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カテゴリ:ドラゴンクエスト4 導かれし者達
ある1件の家に入ってみると、そこには研究者っぽい人が一人佇んでいた。
「すみません、俺達はデスピサロという魔族の王を倒すために世界を旅している者なのですが、ちょっとお話よろしいですか?」 俺の言葉を聞くと、彼はピクリと反応を示したんだ。 ん・・・?なんだ?何があるんだ? 「ほほう・・・?世界中を旅していると?」 「あ、はい。そうです」 「それでしたら私が作った空飛ぶ乗り物はいかがですか?お売りいたしますよ」 空飛ぶ乗り物!? さっき町の外でその昔、人々は空を飛ぶ乗り物を使い移動していた。なんて話を聞いたばっかりだから、まさかそんなものをここで手に入れられるというのは本当凄くテンション上がる。 「本当ですか!?もし、お譲りいただけるのであれば本当ありがたいです」 「やったわね!これで更に移動が凄く楽になるし、今までいけなかった場所にも行けるようになるわよ」 喜ぶ俺達を見て研究者風の男の人は何故か申し訳なさそうな表情を浮かべてきたんだが? 「あはは・・・お売りしましょうか。と言いたいところなんですがね?」 ん・・・ちょっと待ってwどういうこと? 「実はまだ研究途中で完成してないんですよ」 マジかぁ・・・ 「何よそれ、ぬか喜びじゃない」 「研究段階ですか?どこまで進んでいるのですか?」 「うむ、それによってはお手伝いできるかもしれないでござるよ」 「もう側は出来てるんですよ」 「側は出来てる、ということは後はその動かすために使う動力部ってことですか?」 「そうです。ただ・・・それを動かすには空気より軽いガスが必要なのです」 「空気より軽いガス???」 どういうことだ? 「それがあれば今造っているモノは飛べるはずなのです」 「空気より軽いガスがあれば空飛ぶ乗り物が完成するのね?」 「空気より軽いガス・・・のう?そんなものがあるとして、どうやって運ぶというのじゃ?」 「空気より軽いガスと空を飛ぶことにどのような関係があるのでしょうかね?ん~・・・学者さんの考えることは普通の人間にはわかりかねます」 「そういえば、さきほど外で空飛ぶ乗り物の~、という話がありましたよね。確か地獄の帝王と一緒にその技術が封印されたと」 「あぁ~・・・そういえばそんな話ありましたね」 「ということは、地獄の帝王が眠る場所まで行かないとそれは手に入らないということですよね?」 「う~ん・・・せっかく空飛ぶ乗り物が手に入ると思ったのに残念ね」 「もし、空気より軽いガスを手に入れられるようでしたら。私に教えてください。そうしましたら、完成した空飛ぶ乗り物を貴方がたにお譲りいたしますよ」 「わかりました、もし空気より軽いガスというのを手に入れた際は、こちらへお持ちいたしますね」 「はい、よろしくお願いいたします」 外に出た俺達はとりあえずここから奥に見える巨大な魔人像へと向けて進みだした。 そして、リバーサイドの町を出てから少し、俺達は件の魔人像の前までやってきたのだった。 第99話 こんな場所に町? その3.終わり その4.へ続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年03月01日 12時46分31秒
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