カテゴリ:絵本
作: By Barb Rosenstock 絵: Katherine Roy いい絵本に出会いました!😃 最高の絵本の1つです🌟 世界で初めて深海に挑んだ2人の男の話です 1930年6月6日、エンジニアのオーティス・バートンと、探検家のウィル・ビービは、自らが開発した Bathysphere と言う名の球体状の装置に乗って、海に潜りました 確かにこの物語を一言でまとめればそうなのですが、それではあまりに言葉足らずです 実際は、苦難の連続 もし、自分が深海を見てみたい、と願い、今のようにノウハウはなく、あったとしてもそれを調べることができない時代に生きているとしたら 完全な闇である深海 安全が担保されていない機体 綿密な計算に導いて出された数値だとしても、あくまでも頭の中でだけ 一歩間違えればぺちゃんこになるかもしれない世界 命の危険も顧みない、そんな無謀なチャレンジをするだろうか その恐怖や大変さは、私のような素人でも、想像に難くありません 今日、私たちが深海に生物がいること、まだ未知なものも多いけれど、その一部には名前が付けられ、その生態について知ることができるのは、この2人が道を切り開いてくれたおかげなのです この本には、オーティスやウィルのここに至るまでの軌跡と共に、その開発の難しさ、真っ暗な未知の世界に未知の乗り物で潜るという恐怖、試練、美しさ、すべてが描かれています 特にパノラマのように深海が広がっているページは圧巻です なぜ、このように絵にもグッと惹かれるのか それは巻末のあとがきを読んでよくわかりました 絵には色々な情報が入っています 私たち、読者が"これは大変だっただろう"と想像できるのは、絵がそれをうまく語っているからです 小さな球体に乗り込む大柄な男2人 "この球体に⁉︎ 男2人が⁈" 乗り込む姿も体を捻ったり、1人が乗り込んでから、もう1人が乗り込むために無理な体勢をとったり それをイラストレーター自身が段ボールで似たような大きさの入れ物を作り、ご主人と実際に体験することを積み重ね、描いてきたからです 深海の生き物の姿も丁寧に描かれています Otis やWill 以外にも、その姿を伝えることに尽力した人たちが彼らの後ろにはいるのです 奇跡的な絵本だと私は思います こうして得られた深海への旅、それを描いた絵本が面白くないわけありませんよね #絵本 #Otisand will #森の小さな絵本カフェ #絵本くらぶ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.09.11 10:49:10
コメント(0) | コメントを書く
[絵本] カテゴリの最新記事
|
|