石油→穀物系バイオエタノール→次は?
下記の企業は、何の関連だか分かりますか? 察しは付くと思いますが・・・・月島機械、丸紅・日揮、アルケーノ社(米国)・バイオエタノール・ジャパン関西(大成建設、大栄環境、丸紅、サッポロビール、東京ボード工業)・三井造船、VTT社(芬)これらの企業は・・・バイオマスと呼ばれる木材・建設廃材からバイオエタノールを製造・開発またバックアップし取り組んでいる主な企業になります。これらは、石油・穀物エタノールに換わるだろう燃料供給として、研究が進められています。※詳細は下記『バイオマス』についてを参照して下さい。現在、米自動車メーカーによる開発を背景に、トウモロコシ・サトウキビなどが高騰。飼料用まで価格が上昇しています。その為、自動車用のガソリン代替燃料としてバイオエタノール原料を使うフレックス車は世界的に普及から拡大しています。しかし、日本といえば石油はもちろんのことバイオエタノールの原料(トウモロコシ・サトウキビ)もない為、代替燃料として木材・建設廃材からバイオエタノールを製造・開発に力を入れるようになってきています。日本のエネルギー自給率は20%に過ぎません。国もプロジェクトとして、平成14年12月「バイオマス・ニッポン総合戦略」を策定し、平成18年3月に閣議決定され、バイオマス利用促進に向け取り組みを開始しています。そして、全国各地の地域で行政機関・企業・個人等で連携を計り、利活用推進に向けた様々な技術開発や取り組みが行われているそうです。また海外の動きでは、6月3日から3日間の日程で国連食糧農業機関(FAO)が主催する『食料サミット』がローマで行われました。(「世界的な食品価格の高騰に加え、飢餓対策のための貿易障壁の削減と途上国の農業保護などを盛り込んだ政治宣言を採択して閉幕」ロイターニュースより)し、各国からも米国やブラジルが主導しているバイオ燃料生産などが食料価格高騰要因と指摘され、食料不足の一因を規制する声も挙がっているそうです。今後、各国がどこまで対応策を打ち出せるかが焦点となりそうです。ちなみに・・・木材から作るバイオエタノールを使用すると、北海道の森林面積60%の1年間の成長分で北海道が消費するガソリン分をまかなえるそうです。日本全体では今の5倍の森林面積がないと自給は出来ないそうです。やっぱり、原材料不足ですか? という感じですが、国土の狭いので仕方ないですが廃棄や余ったものなど無駄な部分はとても多い日本。少しでも補えるのであれば、まだまだ問題が山積みな分野ですが頑張ってほしいものです。また、これらの部分は国の経済や消費などによる年間発生量の状況にもよって変わってくる難しい問題でもあるようにも感じます。そして原油高騰に伴う穀物バイオ燃料開発による食料高騰(危機)は、グローバル化し過ぎる需給関係を反映し逼迫しています。また、一つの背景としてアジア(中国・インド・他)の経済成長などから分かるように早い対応策は難しいのも現状のようです。いろいろなニュース・情報等からバイオマスについて気になる所をあげてみました。他にも、注目しなければならない点や見方もありますが、その点はご容赦下さい。また、私の勝手な解釈もご容赦下さい。長々と読んで頂きありがとうございました。※『バイオマス』についてバイオマスって? 略すと、生物(bio)量(mass)。一般的に、動植物から生まれた再生可能な有機物資源で化石資源(石油等)を除いたものを言います。バイオマスのメリットって? 地球温暖化のもと二酸化炭素(CO2)を増やさない循環型社会の構築主な分類と種類は以下のように分けられます。廃棄系バイオマス : 家畜排泄物、食品廃棄物、下水汚泥、建設発生木材、製材工場残材、未利用バイオマス : 稲ワラ、籾殻、林地残材(間伐材など)資源作物 : 肥料作物、澱粉系作物