331607 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

Der Nakajistil

Der Nakajistil

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2006.01.12
XML
テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:ドイツ生活
恐縮ながら、また「TOKYO SUGOI」からネタを拝借・・・

この本の巻末には10ページにわたる「Japanisch für Otakus」と題する日本語講座がついている。オタク向けとあるだけに、いくつかの例文は実際のマンガから採用されている。

その中でひとつ気になるものがあったので紹介したいと思う。
それがこの、「絶対別れないから!!」という例文である。

まず最初に、「絶対」と言う言葉。
僕は「絶対」に相当する言葉としては「unbedingt」や「absolut」を思い出す。和独辞典にもそう載っている。ところが、ここでは「絶対」のドイツ語として「ganz bestimmt」という言葉をあてている。言われてみるとたしかになんかその方がすっきりしてる気がする。なるほど…と思ったのがまず一点。

次に「これはちゃうやろー」という点。
「絶対別れないから」を、

Weil ich mich ganz bestimmt nicht von dir trenne!
と訳している。

「Weil~」というのは理由を説明する文である。
つまり「~なのは、私があなたと絶対別れないからである」という解釈になってしまう。
こういう解釈で上のマンガの会話を想像すると、
少女「どうしていつまでも私につきまとうの?」
少年「絶対別れないから!!」
という感じになってしまう。しかしこの絵の場合、少女の方が別れ話をしているのにそれを断固として断っている風景にしか見えない。

しかし、考えてみると日本語で断言するときに使う「・・・から」も、暗に何か文章をほのめかしているようにも思える。そこにかえって「断言」としての効果が生じているのかもしれない。

最後はマンガの本質的な部分(?)を思わせるもの。後半を引用してみたい。
ここに見るとおり文そのものを読んだだけでは誰が誰から別れるのか分からない。しかし、絵を見ればそれがすぐに明らかになる。このように分かりやすくマンガを構築するのも苦心するところである。絵は言葉の本当の意味を同時に語っているのである。
…つまりマンガとは、文章だけでなく絵を見て初めて意味を理解するものということなのだろう。
いままでマンガを読んであまりそんなことを考えたことはなかった。
マンガの読み方がよく分からないという方もおられる。おそらく文章と絵から話をまとめるのに慣れていないのだろう。そう考えるとマンガも慣れないと結構難しいものかもしれない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.01.13 02:42:25
コメント(10) | コメントを書く
[ドイツ生活] カテゴリの最新記事


PR

Recent Posts

Archives

2024.05
2024.04
2024.03
2024.02
2024.01

Freepage List

Comments

なっぴー@ Re:ハンブルグかハンブルクか(09/27) ハンブルガーって言うじゃん。 だったらハ…
背番号のないエース0829@ Re:ベルリン 映画「風の電話」に、上記の内容について…
那須野@ Re:調律師と耳の良さ(08/26) 僕もヘッドフォンは大嫌いです しかしそ…
まつかわ@ Re:ドイツ人はバイエルを知っているか 第4回 「楽譜の店で」(06/25) はじめまして。ドイツのピアノ教育に興味…

Category

Favorite Blog

CANTOIMA(今泉仁志… cantoimaさん
Swing the Piano.歌… さとうゆきこさん
pastel mint rusfさん
ピアノのへや seina1940さん
poco a poco poco a pocoさん
y'Odare cLub    … Yodare-Club-Tomochanさん

© Rakuten Group, Inc.