テーマ:人工孵化について(123)
カテゴリ:かもたま奮闘記
今朝、小学校の用務員さんから、我が家へ電話がありました。
業者へ追加で孵化依頼に出した卵のうち、1羽だけ孵ったらしいと言うことでした。 先に依頼に出した12個の卵が全滅した為、もう一度追加で、9個の卵を孵化依頼に出されていたらしく、そのうちの2個が嘴打ちを始め、1個は残念ながら孵らなかったものの、もう1個が何とか無事に孵ったらしいのでした。 その卵も、近親交配の疑いがあった卵でしたが、運良く孵ったようです。 ただ、この先元気に育つかは、まだわからないようですが…。 そこで、真っ先に私に連絡をくださり、「せっかくがんばってこられたので、もし良ければヒナを育ててみませんか?」と言って下さいました。 以前にもこの話はして下さっていたので、その時には「また考えておきます…」と返事していました。 もともと人工孵化が成功していれば、そのままヒナを飼うつもりでした。 とりあえず、温めていた卵の分は、子供達も楽しみにしていたので、飼う事を許してくれていた主人でしたが、あらためて他からヒナをもらうというのは、今の状況から考えても(お父さんの事もあるので)、無理は言えず、諦める事にしました。 先日、子供達とも話し合って、「もしヒナを譲ってもらう話があっても、おじいちゃんの事もあるから、わざわざもらってまでは今は飼えないし…。もし、学校で育ててもらえたら、そこでヒナを見させてもらおうね。」と、決めていました。 本当は飼ってみたかったのですが、状況が状況だけに、諦めるしかありませんでした…。 その後、学校へ行く用事があったので、用務員さんに会いに行き、私の所のヒナはダメだったこと報告しました。 用務員さんも、とても気にかけてくださっていたらしく、7号がヒビを入れたものの、そのまま動けなかった事を、息子が用務員さんに話していたそうで、そういうときの対処方法があったので、私に伝えようと思ってくださってたらしいのですが、結局間に合わず、残念がってらっしゃいました。 ヒナが嘴打ちをして、くちばしを出したまま弱ってしまったときは、そのまま卵の黄身を口から食べさせると元気になり、また殻を割ることがあるのだそうです。(今回のヒナに、それが成功したかどうかはわかりませんが…。) それでも、そんな方法があったとは、思いもしませんでした。『ヒナは孵化後、1日目は自分の黄身からの栄養があるから食べさせなくても大丈夫』という知識が、かえって邪魔をしたように思いました。 もっと早くに用務員さんに相談していれば、助かったかもしれない…。何故、こんなに身近にアドバイスをしてくれる人がいたことに気付かなかったんだろう…と悔やみました。 ちょうど、孵化が始まった頃は土、日曜日で学校が休みのせいもあって、用務員さんに聞くのは無理と決めつけてしまっていて、わざわざ休みの日に自宅へ連絡するのもどうか…?という思いと、その時の主人の機嫌の悪さから、そこまで必死になることが出来にくい状態だったからかもしれません…。 たまたまいろんな事が重なったとはいえ、かもたま達を世話する私に対して、あまりにも冷ややかな目で見ていた主人(そう感じました…)でしたので、ヒナの話をするのもかなり気を遣わなければならない状況でした。 嘴打ちを始めたヒナに対して、一緒に心から喜んでくれることもなく、ヒナが瀕死の状態でも、心配してくれる様子には見えませんでした。たぶん、精神的に、一杯一杯の状態でカモどころではなかったのでしょう…。 けれども、それが私にはとても辛くて…。 結局ヒナが死んでも、悲しんで涙を流すことも出来ず、主人の前では耐えるしかありませんでした…。 今回の人工孵化の経験で、この事が何より一番辛かったことです…。 たった1羽孵ったヒナは、まだ孵化場にいるそうです。 私が育てることは出来ないので、これから学校で相談して、ヒナをどのように育てるか決めていくそうです。 出来れば、せっかくの機会なので、飼育委員の児童達で世話が出来るようにしたいのですが…とおっしゃってました。 学校で、かわいいヒナに会えるといいなぁ…と思います。 それから… 今、学校のカモ達にニューフェイスが登場しています。用務員さんの知り合いの方が飼われている、合鴨4羽(すべて若いメス)を借りてきて、一緒に飼育されています。カモに近いということで、他の合鴨に比べ、少し体が小さいです。 もともと、用務員さんが個人で飼われていたカモのヒナを譲られたものだそうで、今学校にいるカモたちとは血縁関係がなく、これで近親が避けられ、今度の卵はたぶん大丈夫だろうとのことでした。 「私は、もう今年は孵化に挑戦出来そうにありませんので…」と、苦笑いしながら、学校をあとにしました…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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一羽、孵ったんですね。
でも、業者さんでも21個中1個の孵化なので、やはり卵に問題があったんでしょうね。 無事に育ってくれることを祈ります。 あたらしいメスの合鴨たちが仲間入りして、これからの卵には期待が持てそうですね。 また、いつの日かチャレンジできたらいいですね^^ 先入観って、よくあることです。 私も、カモタンを育てるにあたって、ネット環境が整っているのに、図書館にもよく通っていたのに、獣医さんやペットショップの店員さんの話だけで育てていました。 大きくなってから、しまった・・・と気づく事もしばしば。 失敗しなければ、気づかなかった事って、わりと多い事ではないでしょうか? あまり気に病まないでください。 気づかずにいるよりも、気づく事が出来たのは、明日へつながりますから。 ご主人も、ゆとりが出てきたときには、わかってくださるんじゃないでしょうか?月並みな言葉ですが・・。 (2005年05月28日 11時19分58秒) |
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