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カテゴリ:城館
ちょっとだけよ~
アンタも好きねぇ~ ・・・・・・・・・・・・・ それは加トちゃん(笑) などとくだらない冗談はさておき、、、 何とも奇妙なこのタイトル「カトウドの城」とは 一体なんぞやといった所ですね。 今年の夏に県立図書館で資料収集に勤しんでいた折 たまたま『「カトウド城」の所在地を推考する』という若松鉄四郎氏の論文を目にし、 この「カトウド」なる響きが非常に気になっていた次第です。 その論文によると、安東愛季の没後に起きた湊合戦時に 実季勢が湊城・脇本城を放棄して檜山城に籠城する作戦を選んだ際、 その檜山城の支城「カトウドの城」を前哨基地とし、激戦が繰り広げられたという記述が 『湊・檜山両家合戦覚書』において伝えられているとの事。 この「カトウドの城」の所在が明確ではない、という事で 若松氏が伝承・地理的位置・候補とされる各諸館の構成など色々調べられた上、 結論から言うと三種町の「館の上館」がカトウドの城に推定されると論じられております。 その「館の上館」と安東氏の拠点である三ヶ城の位置関係を記すとこのようになります。 こうして見ると八郎潟が邪魔しておりますが、 確かに脇本城と檜山城の中継位置にありますし、船舶での移動・物流を考えても 八郎潟から館の上館へ積み下ろしをして檜山城へ移動するには絶好の地です。 さて、その館の上館(推定カトウドの城)にこの度足を運んで参りました。 T山のモチベーション(士気で表記)の変遷も明記しました(特に意味はないです) 鳳来院 鵜川と大曲の中間地点に位置します。 この裏手の台地上が館跡です。 【士気75】 隣接している斎場と寺の墓地の間にケモノ道を発見、登ることに。 それにしても良い気分ではないですね(笑) 【士気(↓5)70】 ものの数分で登り切りますがいきなりの藪だらけ。 見た感じ右側に迂回出来そうなので行ってみます。 【士気(↓10)60】 迂回すると何故かここだけ藪がないエリアに。 段々モチベーション下がりまくりで自分の影が写っても気にしない・・・ そしてなぜか焼酎「大五郎」のボトルと風呂の汲み桶が・・・(笑) どうせなら秋田が誇る焼酎「そふと新光」であって欲しかったですね。 (最近CMが気に入ってふんわり鏡月ばっかりのT山でした) 【士気(↓5)55】 ここより縁部のみ藪がない状態が続きます。 コンパスの動きが不安定だったこと、縄張り図を読み違えた事により、 ここを北辺と思っておりましたが、後で東辺だったと解りました。 【士気(↓5)50】 上記の誤りにより、ここを空堀と思っていたのですが画像見たとおりの笹薮・・・・ 明らかに違っているのは解るのですが、現状打開するにはもはやここを進むしかないと決断。 【士気(↓15)35】 こんな笹薮の海を漕ぎ出した瞬間、目の前をケモノが走り去る音! 大きさからして大型犬クラス、速さから言ってタヌキではない。 キツネにしては大きすぎ、カモシカにしては小さすぎる・・・ ひょっとして、、、、クマ? あ・・・熊鈴持って来るの忘れた。 【士気(↓20)15】 笹薮の海を漕ぐ事数十メートル、辿り着いたのは目指していた空堀! 『秋田県中世城館調査報告書』によると幅10メートル、長さ90メートル、深さ2メートルの規模。 まさにこれです!!一気にテンション↑↑↑↑です。 【士気(↑40)55】 堀底に降りてみました。う~ん 良いですねー。 元来土塁派の私ですが、ここ1~2年の間で空堀派に趣旨替しそうです(笑) ここでコンパスも方角をはっきり示すようになり、位置関係が掴めました。 【士気(↑5)60】 多少規模は縮小しますが、空堀は南側に伸びており確かに90メートルはありそうです。 期待は高まります。 【士気(↑10)70】 空堀の向こう側です。こちらは耕作地として活用されておりました。 便宜上、先ほどの藪だらけの郭を「東郭」こちらを「西郭」と呼ぶことにします。 東郭は西郭の先にあり、休耕地となっているため藪だらけのようです。 【士気(→0)70】 西郭中央部です。 縄張り図ではここで区切られており、縄張り図上で最初空堀かと思っていたのですが よくよく見ると空堀ではなく、段築もしくは土塁の標記のような・・・ いずれにせよ現在、遺構は何も残っておらず畦道程度です。 【士気(→0)70】 縄張り図では西郭は東郭の3倍以上の面積であり、 さらに西郭の西端にも空堀が存在しているとの事。 その規模は幅10メートル、深さ4メートル、長さ50メートル! 深さは先ほどの倍です。期待は高まります。 【士気(↑5)75】 あれ? この辺にある筈ですが・・・ 30分ほど探しましたが見当たりません。 まさかそれほどの規模の空堀を見逃すとも思えず、、、 結果的に埋められたのではと推測。ちょっとガッカリです。 【士気↓10)65】 館跡の西側です。現在は住宅地となっています。かつては「カトウド」と呼ばれており、 館の上館がカトウドの城に推定される一因となっております。 「カトウド千軒」とも称され、その繁栄が推測できますが今は・・・です。 【士気→0)65】 以上、カトウドの城を巡ってみました。 この西側には嘉藤戸道(カトウドウドウと読む?)が存在し、 脇本城 --- カトウドの城 --- 檜山城 と続いていたそうです。 そこまでは今回調べられませんでしたが、 次回のお楽しみに取っておきましょう(笑) さて、これから積雪までどの位 訪城堪能出来るでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
naoさんも矢倉館に直登されたとの事・・・・・お二人の精力的攻城に脱帽ですw
カトウドの城(砦?)は、湊合戦の主要戦場ですので興味津々でございましたが・・・・ T山さんの前半のテンション急降下と途中からのテンション回復で、どんな保存状態だったのかよく分かりましたw (2014年11月09日 19時33分35秒)
びびんば様 こんばんは。
>naoさんも矢倉館に直登されたとの事・・・・・お二人の精力的攻城に脱帽ですw いやいや~私は久しぶりの訪城です。あの坂本城以来です(笑) 冒頭のテンションの低さはあまりにご無沙汰で 体と心がついて来れなかった事が大かと思われます。 >カトウドの城(砦?)は、湊合戦の主要戦場ですので興味津々でございましたが・・・・ さすが文献の鬼びびんば様! カトウドの城をご存知でしたか。行ってみればただの館跡でしたが あの空堀は中々良かったです。 ところでアレどうですか? 豊島館。 今回どっちに行こうか迷ったのですが びびんば様に無断で行くのも何でしたので檜山チームコース選択でした(笑) 次は湊チームコースですな(爆) (2014年11月09日 21時03分53秒)
名前がNGかもとの事でしたので官位を付けてみました。
集落の近くなので改変されているところも多々あるようですが空堀はきれいに残っていますね。 送って頂いた写メが見れなくて気になっていました。 その日は館の上館のみの訪城だったのでしょうか? 降雪カウントダウン始まりましたので訪城はせいぜい二週間程度でしょう・・・・ (2014年11月10日 22時18分44秒)
nao遠江守様 こんばんは。
>名前がNGかもとの事でしたので官位を付けてみました。 この度は大変お手数をお掛けしました。 それにしても義道ばりに遠江守で来られるとはウケました(笑) 今回はカトウドの城、すなわち館の上館のみです。 他には一切浮気なしです。 遺構に関して堪能できたのは例の空堀のみでしたが あの規模は十分満足出来る物でした。 残り僅かな時間、お互い頑張りましょう。 (2014年11月12日 00時30分07秒)
T山様、ご無沙汰しております。お元気でしょうか?
カトウドの城、なかなか面白い記事で読んでしまいました! きっと、そちらは凄い雪なんでしょうね。 こちらは今朝起きたら15cmぐらい積もってましたが、 これでも愛知ではよく降った方です。 長野や岐阜は雪が凄そうなので、 今後の訪城エリアは愛知・静岡辺りに制限されそうです。 当方はすっかりミラーレス一眼派になってしまい、 現在はNikon1 V3の1機のみです。 (2014年12月18日 21時59分31秒)
成田三河守様
大変ご無沙汰でございます。 すっかり本格的な訪城が出来ない日々が続いておりました。 >カトウドの城、なかなか面白い記事で読んでしまいました! ご感想ありがとうございます。 かなりローカル色の強い内容になってしまいました。 あまり遠出が出来ない状況ですので こんなマニアックな感じが今後も続いてしまうと思います(笑) >きっと、そちらは凄い雪なんでしょうね。 先々週の積雪で秋田県において今年は訪城終了です。 ここ数日は緩んでおりましたが、 今、窓の外は真っ白です。 明日から出張なのですが朝が恐ろしいです(笑) >当方はすっかりミラーレス一眼派になってしまい、 >現在はNikon1 V3の1機のみです。 私はデジ一の20Dがほぼ討死状態で 現在、仕事でも併用しているコンデジ一本です。 前から気になっていた機が廃番となって 今狙っているのですが、予算が文献に回されてしまい お預け状態です(爆) (2014年12月21日 22時06分36秒)
こんにちは、
私はアメリカ人です。 遺跡に関するあなたの投稿を確認しました 楠城。 私はこれについての情報を見つけようとしてきました 長年の城。 私の母は1979年に私たちの家族の歴史を求めて日本を旅行し、彼女をススマゴ村に連れて行った僧侶から、近くの丘が城があった場所であると言われました。 あなたの仕事に感謝します。いくつか質問があります。 まず、改修前後の城の様子、間取り図がありますか。 第二に、私の家族歴について私を助けることができるより多くの情報を持っているかもしれない誰かを推薦できますか? どうもありがとうございました。 テッド・ススマゴ (エラーが発生したことをお詫びします-私はGoogle翻訳を使用しています。) (2020年12月23日 04時48分45秒) |