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ジルコニアの気まま日記

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ジルコニア5519

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天衣無縫傍若無人なトークで、リスナーをはじめ、スタッフと相方すらも圧倒する噛み様『風音様』と風音様をはじめ、ゲストやスタッフが投げかける、どんな球も打ち返すそのトーク力で番組を牽引する『荻さん』がメインパーソナリティーのインターネットラジオステーション『音泉』でNO.1の人気を誇る番組っす↓


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2016年05月01日
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勇者の凱旋.jpg

 アリアハンの城下町へと足を踏み入れると、町の人たちがあたし達を出迎えてくれてるんだよ。
 本当すんごい盛大な出迎え、皆がワー!って騒いで、世界が平和になったことに心から喜んでる。
 「勇者だ!勇者様が魔王バラモスを倒して帰ってきたぞ!」
 「エリス姉ちゃん、お帰り!これでもう魔物達におびえて暮らさなくてもいいんだよね!?」
 「まさかこの町から魔王を倒す英雄が出るなんて本当思ってもいなかったわ、エリスさん、皆さん。本当お疲れ様」
 「本当、お疲れ様エリスちゃん。これで志半ばでその命を落とした父上であるオルテガも浮かばれるね」
 町の人たち皆の声に応えながらあたし達はアリアハンのお城へと続く道を歩いていた。
 「しっかし、すげぇなwこう町の人たちの反応見てると、本当に俺達はバラモス倒したんだって実感がわいてくるぜ」
 「ですが、少しくすぐったい感じがしますね」
 「そうだねぇ、でもそれでも、皆がこうして喜んでくれてる顔を見てるだけでも、あたしは嬉しいし、やってよかった。そう思えるよ」
 「でもさ、不思議だよね?」
 「どうしたんですかアルナ?」
 「いや、だってさ。何で僕達がバラモスを倒したって町の人たちが知ってるのさ。それに、出迎えてくれるとか、僕達が帰ってくるタイミングを知ってるかのようなさw」
 「・・・・・・」
 そこに気付くとは天才なのアルナ!?
 「でも、普通に考えれば外から魔物達の気配が消えたとか、そういうことで大本である魔王バラモスが倒された、っていうのはわかるかもな」
 「そうですね、それと私達が帰ってくるのを知ってたかのように入り口で出迎えていたのは、いつ帰ってきてもいいようにずっと待機していただけなのかもしれませんし」
 「な~るほど、にゃる。確かにそだねぇ」
 あぁ~・・・カリストとミラの言うことは確かに一理あるというか、実際問題そうかもしれない。
 でも、あたしとしては、もっとこう、何か別の力が働いてるとか、そういう方が面白かったんだけどさw
 しっかし、本当にあたし達。バラモス倒したんだね‥‥お城への道を歩きながらまだ実感のわかないその事を考えていたらね?
 「どうしたんですかエリス?」
 うん、ミラから声をかけられたy
 「いや、別にどうもしないけど。これで終わったんだな、そう思うと感慨深いなって」
 「んだな、エリスが16歳の誕生日に勇者オルテガの後を継ぎ、魔王バラモスを倒しに行くって言ってから・・どうだ?2年近く経ったが、長い旅もやっとこれで一区切りってわけか。今までの旅、無茶苦茶だったけど一緒に出来て楽しかった。心からそう思えるぜ」
 「そうですね、最初は本当エリスは頼りない子、本当にこんな子がバラモスを倒せるのか些か疑問でしたが、この長い旅の間にエリスは着実に成長していました」
 「うんうん、お姉さんもそう思うよ。こんな僕のわがままも聞いてくれたしねぇ。本当、エリスには感謝してもしきれないくらいだよ」
 何かこうして改めて皆から言われるとちょっと・・・ううん、かなり照れるね。
 でも、そっかぁ・・・もうあたしがアリアハンの町から旅に出てもう2年も経つんだねぇ‥‥本当、月日が経つのは早いよ。

 バラモスを倒した今、今後の身の振り方を考えないと・・・あたしはこれからどうしよう。
 「ねぇ、皆はさ、これからどうするの?」
 「俺はアルナと一緒にどっかブラブラ旅をしようかと思ってる」
 「へぇ・・・なるほど、夫婦で世界を放浪するんですか」
 まさかのカリストからの返答に皮肉たっぷり、って感じに口にしたミラだったけど、それを全く意に介した様子も見せず、ニヤニヤとしながらアルナが答えてきたよw
 「何々?ミラ、うらやましいの?」
 「そうですね、リア充永遠に爆発しろと思うくらいには」
 「で、逆にミラはどうすんだよ?」
 「魔王を倒したパーティメンバーとなれば、きっと世界は放っておかないとおもいます、ですが私は人前に出て何かやったり、矢面に立って、というのは苦手なのでどこか小さな村でひっそりと静かに暮らそうかと」
 「ふむ・・・なるほど」
 「で、エリスはどうなのかな?」
 「あたし・・・あたしはまだ何も考えてないよ。たぶん、暫くの間はお母さんと一緒にここで暮らしてると思う」
 「親父さんも死んじまったしな・・・まぁ、一緒にいてやれる間は存分に親孝行してやるといいさ」
 そんな話をしながら歩いてたあたし達だったけど、アリアハン城へと到着すると門番さんはあわてた様子を見せたよ。
 「これはこれはエリス様!お帰りなさいませ!!」
 すんごい綺麗な、というか。お手本のようなピシャッとした敬礼を向けてきてくれた門番さん。
 「ただいま」
 「ささ、どうぞ!お城の中へとお入りください。王もエリス様の帰りを今か、今かと待たれておりますよ」
 城の中へと入ったあたし達はまっすぐ謁見の間へと向かっていった。

 第63話 報告にきたはずが その1.終わり
               その2.へ続く





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最終更新日  2016年05月01日 10時30分52秒
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