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貧乏旅人 アジアの星一番が行く 世界への旅

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2024.10.05
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カテゴリ:作家



あらすじ
悠介は、長野県安曇野の隣、池田町に産まれ、長野高校に進学した。大学は東京のM大学である。その間、小平由樹枝と良いお付き合いをした。大学2年になりとあるコンパで飲み過ぎて矢代美恵子と深い関係となる。小平由樹枝を愛していたが、愛想をつかされ振られてしまった。その後、美恵子とは変則的な付き合いを行い、1年先輩の美恵子は就職して大学もアパートも去った。悠介は大学4年になり就職活動も終わり、希望の会社に就職も決まった。そして友人高橋の結婚披露宴も無事終了。その後新婦の友人の唐橋由美子と親しくなったが、別れたいが別れさせてくれない。一方、美枝子は玉の輿と言える結婚する事になった。3月末、悠介は就職したが、実習中に由美子が自殺未遂をしたと言う連絡を受けて真っ青になった。由美子の父親に会い、慰謝料も支払い問題は解決した。悠介は希望の鹿沼工場に配属され社会人生活が始まったが、女性問題がありタイのシラチャへの出張が決まった。



写真はネットより借用

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踊り子はそれぞれ良いプロポーションである。乳房が大きな人もいれば小さな人もいる。悠介は1人1人じっくりと見ている。女性の体は綺麗だなー、と思う。何分見たろうか? 音楽が途切れて、踊っている女性達が舞台を降りている。
「あれ? もう終わりかな?」
お尻を振り振り舞台裏に戻る女性を見ながら悠介が言った。
「まだ終わりじゃーないと思うよ、こう言う所はこれからが商売だから。」
又、音楽はかかった。そしたら、舞台裏から女性達が出て来た。先ほどの女性とは違うようだ。交替だったのである。やはり6名が舞台に上がり踊り出した。先ほど舞台から降りた踊り子が客先に来た。どうもお客が指名したようである。客の隣に座り飲み物をオーダーしている。

1時間近く居たろうか? 悠介は飽きて来た。
「もう帰ろうか?」
「十分楽しんだ?」
「あぁ、もう十分だよ。早く帰ってハンサの裸を見て触りたい。」
「スケベだなー。」
ハンサは笑いながら、席を立った。客席は8割方埋まっている。盛況である。宿に帰ると21時前である。まだ夜はこれからだ。しかし、夕食はビールを飲みながら食べた。ヌードショーも見た。そうなるとやる事は決まっている。ハンサは悠介に寄り添って来た。悠介は、ヌードショーも見たので、既に興奮している。しっかりとハンサを抱きしめ、後ろ手でハンサのヒップを掴んでいる。

本日初めて結ばれたが、2度目の交合である。じっくりと愛し合った。2度目であり、色んな体位も試して見た。ハンサはどの体位にも積極的に応じてくれた。相性は良いようである。終わって二人共息も絶え絶えである。1時間も愛し合ったであろうか。
二人共心地良い疲れに深い眠りに陥って行った。
ぐっすり眠って起きた朝、二人は又もや愛し合った。若い二人は眠って起きれば疲れは全くない。何度でも交じり合う事が出来る。

二人で一緒にシャワーを浴びて朝食に出かけた。ところどころに屋台が営業している。あまりがっつり食べたいと思わない。
「どうする? カオマンガイとかもあるよ?」
「う~ん、お粥はないかなー?」
「あると思う。もっと歩いて見よう。」
横道からメインの道路に出た。そこを左折して暫く歩くと屋台が並んでいる所があった。そこにはお粥屋さんもあった。
「良かったー、お粥屋さんあったよ。ハンサはどうする?」
「あたしー、どうしよう?」
とハンサは迷いつつ、屋台群を見ている。結果、春巻きのようなものやシュウマイを売っている屋台があり、それに決めたようである。

お粥が運ばれて来た。肉や、豚肉団子、レバー、卵も入っている。パクチーもパラパラと振りかけられている。一口食べた。熱い! 味も分からない。二口目はフーフーと息を振りかけ冷ましてから食べた。美味しい。味わいがある。
「ハンサ、一口食べてみる?」
「うん。」
悠介はスプーンにお粥をすくいフーフーと冷ましてからハンサの口に運んだ。
「うん、美味しいね。あまり食べた事ないけど、明日はお粥にするかな?」
ハンサのシューマイも一つ貰って食べたが美味しかった。先輩の大森よりお腹を壊す可能性があるから屋台では食べない方が良いとアドバイスを貰っているが、今まで回数は少ないが、悠介の場合、お腹を壊した事がない。煮たり炊いたり熱を加えた料理は大丈夫だろうと思っている。

朝食を食べ宿に戻った。まだ早いかも、とハンサは言うが、夕方17時からショーを見に行かねばならないし、早く帰れれば宿で休めば良いと悠介が言って宿を出発した。丁度ソンテゥがやって来た。手を挙げて止める。
「バリハイ桟橋。」とハンサが言った。
ソンテゥの運転手は頷いてすぐに出発した。すぐに着いた。5分ちょっと位だったかも知れない。歩いても20分かからないだろう。フェリーのチケット売り場に行くと9時出発である。行先は2ヵ所あり、悠介たちは、タワエンビーチの近くの埠頭へ行くフェリーにした。

丁度9時、フェリーは出発した。悠介達は2階の席に座った。フェリーには風が吹き抜け涼しい。寒い位である。海を見る。中まで見えないが、素晴らしく綺麗な海水である。
「綺麗だなー!」
「でしょう? ラン島はもっと綺麗よ。」
悠介は海なし県の長野産まれ、長野育ち、海に入ったのは北海道無銭旅行で函館から森町へ行った時に入っただけである。森町の海とパタヤの海は全く違っている。海の色が違うのである。パタヤの方が明るい。30分も過ぎた頃、ラン島が見えて来た。船はどんどん岸に近づく。そして40分経った頃、埠頭に接岸した。

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Last updated  2024.10.05 06:48:56
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