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2003年07月15日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
 八月十五日の夜、源氏の君は板葺(いたぶき)の粗末な造りの小さな家に住む夕顔と共に過ごします。

 夜が明けると、隙間(すきま)の多い板屋造りの家の中に朝の光が射し込んできます。

 長屋住まいの隣り近所から、町の人々の声が聞こえてきます。
 
「商売もうまくいかないねえ」
という長屋住まいの家の人たちの声は、「源氏物語」「夕顔」の巻に記されています。
 下の原文の写真1行目冒頭から、2行8字目まで。

7月15日の日記用夕顔18b

「たのむ所(ところ)すくなく、
 ゐなか(田舎)のかよ(通)ひも思ひかけねば、
 いと心ほそけれ、
 きたとの(北殿)こそ、
 き(聞)き給(たまふ)や」

7月15日の日記用夕顔18b拡大

 原文の現代語解読文は次の通りです。

「頼みとする商売もうまくいかないねえ。
 田舎への行商もあまりあてにはできないし。
 北隣りさんよ、どうだい、聞いていなさるのかねえ」

 長屋のような住まいで壁越しに話しをしている庶民の会話が源氏の君の耳に聞こえてきます。千年前の人々の声が聞こえてくるようです。






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最終更新日  2003年07月15日 15時43分42秒
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