|
カテゴリ:あれこれ独り言
![]() P1190383 posted by (C)開拓受難 爆弾低気圧に直面。 朝5時に家を出て、函館まで走ったけど、途中の高速は猛吹雪。 前を走る車も見えず、吹き付ける風で車が時々持って行かれる、死ぬ思いで函館まで行った。 従兄弟の息子がこの春から函館の大学に入る事になった。 今日は奈良からお引越し。 高校卒業して、18歳で北海道に来るのは同じ。 私は社会人としてきたけど、親元から離れるのは同じ。 息子の気持ちは、もう函館での自由な学生生活に飛んでて、引越しの為に来た母親は、心配と淋しさでいっぱいみたいだった。 私も、一人でここまで来た訳じゃない。 最初の引越しは親にお金を出してもらって来て、北海道では、旅行の時に知り合ったガイドの人にお世話になった。 その人の親代わりの人に車を出してもらって、買い物もできたし、準備を手伝ってもらった。 今度は、そのお返しを世の中にしなくちゃ。 この春休みに、仕事を休むのはとっても痛い。 この先は、ゴールデンウィーク過ぎまで仕事が無い事が分かってるから。 たった2日でも、仕事を休むのはもったいないけど、これも世の為人の為。 自分がしてもらった感謝は、また次の世代に返して行かなきゃ。 その代り、子供がいないから、将来私が足腰立たなくなって、自分が誰だか分からなくなった時には、この子に、 「面倒は見てくれなくてもいいから、今回の感謝の気持ちを思い出して、老人ホームにでも突っ込んで」 と言う気持ち満々で、お手伝いに行った。 とても自慢できる話じゃないけど・・。 今はその為の土台作りかも。 命がけで函館に行ったとしても。 私たちはなんとか函館まで行けたけど、飛行機は無事に到着するのかしら? なんて心配もしてたけど、何と言っても、今まで1度として、お客様の飛行機が飛ばなかったり来なかったりした事が無いから、今回も大丈夫でしょう。 と思ってたら、やっぱり無事に来た。 それも、10分早く着いた。 10分早く空港に着いてて良かった。 意気揚々の息子と疲れた様子の母。 と思ったら、飛行機の中で1本飲んで来たとか。 話を聞いて笑ってしまったけど、淋しかったんだね。 そのまま大学に行って、明日の入学式の話になった。 って、入学式、明日なん? それを知らなかった私はびっくり。 てっきり、余裕を持って引っ越しに来て、明日はゆっくり引越しの仕上げ、なんて考えてたから。 と、言う事は、今日中に引越し荷物を全部買って準備して、部屋に置いて、明日には入学式に出て、明日の昼過ぎには帰るって事? そんな事とは知らなかった。 こっちがあわててしまった。 ![]() P1190384-1 posted by (C)開拓受難 明日の予定も話をして、入学式の会場も下見させてもらった。 写真を撮って良いと言われたので、もう二度と入る事も無いだろうから、大学の中も案内して貰って、会場も見せてもらった。 大学生って響き良いな。 私も、宝くじが当たって、お金と時間に余裕が出来たら、ここの大学で4年、女子大生になってみるのもいいかも。 明るくて、雰囲気が良くて、落ち着いた環境に有って、すがすがしい気分のする学校だった。 ![]() P1190386 posted by (C)開拓受難 学校側では、私たち夫婦の座る所も確保してくれると言う。 うわぁ! 私も大学の入学式に出れるんだ! と思ったけど、引越しの準備だと思ってきたから、持って来てる服は、今着てるGパンとフリースのシャツのみ。 入学式に着て出れそうな服を持ってきてない。 学校ではありがたく「式に出る」と言ったけど、夜になって考えてお断りする事にした。 「どんな格好でもいいよ」 と言われたら、一生の思い出にGパンでも出たかもしれないけど、 「入学式に、他のお母さんたちは、きれいな格好で行くやろに、Gパンではあかんやろ?」 と言ったら、息子に、 「そうだね」 と言われたから、やっぱりあかんな、と思ってしまった。 失敗した。 入学式が明日だと分かってたら、スカートの1枚でも持ってきたのに! 学校で寮のカギをもらって、息子がこれから4年過ごす寮に行って、何を買うか調べる事にした。 てっきり私は寮だと思ってたら、普通のワンルームのアパートだった。 冷蔵庫と、洗濯機と、ベットと、机だけが有って、後は何一つない。 つまり、これから明日の朝までの間に、布団から石鹸から、箸の1つに至るまでそろえなければいけないと言う事だ。 もしかして、と思ってメジャーを持って行ったから良かったものの、カーテンも、絨毯のサイズさえ、1から計って買わなければいけなかった。 こりゃ大変だなぁと、本気で思った。 部屋のサイズを計るのに、旦那はプロ。 物を買う店を案内するのに、私はプロ。 部屋の写真をあれこれ撮って、買い忘れの無いように準備した。 ホームセンター、ドンキホーテ、100均、スーパー、ヤマダ電機。 とにかく洗剤から茶碗まで、ドライヤーや炊飯器まで、1から買っていった。 従兄弟のお嫁さんと息子が買い物をしてる間に、もしかして、と買い忘れそうな小物を、私たちも買った。 爪切り、洗濯機に水を入れるホース、ガスレンジ周りなどを洗う洗剤に、掃除用の雑巾。 粉洗剤なら、北海道の水では冷た過ぎて溶け無いかもしれないから、一応、液体洗剤も買って入れておいてあげた。 細々、と言っても、案外塵も積もれば高くなるもんだ。 こんなに何もないなら、買う予定の物を言っててくれれば、家に有るものを持ってきたのに。 函館に来る1週間も前から、 「買う物をメモしてくれたら、こっちで揃えられるものはそろえておくから」 とメールしてたけど、のん気な息子からは、 「何もかも全部」 としか返って来なかったもの。 なにしろ生活のスタートが明日と言うんだから、何もかも今日にかかってる。 何軒も、何時間も掛けて買い物をして回った。 6時くらいには買い物を終えて、部屋にセットして、7時半くらいには夕食を食べに行って、9時くらいには寮に送って、10時前には私たちが泊まるホテルに着いて終わり。 なんて、考えてたけど、一通り買い物が終わるのに、8時を過ぎてしまってた。 で、アパートに向かって行こうかと言う時に、急に、 「函館夜景が見てみたい」 と言いだしたからびっくり。 見せてあげるのは全然良いけど、まだ観光道路が冬季通行止めなので、ロープウエイしかない。 先日も、それで急いだ経験があるように、9時が最終の下りの時間。 遅くとも8時半には函館山に行ってなければ。 と言うと、今からアパートに行って荷物を置いてる時間が無い。 ヤマダ電機を出て、すぐ方向を変えて、函館山に向かった。 駐車場に着いて、3人を残して急いで私だけチケットを買いに走った。 もしかして、と思って、函館山に向かってる途中で、携帯のサイトから、割引き券をメモ保存しておいて良かった。 4人分となると、案外高くつく。 そして、そのまま8時半のロープウエイの乗って山に上がった。 ![]() P1190403-1 posted by (C)開拓受難 そりゃあもう、私はプロのバスガイド。 綺麗に見えてる夜景の、何から何まで案内できる。 お客様の写真だって、何万回撮ったと思ってるの! まるでプロのように親子の写真を撮ってあげて、私一人ご満悦。 顔見知りの函館山の展望台の写真屋お兄さんに、ほんとのプロの写真を頼んで、4人で夜景をバックに写真を撮ってもらって、家まで送りの注文してきた。 顔見知りなのに、ちっとも割引してくれなかったのは悔しかったけど・・。 これも、将来の良い思い出に出来るでしょう。 いつかの老人ホームの為に! ![]() P1190408-1 posted by (C)開拓受難 9時の最終のロープウエイで降りて来て、予約してた郷土料理の炉端焼き「赤ちょうちん」に連れて行った。 ここは必ずお客様に案内する店。 私も何回も来てるけど、普段は函館駅前の本店に行く。 でも、本店からアパートが遠いので、1番アパートに近い湯の川店に連れて行った。 「カニ雑炊」「3色丼」「じゃがバター」「刺身盛り」「いももち」「カニサラダ」 これぞと思う北海道の海産物や味覚を注文して、たらふく食べてもらって、11時半にアパートに送って行った。 湯の川の寮から、函館駅横のホテルまで25分。 24時過ぎにホテルに着いた。 明日の朝は、6時半に寮に迎えに行って、朝市で朝ごはん。 と言う予定を立てたから、私は5時起きで6時にはホテルを出なければいけない。 なんだか忙しい2日間だ。 何度も言うようだけど、入学式が明日だと知らなかったから、ゆっくり9時くらいに迎えに行って、朝市で食事をして、また2日目の買い物や、部屋の仕上げ。 なんて考えてたから、予定が大きく変わってしまった。 入学式までに、食事を済ませて、学校まで送って行かなければいけない。 そうなると、どうしても朝のスタートが早くなる。 なんとしても、この2日間を乗り切らなければ。 アパートでは、親子が寝ないで部屋のセットをしてるだろうな。 忙しい方が、余計な感傷に浸る暇が無くていいのかも。 私は良く知ってる町だし、旦那は函館出身だし、走り回る事には苦労は無いけど、従兄弟のお嫁さんは、途中で疲れ切ってて、目の下に隈は出てくるし、あくびばっかりしてた。 そう言えば、私の引越しの時にも、母は途中であくびばっかりしてたな。 私は、希望に胸を膨らませてたけど。 27年前を思い出してみたりした。 今は、両親に感謝してるけど、あの頃は、自分の事しか考えてなかったし。 私の夢の為に、両親が出してくれたであろう金額を、考えもしなかったな。 従兄弟のお嫁さんが出してた、支払いの金額を見てて、 「息子がいつか親に感謝してくれたらいいのにな」 と、親でもない私が思ってた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|