カテゴリ:読書
戦争中の記憶はほとんどない なので、戦争について知りたいと 戦争に関する本を時々読んでいる ここ三年くらいで読んだ本は以下 東野 利夫「真相」 読売新聞社「戦犯」 高木 俊明「ルソン戦記」 吉村 昭「プリズンの月」 今回の「暁の宇品」も内容は 知らないことばかりであった 広島の宇品は軍港で 陸軍船舶司令部があった 日本の周囲は海、輸送は 船に頼らざるを得ない 兵隊を戦地へ運ぶだけでなく 補給と兵站を一手に担っていた その宇品港の戦中から終戦までを 史実に基づいて書いた本である どの本を読んでも 共通して思うことは 次の二点である ★作戦を立案する参謀群は常に 安全で食料など物資に不自由 しない場所にいる 一方、前線の兵隊さんたちは 武器弾薬はおろか食料さえも 十分に与えられず、孤島で飢えと 戦いながら生身での突撃を命じられる ★十分な調査を行い、そのデータに 基づいて緻密な作戦を立てる米軍と 優秀な司令官からのデータに基づく 提言を無視して、何とかなるという 精神論で押し通す我が国の参謀トップ この日米の差がくっきりと 結果に表れていることである 日本人にも優秀な人たちがたくさんいるのに 一握りのトップがそれを無視して 何の根拠もない精神論で突き進む 戦争とはなんと理不尽であり 国民の割に合わないもので あることかと! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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