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鴎座俳句会&松田ひろむの広場

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ひろむ193808

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2022年01月28日
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テーマ:楽しい俳句(372)
カテゴリ:句会

22回鴎座通信句会全句データ(互選用)



俳句で免疫力アップ。新型コロナウイルス感染症オミクロン株にも負けないで頑張りましょう。第22回鴎座通信句会は39195句となりました。選句と講評は鴎座代表、編集長、副編集長・Ⅰ欄同人・顧問などに依頼しました。また投句された方の互選も行います。

●互選選句五句。(全句のなかから五句を選んでください。互選は任意です。また互選できるのは投句者のみです。句番号と上五、および選句者名をお忘れなく。)

選句締切 13124時必着。メールまたはFAXでお願いします。メールアドレスは「鴎座」巻末に記載してあります。句番号はランダムに変換されたものです。(誤字脱字・類句などがありましたらご連絡ください)結果は全投句者にメールまたはFAXでお返しします。また次号「鴎座」に発表するとともにFACEBOOK・BLOGにも発表します。2022128日        鴎座俳句会 代表 松田ひろむ

22回鴎座通信句会全句データ〉

句番号   作品

1寝たふりのマグマだまりや山眠る

2水温の上がり切れずに初泳ぎ

3ファシズムへデジタルの嘘冴え返る

4屠蘇やめていつものやうに一人酒

5冬銀河我も宇宙のひとしずく

6大綿や老婆老爺はいつからか

7耳慣れぬ言葉の氾濫去年今年

8冬枯や掻痒症の背にゆく手

9肉じゃがのほどよき崩れ夫の留守

10好奇心捨てずに飛べよ三十三歳(みそさざい)

11虎落笛最後に眠る耳二つ

12冬夕焼翁像までならいける

13工場のラジオ体操野水仙

14老いらくはグリコのおまけ冬菫

15初競の大間の鮪ここ豊洲

16姫はじめ核戦争に勝者なし

17白兎ことりと夫のころびけり

18掬っても掬っても綿虫の坂

19寒紅の指遊ばせて観世音

20大甘のごまめに歯軋り微調整

21鯛焼きや人を恋しくなりました

22寂しさを反転させる枯葎

23氷垂れる鶴の噴水火の記憶

24温室の蝶卵産む吾俳句うむ

25着ぶくれてコンコースぬけ南口

26地熱列島狼はきっといる

27春風や印象派へと付け黒子

28感染者増万策尽きてマスクして

29日向ぼこ時計の針は大股に

30肉うどんの肉減ってゆく春隣

31四字熟語踊る紙面の苦笑い

32日脚伸ぶ増えるばかりの診察券

33寒空の遠慮がちにや昼の月

34落し穴にはまった夫に福は内

35駄句駄作崩しきれない宝船

36校庭に蜜をわずかに帰り花

37雛の客年の差婚にあこがれて

38冬晴やついで参りといふもよし

39雪しまく交換列車待つ車内

40善人のつもり冬日に全身を

41人日や胃カメラ鼻を通り抜け

42新雪の大地穢土ごとふみしめる

43時さえも枝に絡まる凍てる朝

44繋がらぬワクチン予約寒晴るる

45寒夕焼踏切の音もその仲間

46嘴太は巨にしなやかに寒晴れを

47鉢植の梅の赤さや久女の忌

48落款の朱のひかり置く筆初

49初日浴び老いも若きももう笑顔

50甘味噌の鍋肌重く寒に入る

51蝋梅を囲んでマスク依存症

52春を待つ郵便受の一間かな

53運針のしのぶしのばる冬薔薇

54春北風空飛ぶ記憶ペンギンに

55円盤を回して探す寒昴

56追焚きを中止しますか久女の忌

57笹鳴の夕べ津波の注意報

58大根やビスクドールの貌の色

59命名は親のみゆるす犬ふぐり

60合格を決め奔放なスリットよ

61風花をのせる器やたなごころ

62捨てられぬ彼の最後の年賀状

63三日間外出控え根深汁

64安否尋ねし母今は亡く阪神忌

65寝乱れてフリンジ咲きのシクラメン

66雪の朝極まる空よ水色よ

67年逝く雨いつもの鴉二羽そこに

68雪女すれ違うときウインクす

69両腕でオーケーの丸息白し

70「ただいま」の声玄関に雪女

71滅入る日も会えば元気に冬菫

72こつこつの一日一句竜の玉

73探梅の道だんだんと細くなる

74断捨離の途方にくれて冬薔薇

75冬枯や鍋焼うどんで抵抗す

76焼くほどに失()する潤目鰯(うるめ)の海の色

77一滴を大河のように寒の水

78探梅行一枝ごとに粒を立て

79見てしまう冬満月の青白さ

80老いの冬に馴染まぬあれこれブースター

81これよりはうつつの枯野十二色

82瓶詰があれば冬眠オミクロン

83鼻っから見て見ぬふりの初鴉

84そばにいて笑ってくれる冬メダカ

85鎌鼬「パパ活」などがあったとは

86梅の花家の明かりを消さないで

87松過と雨にせかれてしまい酒

88七種粥快復の兆しありやこの食べっぷり

89金縷梅(まんさく)やモンロー映画見た夜の

90寒北斗さくらトラムの鐘二つ

91初富士の夕映えに落ち波の音

92春寒やゆ党蔓延防止措置

93乳飲み児の拳のひらく初明り

94寒茜私をどこまで連れて行く

95春節に関の孫六使い初め

96力尽き崩れ散りゆく冬牡丹

97寒鱈の湯気の向こうに在りし顔

98初明り新宿歌舞伎町の黙

99いまだから言える話よ女正月

100初雪やびっくりまなこの一歳児

101大北風魔女の箒はカラフルに

102マスクでは隠せぬ本音修行僧

103メル友は王子の狐まだ八十路

104長女二女姓をたがえて小正月 

105膝掛を「め組の人」に滑らせる

106見舞いには「クッキングパパ」寒卵

107ふるさとのさざめきと会うのっぺ汁

108修司の郷(くに)の香(かをり)満つるや冬林檎

109非接触体温計の凍る朝

110墨濃くて一気に運ぶ年賀状

111直立の僧の誦経や鐘冴ゆる

112黙食の学び舎の窓日脚伸ぶ

113千両へおはようコーヒーはブラック

114葉牡丹の渦物忘れものわすれ

115蒲団干し掃除洗濯そして風呂

116寄鍋のやがていつかは一人鍋

117リモート会議電気あんかに足を乗せ

118大寒や息ゆっくりとメール身を巡る

119凍星にルイのペットのあの曲を

120寒紅や意地と意気地は紙一重

121幸願いお薬手帳変えてみる

122ライオンの瞬き一つ寒の入り

123寒風やパラパラ漫画を歩く人

124雪だるま都会生まれのやせっぽち

125冬木の芽健康寿命より長し

126霜の声演奏すればピアニシモ

127レシートの日毎伸び行く春隣

128突然の口づけ紅椿ぽとり

129臘梅や金子兜太の洩瓶談

130名ばかりの店長あえぐ雪おろし

131風疼く痛くないとこまるでなし

132信濃には理屈屋育つ春炬燵

133シーサーに花びら餅を咥えさす

134秘手紙の灰文字潰し冬桜

135大寒や郷より届く乾燥芋

136初雪の未踏の余白歩みゆく

137初詣鈴木ばやしの列にいて

138失恋の嘆きの涙西行忌

139いくたびも絵踏のごとく接種せり

140梯子乗つま先天に届かんと

141湯豆腐ゆらり今日も無事ですありがとう

142丸釜に若水を汲むめでたさよ

143氏子いうお札あるから初詣

144去年今年もう一年がたちました

145曼荼羅の梵字は髪ぞ伊豆の春

146寒禽の声や細枝しならせて

147女正月不要不急とオミクロン

148補助輪の自転車をこぐ毛糸帽

149着ぶくれてゴム跳び石蹴りいつもビリ

150雪女途中下車していいですか

151初場所や稽古そのまま勝ち名乗り

152いい人は誰も愛せず水仙花

153うらじろを折って行くなり今日の風

154書初や墨は徳利の水で磨る

155善玉で体内埋める冬鷗

156三度目のコロナワクチン寒卵

157初夢を見たか見ないか空青し

158焦げ目ある護摩札受けて梅一輪

159鷽替や入れ替りたるオミクロン

160立春や感染許容へ舵を切る

161仏壇寒し金子みすゞを読みきかす

162日脚伸ぶ胎動の子に手でこたえ

163瞳孔の縦一文字竈猫(かまどねこ)

164枯れるなか胃の腑よろこぶ草という

165とりあえず花びら餅の愛ひとつ

166飛び込んでくる狐火や再稼働

167郵休二日病妻とても春めくに

168ふらここや脆い男の無精髭

169変異せるCOVID19花八手

170雪女と来る越中の薬売

171元旦や縁すれすれの猫の水

172ガラス屋が寒夕焼を嵌めて去る

173まぶた重し疫病退散卵酒

174富士山を乗せてふらここ漕いでいる

175駅弁で津々浦々へ春近し

176禁酒黙食我慢限界春隣

177芹なずな鳴子こけしと微笑んで

178元旦に 届くや珠洲のつきたて餅

179巫女装束清しき手より破魔矢享く

180着脹れてマスク二重の囲碁の会

181鰤大根デビュー置物猫といて

182踏切の矢印左右息白し

183冬日浴ぶスマホいきなりフォルテシモ

184土竜打研修生の出勤簿

185冬満月命の果は突然に

186半分にできぬ愛情シクラメン

187濡れ羽さらに壮年からす寒の雨

188水仙や倒れようとも美は巡り

189温度差のオミクロン株桃の花

190着膨れや押して押されてあらぬ方

191初雀わが庭に来よ肩に来よ

192口覆うものもたざりし福達磨

193こだわりのひとつやふたつ竜の玉

194田遊びの子らの控える銀河系

195相性のいまさらどうの鰤大根

鴎座通信句会は、ウイズコロナ時代の新しい句会のあり方として注目されています。昨年四月以降一年余りの開催の結果、新しく通信句会に参加される方などもあって予想以上の大きな成果が生まれています。今後も「鴎座通信句会」は独自の会として発展させて行きたいと思います。みなさんのご協力をよろしくお願いします。★投句締切は毎月26です

ご注意!「コロナ」は病名でも感染症名でもありません。太陽の光冠のことです。

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Last updated  2022年01月30日 08時06分32秒
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