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城バカ日誌 ~東北城館魂 雑記帖~

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テッド・ススマゴ@ 岩手県煤孫城 こんにちは、 私はアメリカ人です。 遺跡…
T山@ Re[1]:カトウドの城を追う!(11/09) 成田三河守様 大変ご無沙汰でございます。…
成田三河守@ Re:カトウドの城を追う!(11/09) T山様、ご無沙汰しております。お元気で…
T山@ Re[1]:カトウドの城を追う!(11/09) nao遠江守様 こんばんは。 >名前がNGか…
nao遠江守@ Re:カトウドの城を追う!(11/09) 名前がNGかもとの事でしたので官位を付け…
T山@ Re:お疲れ様でした(11/09) びびんば様 こんばんは。 >naoさんも矢…
びびんば@ お疲れ様でした naoさんも矢倉館に直登されたとの事・・・…
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2014年11月09日
XML
カテゴリ:城館
ちょっとだけよ~
アンタも好きねぇ~

・・・・・・・・・・・・・



それは加トちゃん(笑)







などとくだらない冗談はさておき、、、



何とも奇妙なこのタイトル「カトウドの城」とは
一体なんぞやといった所ですね。

今年の夏に県立図書館で資料収集に勤しんでいた折
たまたま『「カトウド城」の所在地を推考する』という若松鉄四郎氏の論文を目にし、
この「カトウド」なる響きが非常に気になっていた次第です。




その論文によると、安東愛季の没後に起きた湊合戦時に
実季勢が湊城・脇本城を放棄して檜山城に籠城する作戦を選んだ際、
その檜山城の支城「カトウドの城」を前哨基地とし、激戦が繰り広げられたという記述が
『湊・檜山両家合戦覚書』において伝えられているとの事。

この「カトウドの城」の所在が明確ではない、という事で
若松氏が伝承・地理的位置・候補とされる各諸館の構成など色々調べられた上、
結論から言うと三種町の「館の上館」がカトウドの城に推定されると論じられております。





その「館の上館」と安東氏の拠点である三ヶ城の位置関係を記すとこのようになります。

カトウドの城
こうして見ると八郎潟が邪魔しておりますが、
確かに脇本城と檜山城の中継位置にありますし、船舶での移動・物流を考えても
八郎潟から館の上館へ積み下ろしをして檜山城へ移動するには絶好の地です。



さて、その館の上館(推定カトウドの城)にこの度足を運んで参りました。
T山のモチベーション(士気で表記)の変遷も明記しました(特に意味はないです)

鳳来院
鳳来院
鵜川と大曲の中間地点に位置します。
この裏手の台地上が館跡です。
【士気75】



登道
隣接している斎場と寺の墓地の間にケモノ道を発見、登ることに。
それにしても良い気分ではないですね(笑)
【士気(↓5)70】



館の上館1
ものの数分で登り切りますがいきなりの藪だらけ。
見た感じ右側に迂回出来そうなので行ってみます。
【士気(↓10)60】



館の上館2
迂回すると何故かここだけ藪がないエリアに。
段々モチベーション下がりまくりで自分の影が写っても気にしない・・・
そしてなぜか焼酎「大五郎」のボトルと風呂の汲み桶が・・・(笑)
どうせなら秋田が誇る焼酎「そふと新光」であって欲しかったですね。
(最近CMが気に入ってふんわり鏡月ばっかりのT山でした)
【士気(↓5)55】



館の上館3
ここより縁部のみ藪がない状態が続きます。
コンパスの動きが不安定だったこと、縄張り図を読み違えた事により、
ここを北辺と思っておりましたが、後で東辺だったと解りました。
【士気(↓5)50】



館の上館4
上記の誤りにより、ここを空堀と思っていたのですが画像見たとおりの笹薮・・・・
明らかに違っているのは解るのですが、現状打開するにはもはやここを進むしかないと決断。
【士気(↓15)35】



館の上館4.5
こんな笹薮の海を漕ぎ出した瞬間、目の前をケモノが走り去る音!
大きさからして大型犬クラス、速さから言ってタヌキではない。
キツネにしては大きすぎ、カモシカにしては小さすぎる・・・
ひょっとして、、、、クマ?

あ・・・熊鈴持って来るの忘れた。
【士気(↓20)15】



館の上館5
笹薮の海を漕ぐ事数十メートル、辿り着いたのは目指していた空堀!
『秋田県中世城館調査報告書』によると幅10メートル、長さ90メートル、深さ2メートルの規模。
まさにこれです!!一気にテンション↑↑↑↑です。
【士気(↑40)55】



館の上館6
堀底に降りてみました。う~ん 良いですねー。
元来土塁派の私ですが、ここ1~2年の間で空堀派に趣旨替しそうです(笑)
ここでコンパスも方角をはっきり示すようになり、位置関係が掴めました。
【士気(↑5)60】



館の上館7
多少規模は縮小しますが、空堀は南側に伸びており確かに90メートルはありそうです。
期待は高まります。
【士気(↑10)70】



館の上館8
空堀の向こう側です。こちらは耕作地として活用されておりました。
便宜上、先ほどの藪だらけの郭を「東郭」こちらを「西郭」と呼ぶことにします。
東郭は西郭の先にあり、休耕地となっているため藪だらけのようです。
【士気(→0)70】



館の上館9
西郭中央部です。
縄張り図ではここで区切られており、縄張り図上で最初空堀かと思っていたのですが
よくよく見ると空堀ではなく、段築もしくは土塁の標記のような・・・
いずれにせよ現在、遺構は何も残っておらず畦道程度です。
【士気(→0)70】



館の上館11
縄張り図では西郭は東郭の3倍以上の面積であり、
さらに西郭の西端にも空堀が存在しているとの事。
その規模は幅10メートル、深さ4メートル、長さ50メートル!
深さは先ほどの倍です。期待は高まります。
【士気(↑5)75】



館の上館12
あれ?
この辺にある筈ですが・・・
30分ほど探しましたが見当たりません。
まさかそれほどの規模の空堀を見逃すとも思えず、、、

結果的に埋められたのではと推測。ちょっとガッカリです。
【士気↓10)65】



館の上館13
館跡の西側です。現在は住宅地となっています。かつては「カトウド」と呼ばれており、
館の上館がカトウドの城に推定される一因となっております。
「カトウド千軒」とも称され、その繁栄が推測できますが今は・・・です。
【士気→0)65】





以上、カトウドの城を巡ってみました。

この西側には嘉藤戸道(カトウドウドウと読む?)が存在し、
脇本城 --- カトウドの城 --- 檜山城
と続いていたそうです。

そこまでは今回調べられませんでしたが、
次回のお楽しみに取っておきましょう(笑)

さて、これから積雪までどの位
訪城堪能出来るでしょうか。





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Last updated  2014年11月09日 20時43分37秒
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