カテゴリ:映画・美術・音楽鑑賞
台形をなす雲雀の動線 (丸亀市)金倉 かおる。 上昇し踊り場をへて下降する 雲雀のえがくかがやきの線 (丸亀市)金倉 かおる 上の二句は同じ作者の雲雀を詠んだ歌 それぞれ別の選者から選ばれていた ヒバリの動線が台形だなんて 思いもしなかったですね 台形の底辺は草むらで上辺は踊り場? 踊り場は空中でのホバリングを そのように見立てたのでしょうか 二句とも雲雀の生態を うまく詠んでいると感心した 近年はねぐらとする麦畑が減少して 姿を見かける機会が減ってしまった * ウィキペディアにはヒバリの別名が たくさん紹介されている それだけ身近な存在であったということでしょう 告天子(こうてんし)叫天子(きょうてんし) 天雀(てんじゃく)、姫雛鳥(ひめひなどり) 噪天(そうてん)、日晴鳥(ひばり) どれもあまり聞いたことがありません ヒバリのさえずりを日本語に置き換えると フィチフィチフィチ ピージョルピー チョフチョフチョフ ピージュルジュル 日一分、日一分、利取る、利取る、月二朱、月二朱 となるのだそうです、愉快ですね ヒバリを歌った大伴家持の歌が万葉集にある うらうらに照れる春日に雲雀上がり 心悲しも独りし思へば こちらは松尾芭蕉 永き日を囀り足らぬひばりかな ヒバリがさえずるのんびりとした春の日が ボクは好きである * こわかったかいけつゾロリのどうくつに 入った みたいなCTけんさ (奈良市)山ぞえ そうすけ 弟のおでこのキズのホッチキス 外したらわり算の記号だ (奈良市)山添 葵 これは朝日歌壇によく登場する山添姉弟 「かいけつゾロリ」のことは知らないけれど 洞窟に入ったみたいというのはよくわかる CTやMRIの検査を怖がる大人が 身近にいることを最近知ったばかり 子どもなら怖がって当たり前かも 姉の葵さんは弟のおでこの抜糸跡を 割り算の記号と見た、これまた新鮮な発想! * 交尾せしこともつぶさに報じられ 檻のパンダの 春の 憂鬱 (水戸市)中原 千絵子」 人間がうるさく言うプライバシーは パンダにはないのだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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