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カテゴリ:閑話休題
Nature論文の検証が行なわれている。
若山(A)->小保方(B)->若山(C)、(B)で結果が出ないと(C)の検証の意味が無いとすると、(A)が明確でないと(B)の検証も検証と言えないかもしれない。 若山マウス・STAM細胞・STAP幹細胞等の再現を行なうのだろうか、若山氏が小保方氏に渡したマウスは何か、小保方氏がSTAP細胞と主張している物は何か。 鶏の無精卵からヒヨコを誕生させる試みに於いて、有精卵を無精卵として渡されての試行でヒヨコ誕生を実験の成功と勘違いしても仕方が無い面もあるだろう、これに類することが行なわれたかの有無を確認してほしい。 2014年9月号の「Newton」(7月14日までの情報)と「日経サイエンス」(7月13日までの情報)の記事では、STAP問題の責任の所在に関して両誌とも今後の検証待ち。 関連情報として 7月11日の毎日新聞「STAP論文:ネイチャーの論文撤回理由 若山氏が修正」 7月22日の朝日新聞デジタル「STAP細胞解析結果は誤り 若山氏、会見内容を訂正」 Nature誌のSTAP細胞論文撤回の顛末をどのように見るか、「Newton」・「日経サイエンス」・「NHKスペシャル」を比較したいが、まず「研究倫理 STAP幹細胞はどこから? -若山研のES細胞の可能性、遺伝子配列の詳細解析へ-/日経サイエンス(9月号)」の記事をベースに勉強。 ●「日経サイエンス」:2014年9月号(7月25日発売)「研究倫理 STAP幹細胞はどこから? -若山研のES細胞の可能性、遺伝子配列の詳細解析へ-」(7月13日執筆)の事実認識及び主張概要 ○現状に於ける認識:概要 ・GFP遺伝子が15番に入っていたというのは、若山氏と第三者機関の解析ミス、ミスに気づいたのは理研の遠藤高帆上級研究員(【新生仔マウスにはあり得ない染色体異常】を突き止めた)。 ・7月13日までで最も可能性が高いのは、STAP幹細胞が大阪大学の岡部勝教授(現在は同特任研究員)が作ったB6系統マウスと、若山氏の研究室で維持していた129系統のマウスを掛け合わせた雑種マウスの細胞だったというシナリオ、親となる2種類のマウスはSTAP細胞の実験が行なわれていたとき若山研に存在した。 雑種マウスが一連の実験時にいたかは不明(若山氏は否定)。 雑種マウスの細胞から作成されたES細胞(胚性幹細胞)は若山研究室に保存されていた。 ・謎のSTAP幹細胞は、若山研由来の可能性が高い。ただし若山氏が作って小保方氏に渡していた新生仔マウスの細胞とはGFPの入っている位置が異なる。 ○遺伝子の挿入位置をなぜ間違えたのか(囲み記事) ・6月公表の解析でGAG-GFPの挿入位置を15番染色体と誤認した原因 解析した細胞には、CAG-GFPだけではなく、アクロシンという遺伝子のプロモーターにGFPが結合した配列も挿入されていた。アクロシンはマウスにもともとある遺伝子で、その位置が15番染色体だったため誤認。 ・解析の目的 CAG(下流に結合した遺伝子を常にオンにする配列、CAGが付いたGFPは常に緑に光るタンパク質を作っている、通常のマウスには存在しない)が付いたGFP遺伝子(CAG、GFP)がどの染色体に入っているかを探す。 ・方法の原理 GFPを開始地点として、その外の配列を調べていく ・誤認の理由 実際はアクロシンプロモーター(下流に結合している遺伝子をオンにする、通常のマウスでは15番染色体にある)が付いたGFP遺伝子(Acr、GFP)とCAGが付いたGFP遺伝子(CAG、GFP)が連結して入っていた。 <次項に続く> ── 〓勝手に独断と偏見〓 小保方氏に対する否定的な情報発信に於いて若山氏は混乱を発信している、若山氏によるマウスの管理精度は高くないのだろう。 2005年に若山研ではB6系統×129系統のマウスからES細胞が作られていた、これが10株の内の8株のSTAP幹細胞の有力候補と「日経サイエンス」は主張している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.09.07 08:21:55
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