぇ。
 操舵室で舵を取ってる俺の横では「やけに揺れてるんだけど、この船ちゃんとレモラ大陸まで着くんでしょうね!?」何てことを何度も何度もしつこいくらいに聞いてくるエリーと、その横でジルは1人、すんげぇ落ち着いた感じに見える。
 「しっかし、何でこんなに荒れてるんかね。まぁ、その方がいかにも魔王の居城が近いですよ!とか、そんな雰囲気が出るような気はするが」
 「このおんぼろ船で無事にレモラ大陸につけるかどうか本当不安なんだけど・・・」
 「まぁ、それは大丈夫っしょ。確かにそう思うのも仕方ないけど、これだけ荒れてると何か逆にうちはテンションがあがってくるよ♪」
 「テンションなぁ?そんな奇特な奴はジルだけだって」
 「しっかしアレよね、こう、まさに敵の本拠地に近づいてるわけだし、こんな状態でも魔族は襲ってくるんでしょうね」
 「そうだねぇ・・・いつ襲い掛かってきてもおかしくない状況だねぇ。とりあえずいつでも戦えるように戦闘の準備はしておいたほうがいいかもねぇ」
 「いや、この外の状況だ、むやみな戦闘は極力避けたいとこだな。魔族が襲ってきても、迎撃は最低限にして、全速力で突っ切るぞ」
 「おっけ、了解だよ。っと、ねぇエリー。大丈夫?顔色あんまり良くないみたいだけどさ」
 「だ、大丈夫よ・・・・これくらいなんともないわ」
 そうは言ったものの、表面上は強がって見せてるが、たぶん無理してんだろうな。きっとレモラ大陸が近くなってきて、ルシファーの魔力の影響力が大きくなってきたんだろう。
 「エリー、無理だけはすんなよ?いいな」
 「うん、ありがとベリル。でも、ここまできたんだもの。あたしだってやれることはやるわよ」
 そう返してはくれたが、その言葉にいつもの覇気がそれほど感じられねぇ。ここはルシファーの魔力の干渉を受けない俺とジルが気張ってエリーの分までやるしかねぇか。
 そんな心配をよそに船を進めること数刻、確かに海は荒れまくりだったが、特に戦闘が起こることもなく、なんか肩透かしを食らった感じに俺達はレモラ大陸へとたどり着いた。
 「何か以外だったな・・・てっきり魔族の猛攻撃があるもんだとばかり思ってたが・・・・」
 「うん、逆に怖いねコレは・・・何かあるのかな」
 「まぁ、いいんじゃないの?きっとあたし達に恐れをなして手を出してこれなかったのよ」
 本当にそうだったらよかったんだがな、っと、ん?何だありゃ?
 レモラ大陸の対岸には沢山の船が停まってんだ。ざっと見た限り30隻くらいってとこか?
 そして、その停まってる船の帆を見てみると、色々な国の紋章が描かれてる。
 なるほど、前にヒアシンスの王女様がサタン討伐に兵力を云々って言ってたが、サタンが倒されたとは言え、より凶悪なルシファーがいるからそれを倒しにきたってわけか。
 「す、凄い数の船ね・・・・」
 「うん、船の数を見るだけでも、かなりの人員が今この島に上陸してるっていうのがわかるよ」
 「こんくらいの規模だとどれくらいの数が来てるんだろうな」
 「ん~・・・・少なめに見積もっても1000~1200ってところかなぁ?」
 そんなにか・・・こりゃ急いで上陸してナディーのとこに向かわないといけないかもな。
 早速俺達の船をその沢山停まってる近くの岩場にくくりつけ、錨を降ろし、準備をしてレモラ大陸に降り立つと、そこには数人の兵士がいたんだ。
 そして、俺達の存在に気づくとそのうちの1人がかけよってきた。
 「お前達、ここは危ないから早々に・・・・・・ジル隊長!?」
 ん、ジルを見て反応したってことはヒアシンスの兵士か。
 「久しぶりだね♪」
 「ジル隊長、今回の作戦には参加されるご予定ではないはずでは?」
 「ふふ、ちょっと色々あってねぇ。うちは別働隊としてここにきたんだよ」
 「そうでございましたか。いやぁ、ジル隊長が来てくださったとあらば、百人力、鬼に金棒です!」
 「・・・・・・」
 (・д・)ジーッ (;´Д`)
 「あ、いや。失礼しました」
 「で、今回どれくらいの規模で上陸して誰が総指揮権持ってるのかなぁ?」
 「は!今回は我がヒアシンスからは400名程。他の国の兵も含めると総数1500からなる大隊で、そのうち魔王城への突入部隊は1200。総指揮権はマルス国のイズー様がとられております」
 「1200、また随分と大所帯ね」
 「ふむぅ、やっぱりイズーか。まぁ、そうだよねぇ。今数いる全国の兵士達の中で一番強さと人望があるのは彼女だしねぇ」
 「ねぇジル、イズーってそんなに強いの?」
 「うちの噂ばっかり目立っちゃってそんな印象ないけど、実はイズーって一時のうちとほぼ互角の実力はあったんだよ」
 「銀狼のジルと言われてた最盛期の頃のジルと互角って相当よね・・」
 「ならいっそ、ルシファーの城でイズーさんと合流したらジルと入れ替えてくか」
 「あ~ん、そんなこと言わないでベリルぅ!うちを捨てないでぇえ」
 「へへっ、冗談だよ。冗談」
 「っとと、こんなことやってる場合じゃなかったね。ありがとね、それじゃ、うち達は後追いになっちゃうけど、今からイズー達と合流するように向かってみるよ。船の護衛は皆に任せたよ」
 「はっ!いってらっしゃいませ!ジル隊長!ご武運を!」
 船の見張りの兵士達に見送られ荒れ果てた大地を遠くに見える城のほうへ向けて進みだしたのだった。

 第52話 突入魔王城 その1.終わり
            その2.へ続く





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最終更新日  2012年11月11日 00時22分16秒
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