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大阪に出かける電車の中で読んだ本に、とても感心させられる話があったので引用します。
(前略)あらたまって「友情とは何か」と聞かれると非常に困るんですよ。それに関して、おもしろい話があります。ある人が「友情っていったいなんだろう」と父親に聞いたんです。 父親は答えました。「夜中の十二時にトントンと戸をたたく奴がおる。見たら友達で、車のトランクに死体が入っていると言う。そのときにちゃんと話に乗ってやるのが友情だ」ってね。 ぼくがその話に感心したのは、「かくまってやる」とは言っていないことです。友人が死体を持ってきたからといって、無条件にかくまうことが友情なのではないというところが印象的でした。 うっかり何でもかんでも受け入れようとすると、現実のいろいろな場面ではだんだん腹が立ってきたりして、いい結果にはならないでしょうね。(後略) NHK ラジオ深夜便 一月号 「夫婦の絆、友情の絆」(河合隼雄)より 河合隼雄と言う人は話がとても上手です。第一わかりやすいのがいい。 この人の著書を読むと、気持ちがとても楽になります。 生きていくうえでの潤滑油みたいな役目を果たしてくれる場合もあります。 人生に疲れたとき(?)、この人の本を読んでずいぶん助けられました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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