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ジルコニアの気まま日記

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ジルコニア5519

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天衣無縫傍若無人なトークで、リスナーをはじめ、スタッフと相方すらも圧倒する噛み様『風音様』と風音様をはじめ、ゲストやスタッフが投げかける、どんな球も打ち返すそのトーク力で番組を牽引する『荻さん』がメインパーソナリティーのインターネットラジオステーション『音泉』でNO.1の人気を誇る番組っす↓


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2017年08月20日
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「わかりました!皆さんがそう仰ってくださるのでしたら・・・それに、これも私自身に与えられた使命だと受け止め、動いてみることにします」
 「へへっ、そうだぜ?まずは自分から一歩踏み出す事、それが大事だ」
 「そうと決まれば早速行きましょ」
 「うんうん、それじゃカグヤさん。行こうか」
 「わかりました、それでは少しだけお時間貰っても良いですか?出発の準備を行いますので」
 「ん、わかったよ。ならさ、うち達もその準備手伝うよ?」
 「はい、ありがとうございます。お願いします」
 と、いうわけで。祭壇からカグヤさんの家へと戻ろうとしたんだがな?
 彼女は足を止め、祭壇を眺めたと思ったら目を閉じて祈るように小さく呟いた。
 「父様・母様・・・そして、ご先祖の皆様。今、グリモアは再びその身に魔力を宿し、本来の姿を取り戻し、私達ツキイシ一族の使命はコレにて終わりました。これから私は、カグヤ=ツキイシ、1人の人間として新たなる道を歩みます。どうかそれを見守っていてください」
 祈りを終えカグヤさんの暮らしていた家へと戻った俺達。
 必要最低限必要になるであろう生活物資を簡単にまとめた。
 そして、イェクンの祠を後にし、俺達は自分達の乗ってきた船を停めた場所へとやってきた。
 今まで長い時間を過ごしてきたこの地を離れる時も迫り、彼女は寂しそうな目を島の中央部、イェクンの祠のあるほうへと向けてから、俺達の方へと振り返った。
 「それではベリルさん・ジルさん・エリーさん。短い間になるとは思いますが、不束者ではありますが宜しくお願いいたします」
 「あぁ、こっちこそ宜しくなカグヤさん」
 「きっとグリフォン大陸に渡ったら、カグヤすっごい驚くわよぉ。期待してて♪」
 「あはは、そうだねぇ。それに見るモノ全てが始めてのモノばかりだし、最初は戸惑う事が多いかもしれないけどねぇ。でも、優しい人も沢山いるからそういう人達に最初のうちは頼っちゃってもいいと思うよ」
 「今からどんなことが待ち受けているのか、凄く楽しみで仕方ありません。さぁ、早く出発しましょう!」
 鼻息荒く、瞳をキラッキラさせながら期待に胸高鳴ってるのが見て分かるカグヤさん。
 「あぁ、そんじゃま、狭くてぼろっちぃ船だけど乗ってくれよ。早速船出すぜ」
 全員が乗り終えたから早速船を出そうとしたんだがな?
 「ねぇ、ちょっと待って」
 何でかエリーがそれを止めて来たんですが???
 「あ?どうしたエリー」
 「ねぇベリル、グリフォン大陸のどこに船停めるつもりでいるの?」
 ん・・・どこに船を停めるか?コイツは何を聞いてんだ。何か関係あんのか?
 「ん、あ~・・・適当に港町に突っ込もうかと思ってて、特にどことは考えてなかったが?」
 「なら船はハスデアにとめましょ」
 ハスデアと聞いて俺は何かひっかかった。
 あ、そうだ!!確か前にエリーが自分の出身地がハスデアだとか言ってたな。
 あれ?でも、こいつ親のことあんまよく思ってなかったし、会いたくないって言ってた気がするんだが?
 「ハスデアで何かやることあんのか?」
 問いかけてやるとエリーは照れくさそうに頬をポリポリと搔きながら答えてきた。
 「いや、まぁ。特にやることはないんだけど、しょうがないから久々に父さんの顔を見てやろうかと思ったのよ」
 なんだかんだ言ってもやっぱり親の事は気がかりというか気になるんだろうな。
 「ん、そっか。わかった。んじゃまずはハスデアに向けて出発するぜ」
 イェクンの祠のある孤島から船を出し、俺達はグリフォン大陸はハスデアへと向けて出港したのだった。

 第82話 カグヤの決断! その2.終わり
 第83話  平和だなぁ  その1.へ続く





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最終更新日  2017年08月20日 00時41分20秒
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