都市部のセキレイ類について
フィールドにでかけたリポートをブログにメインとしていますが、拙宅の旦那と食事しながら話題にのぼった鳥の話題を提供していこうと思い、綴ります。珍鳥や季節の鳥も魅力的ですが、皆さんの身近なフィールドにも目をむけていただけるといいなあと思っています。私の生まれ故郷の千葉県松戸市の千駄堀、ホームグランドの手賀沼沿岸、柏市内ではキセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイがほぼ通年その姿を見るようになっています。拙宅の旦那が鳥を見始めた1970年代はじめは、わざわざハクセキレイを見に北海道まででかけたのだと話しを聞いたことがあります。それもそのはず、かつてはハクセキレイは北海道で繁殖し、本州には越冬のため飛来する冬鳥だったからでした。それが、私が鳥を見始めた1980年代に入ると繁殖分布が南下し、中部地方まで達したのでした。その後、内陸部や都市部への進出するようになりました。関東地方に進出してきた件は、中村一恵さんが1980年に野鳥誌に報告なさっている通りで、1970年6月に東京羽田河口部で観察なさったもの、1980年には内陸部に進出した個体を観察したとあります。ホームグランドの手賀沼のある柏市に旦那に連れられて1986年に柏駅前のビルにあったハクセキレイのねぐらを見に行ったことがあります。その頃は、松戸市、手賀沼沿岸などで通年、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイを見かけることはありませんでした。それが、今やハクセキレイが通年で見られ、河川の中流域に生息していたキセキレイやセグロセキレイが見られるのですから、変化したものです。