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2005年07月21日
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カテゴリ:カテゴリ未分類

しばらく更新をしておりませんでした。理由は二つあります。

海外の大学で、前2日分の日記をテキストにして講義をされ

試験として出題されていたからです。こういうことがときおりあります。

学生が迷わずにアクセスできるように配慮しております。

更新を続けて先に進んでいくと見落とす学生がいたりして

ご迷惑をおかけするかな、というちょっとした配慮です。

もう一つの理由は、海外からの貸し出し申請が多く

その準備に追われていたということもあります。海外展示で

最も多い原本の箇所は、ユネスコの絵の元になる箇所です。

絵と原文とを照合することができるので、理解しやすいのでしょう。

ユネスコの絵の元になる原文をご紹介いたします。

紫の上が恋しくなった源氏の君は、一人寝が寂しくなり、

ときおり朝早いうちに起きて庭を眺めています。

秋も深まり、霧があたり一面にたちこめているある朝、

まだ咲きかけた菊の枝に濃い青鈍い色の

紙にしたためられた一通の手紙が届けられました。

六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)から

源氏の君へあてた手紙でした。

この箇所は、「葵(あおい)」の巻に記されております。

下の原文の写真2行12字目から4行2字目まで。





「君(源氏の君)は、にし(西)のつま(妻)のかうらん(高欄)に

をしかか里(り)て志も(霜が(枯)れのせんざい(前栽)

み(見)給(たま)ふほどなりけり」




原文の現代語訳文は次の通りです。

「源氏の君は、西の妻戸の高欄に

寄りかかって、霜よって枯れた庭の草花を

ご覧になるところである」

この場面は、絵に描かれておりますので、

ユネスコの画像をご紹介します。




英文の日本語訳文は次の通りです。(内容の要旨)

「源氏の君は、左大臣家で葵の上をしのび

喪に服していました。

葵の上を偲び熱心に供養のお勤めをしておりました。

紫の上のことが恋しくなり、ひとり寝がさびしく

眠れない夜もありました。

秋が深まり、霧がたちこめているある朝、

まだ咲いたばかりの菊の枝に

結ばれた濃い青鈍色の紙に記した手紙が届けられた。

六条御息所から源氏の君へのお見舞いの手紙でした。

六条御息所の<もののけ>に対面していた源氏の君は、

そらぞらしい手紙に思えるのでした」

高欄に寄りかかる源氏の君に六条御息所からの

手紙を届ける場面が描かれております。






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最終更新日  2005年07月21日 19時16分56秒
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