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私が子育ては無理と、思っていた訳

子供の頃、鳥を飼っていた。


その頃は、借家の戸建てにすんでいて、にわとりや、うさぎ、りすなんかを飼っていたこともある。
鳥はジュウシマツ、文鳥、インコと色々飼ったことがあったけれど、鳥は、私が欲しくて飼っていて、かごのお掃除や、エサや水やりは私の仕事だった。
ジュウシマツは卵がかえって、ヒナにエサをあげたこともあったけれど、私はお世話をサボりがちで、お掃除も毎日せずにふんがたまったり、お水も毎日かえていなかったりした。
そして、ある時、エサがなくなっていて、ジュウシマツだったと思うのだが、空っぽになったエサのケースの中で動かなくなっていたの。

私はひどい人間だ

生き物を育てる資格なんてない

泣いてうら庭に埋めて、ごめんねって謝った。

その事はずっと後ろめたくて、誰にも話さなかったし、そんなことがあって、自分には子供を育てるなんて無理って思ってたわ。

そんな私も、結婚すると子供が生まれて、結局3人も育てられた。
先日、自分の母の病院の送迎をした帰り実家に寄って両親と昔話をしていたときに、「昔、ニワトリとか飼ってたよね」という話題になった。
その流れで、この時の出来事をはじめて話題にして、
「私、ずっとそれがトラウマで、子供も育てられないって思ってたけど、3人立派に大きくなって良かったわ～」
と、話した。

母「え？あれは病気で亡くなったのよ～」

私「いや、私がエサを切らしちゃったからよね？」

母「そうだったかしら？だとしても、○○(私)がエサをあげなかったってことは、私(母)もあげなかったってこと？？」

私「考えてみたら、それもヘンよね、、、」

確かに、4人で狭い家に住んでいたのだから、子供がお世話をサボっても誰か気にかけるはずよね？特に母は、ちゃんとしてる人だったし、、、

と、私のトラウマの謎ははっきりしなかったのだけれど、はじめてこの事を人に話せて、胸のつかえがとれた気がした。
その勢いで、夫にも告白しておいた。
夫も、母と同じことを言っていたけれど、私の目にはその時の光景が焼き付いているの。

あのときのぴーちゃん、、、ホント、ごめんね。


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