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カテゴリ:閑話休題
2015年1月発売の「Newton」と「日経サイエンス」の3月号でのSTAP関連に関する記事は「日経サイエンス」が「Newton」の10倍、「Newton」では「FOCUS」記事の一つとして2ページ、「日経サイエンス」では「特集 STAPの全貌」として20ページ。
○「Newton 2015年3月号」p8・9、「STAP細胞は「ES細胞の混入」と結論」(項目の標題と注) 「故意か過失かの判定や、混入させた人物の特定は困難」。理化学研究所の調査委員会が報告 ・再現実験は成功せず。 ・STAP関連細胞はES細胞由来と判明 ・キメラもテラトーマもES細胞由来 ・小保方氏本人と共同研究者の責任を指摘 ※キメラマウス:受精卵から少し細胞分裂が進んだ胚盤胞の段階で別のマウスの細胞をまぜこみ、遺伝的にことなる2種類の細胞(今回の場合は胚盤胞の細胞とSTAP細胞)が混在した状態で成長したマウス。キメラマウスの体の各部でSTAP細胞由来の細胞(分化した細胞)が確認されれば、STAP細胞が多能性をもっていることを示す強力な証拠となる。 ※テラトーマ(奇形種):万能細胞をマウスに注射することでできる腫瘍のこと。テラトーマの内部には体の各部の組織ができるため、注射した細胞が多能性をもっていることの証拠となりうる。 ── ○「日経サイエンス 2015年3月号」p34~53、「特集 STAPの全貌」(項目の標題) 発表直後からさまざまな疑義が指摘されたSTAP論文 ようやく科学的な決着がついた STAP細胞は最初からなかった これが結論だ ◇幻想の細胞 判明した正体 ・精子が光るマウス ・10年前のES細胞 ・繰り返しと欠矢 ・別のSTAP幹細胞もES細胞 ・テラトーマではない? ・そのES細胞はどこから ・光らなかった胎盤 ・「誰が」は特定できず ・偶然の混入は可能か ・細胞を使い分けていた? ・本人の記憶しかない ・遅すぎた決着 ◇事実究明へ科学者たちの360日 「STAP細胞」の正体は何か 理化学研究所が「調査の必要なし」と言い続ける中 公開の遺伝子データと共著者の細胞を手がかりに、科学の追及が始まった ・衝撃の発表 ・暗転 ・遺伝子が語る実態 ・ミスから出た発見 ・STAP細胞の正体 ── 注:胚盤胞は卵割腔形成後から着床前の胚形成初期に形成される構造のことである。 胚の次の形態である胚盤胞は、内細胞塊あるいは胚結節を持ち、外側に外細胞塊あるいは栄養膜が形成される。 内細胞塊は身体のあらゆる細胞に分化する能力を持つことが知られており、再生医療の分野で注目を浴びた。 この細胞を取り出し培養したものが、いわゆるES細胞と呼ばれるものである。 一方、栄養膜は胎盤や羊膜などの胚外組織に分化していく。 (胚盤胞/ウィキペディアよりの抜粋) 〓勝手に独断と偏見〓 上記雑誌発売後、 「読売新聞 2015年3月16日配信」によれば、「理化学研究所は小保方晴子・元研究員の刑事告訴はしない方針を決めた」、2月10日に理研は小保方晴子・元職員は懲戒解雇相当と主張。 ◇「Newton 2015年3月号」によると、 2014年12月19日:理研がSTAP細胞再現実験不成功発表、12月26日:理研が依頼した調査委員会がSTAP細胞はES細胞の混入等を発表。 STAP細胞はES細胞由来或は其の可能性が高い、ES細胞由来では不可能である胎盤について調査委員会の桂委員長は12月26日の会見で「論文の実験で光っているのは胎児の血液など胎盤以外のものだった可能性があるという見解を、専門家から聞いている。」 STAP幹細胞・FI幹細胞・キメラマウス(STAP細胞やSTAP幹細胞由来)・テラトーマ(STAP細胞由来)は若山研で作成されたES細胞と小保方研に残っていた由来不明の細胞だったと発表。 ── 「刺激惹起性多能性獲得細胞/ウィキペディア」より STAP細胞に増殖能を持たせたものをSTAP幹細胞、胎盤形成へ寄与できるものをFI幹細胞と呼ぶ。 公開遺伝子データ解析により明らかにされた矛盾:FI幹細胞(FGF4誘導幹細胞)のものとされるmRNAデータが、ES細胞が9割、胎盤になる能力のある幹細胞であるTS細胞が1割が混ざった特徴を持っていた。 「決定的な判断をすることは困難」、理研と理研依頼の調査委員会が調査し量刑を決定、説明では「可能性が高い」「由来不明の細胞」(マウス管理は不十分、証明には厳密性がない)と捜査権の有無以前の問題、しかし「疑わしきは罰せず」・「推定無罪」ではない。 明確になった事だけで十分処分は可能の判断だが解明までには至っていない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.03.22 08:23:14
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