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ジルコニアの気まま日記

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ジルコニア5519

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天衣無縫傍若無人なトークで、リスナーをはじめ、スタッフと相方すらも圧倒する噛み様『風音様』と風音様をはじめ、ゲストやスタッフが投げかける、どんな球も打ち返すそのトーク力で番組を牽引する『荻さん』がメインパーソナリティーのインターネットラジオステーション『音泉』でNO.1の人気を誇る番組っす↓


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2016年01月02日
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 突然俺たちのいる宿直室に入ってきたのは明るい茶色のウェーブがかったロングヘアでタバコ?・・・いや、シガレットチョコだこれw
 うん、シガレットチョコを咥えたすんげぇ気怠そうな表情を浮かべた美女だった。
 こんな先生いたっけ・・・いや、保健医かもしれねぇ。
 って、うちの制服着てるってことは生徒か。全然高校生には見えないくらい大人びた美人な人だな。
 リボンの色から見るに3年生。先輩か。
 彼女は宿直室の戸を開けると、ズカズカと中に入ってきてコーラルとジェードをマジマジと穴が開くんじゃねぇかってくらいに眺めて、って何やってんだよw
 「あ、あの・・・先輩?」
 「ん?おぅ?どうした少年」
 いきなりすぎてなんて言っていいかわかんねぇw声をかけたはいいが、どう言えばいいんだ?
 ジェードとコーラルは見世物じゃねぇから帰ってくれ、とか?
 もしくは、ジェードとコーラルなんて見るより俺のモン見てくれよ、とか?←完全にセクハラだこれ
 「どうした、私の美貌に魅入ってしまったのか?ふふ、無理もないか」
 すんげぇ妖艶な笑みを浮かべ俺の方を見てくる先輩に更に惹きこまれていく感じを受ける。
 「げふっ」
 いってぇ・・・
 「お、おま・・・いきなり何すんだよ。肘打ちはねぇだろうよ、鳩尾に肘打ちは」
 「何見とれてるんですか、この変態」
 「んだよ、別にいいじゃねぇかよ」
 「龍也、見損なったよ・・・」
 え?え?何で俺はジェードに肘打ち喰らって、追い打ちでコーラルからそんな蔑んだ目を向けられねぇといけないの???
 「琥珀、何しにきたのよ」
 琥珀?今、瑠璃はこの先輩のことを琥珀って呼び捨てにしたぞwどういう関係なんだよ。
 って、まて・・・・・・琥珀、琥珀って・・・え~っと・・・あ!!そうだ、野々山琥珀!
 他の人たちの話ではかなりの変人で何を考えてるかわかんない人だって聞いてるな。
 学校内では結構な有名人(悪い意味で)な人だが・・・その人が何で?
 「ん、おぅ瑠璃か。実はな、スフィア星からの留学生がいるって聞いたから、色々と生態を調べてみたり、実験したいと思ってな。まぁ、それは建前で本音は君たちと仲良くなりたい、ということだ」
 「は、はぁ・・・」
 「なるほどね、そういうこと」
 「中々個性的な方ですね。いきなり面と向かってそんなことを言われたのは初めてです」
 個性的の一言で終わらせて良いとは思えないがw
 「で、どうだね。私と友達にならないか?」
 「へ?え・・・あ、うん」
 「そうですねぇ・・・」
 「ちょっと待て。何勝手に話を進めてるんだ。コーラルもジェードも2人とも困ってるじゃねぇか」
 「大丈夫よ龍也。琥珀は確かに何考えてるかわからないし、行動も突拍子のないことをたまにやらかすけど、基本は良い人だから」
 瑠璃がそう言ってるが正直信用できねぇ・・・w
 「ふむ・・・まぁ、いきなりこうして現れて友達になってくれ、仲良くなってくれと言われても2つ返事は難しいか」
 そう言うと何故か、ジェード・コーラルの方から俺の方へ視線を向けてきた。
 「君があの金剛龍也か、瑠璃から色々と話は聞いてるぞ」
 「お、おぅ・・・」
 瑠璃は一体どんな風に琥珀先輩に言ってるんだ・・・
 「私は君にも興味があってね、是非君とも仲良くなりたいんだが」
 ふぁっ!?仲良くなりたい!?それはつまり、えっと・・・お付き合いしたいってことか?
 んでんで、えろえろとこう、うん。最後はホテルまで!?
 「まぁ、君がそうしたいというのなら私は別にかまわんが?」
 表情を変えずに、すんげぇ真顔で俺の方をじっと見つめながらそんな素敵な事いってきたんだが???
 「ちょ!?え?この人今、俺の心の中読んできた?」
 「何言ってるんですか、思いっきり声に出してたじゃないですか・・・」
 「本当、龍也って最低だね‥‥」
 「この馬鹿は一回去勢した方が良さそうね‥‥てか琥珀。こいつ相手にそんな軽はずみな発言はしちゃダメよ。そんなこと言ったら本当にそういうことをされるから」
 「えっと、瑠璃?貴女は龍也とそういうことになったことあるのですか?」
 「え?あ、や!ちょ、今のは言葉のあやよ!あや!そ、そんなのあるわけないじゃない!龍也よ?確かに顔はいいけど、中身変態の最低人間じゃない、そんな奴とそんな関係になりたいとか思えないし、実際に襲われたら間違いなくコイツのイケてる顔をぼっこぼこにしてやるわよ」
 「そうか、瑠璃はそんなに俺と一緒にホテル行きたいと思ってたとか、すげぇ感激だわ。よし、今から学校サボって行くか」
 「だからちげぇし、行かねぇって、つってんのよ!」
 「ぶべっ!!」
 いてぇ・・・久々に喰らう瑠璃の右ストレート超いてぇ。
 ふ、ふふふ、照れやがって。案外可愛いとこあるじゃねぇか。
 顔を真っ赤にさせ肩で息をしながら俺の方を睨んでくる瑠璃。
 そんな瑠璃を無視して琥珀先輩が口を開いてきた。
 「まぁ、そういう訳だ。邪険に扱われるのも好きだが仲良くしてくれると嬉しい。邪魔したな」
 言いたいことだけ言うと彼女はささっと宿直室をあとにしたよ。
 「なんか不思議な人ですね」
 「でも、悪い人じゃなさそうだね」
 「えぇ、琥珀はさっきも言ったけど、少し変だけど別に悪い奴じゃないわ」
 「ふむ・・・」
 確かに悪い人ではなさそうだし、あんな美人と仲良くなれるのは、な?
 まぁ、あの人も一緒にいたら大変だろうが、楽しい学園生活が送れそうな気はする。
 嵐のようにやってきて去って行った先輩のことも忘れ、その後皆で昼休みが終わるまでゆっくりと過ごしたのだった。

 第4話 変な先輩だな その2.終わり
 第5話 ごーろごーろ その1.へ続く





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最終更新日  2016年01月02日 00時42分26秒
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