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カテゴリ:ドラクエ3 勇者エリスの冒険(完)
![]() 武器屋にやってきたあたし達はそこで売られてる物凄い防具に目が奪われていた。 「ねぇ・・・この危ない水着って色んな意味で凄い防具だね・・・」 「んだな、まず値段がすげぇよなw78000Gってw」 「というかですね?これ布面積少なすぎないですか?完全に紐ですよね?これ」 うん、危ない水着とは言ってるけど、完全に水着としての機能を果たさなさそうな感じ。 最低限は隠せるかもしれないけど、ちょっと動くとすぐにポロリとしそう。 あ、だから危ない水着なのか!( 「これって、何か特殊な効果とかあるのかな?特に防御力が高いというわけではなさそう・・・というか、この水着自体の防御力は1みたいだし・・・」 うん、水着としての機能も果たしてなければ、値段相応の防具としての機能も果たしてない。ナイナイづくしの防具。 ただ、着る人が着れば相当セクシーだし、男の人を悩殺できそうな気はするけど・・・ 「こいつは戦闘中使用すると特殊な効果があるぜ?」 ![]() 店主の言葉にひっかかったのか、ピクリと反応をしたアルナ。 「ほぉ・・・?」 「値段も値段ですし、チート級の効果があるのかもしれませんね」 「とりあえず買ってみようか」 と、いうわけで。78000G払って危ない水着を購入。 「ねぇエリス、買ったはいいけどさ。これ誰が着るの?僕は着ないよ?」 「私も嫌ですよ?こんな痴女っぽい格好するの」 アルナとミラからすんごい目で見られてるんですけど・・・ 「いや、俺も着ねぇからな?」 「いやいやいや、カリストは装備できないからwwwというか、カリストが装備したら余計危ないからwっていうか、隠せないからね?」 皆嫌がってるし、しょうがない・・・あたしが装備するかなぁ。 「ちょっと着替えてくるね?」 早速危ない水着に着替えてみたんだけどさ・・・ 「ちょwこれやばいwナニコレ、見た目以上に着た時の破壊力がすさまじいんだけど」 本当、胸とかこぼれそう・・・ううん、違う。完全に隠しきれてない。 こ れ は ひ ど い 「お、お待たせ・・・」 「うはw実際に着ると見ため以上にヤバイ水着だねぇ」 「もうこれからはエリスのことは痴女と呼びましょうか」 「え?ちょw何でそうなるの?」 「本当すげぇ水着だな。まぁ、効果だけ確かめたらササッと着替えちまおうぜ」 「そ、そうだね」 急いで町から出て早速戦闘をしてみたんだけどさ? ![]() 「ちょ!?ちょぉおおおおおおおおおおおおおおw」 何も効果がないんですが!!!! 何かの間違いかと思って、着た状態でも使ったし、脱いだ状態でも使ってみたんだけど。やっぱり何も効果がない。 「何も効果がないじゃないですか」 「特殊な条件があんのか?」 「ううん、元々この危ない水着は使っても何も効果のない、高いだけの水着だよ」 ![]() 「はい?」 うん、アルナさん・・・? 「いや、道具屋の店主が効果があるって言ったから、何か新しい効果が追加されたのかと思ったけど、違ったね」 「知ってたならなんでその時教えてくれなかったのぉおおおおおおお?」 「だって、面白そうだったしw」 「そんな、そんな理由で!78000Gをドブに捨て、そしてあたしはこんな布を着て恥ずかしい思いをしたの!?」 「まぁ、良い勉強になりましたね」 「んだんだ、何事も人のことを全部鵜呑みにしちゃいけねぇって良い社会勉強になっただろ」 ぶっちゃけあたしの心には癒しきれないほどの大きな傷がですね? というか、あたしのグラスハートは完全にブロークンハートしそうなんだけど。 「とりあえず、もう着ちゃったし返品できないしなぁ・・・これは道具袋に入れておこうかな・・・」 危ない水着を道具袋の一番奥にぶち込んだあと、あたし達は今度は東へと移動することにした。 第69話 高そうな物だね その2.終わり 第70話 貴女がそうなんだね その1.へ続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年06月12日 10時13分18秒
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