カテゴリ:本
脳腫瘍により余命数ヶ月となった瀬野周司。
妻はかつての部下と不倫している。 ある日、頭痛がひどくなり、気がつくと自分の知らない世界にいた。 彼はセノ・シューと呼ばれ、青の塔の第一層の住人であり、そこの委員(議員のようなもの)の一人だという。 そこはウイルス戦争後、地表にほとんどの人は住めなくなり、7つの塔に人が住むという未来の世界だった。 階級性による身分差別、テロ、保守派と推進派、インフルエンザとエボラ出血熱の症状、力を併せ持つウイルス"黄魔"、 それら全ての問題を解決する救世主・嘘つき王子に周司はなれるか? 協力者や家族などの構成は不思議と未来でもリンクしていて… 現在と未来を精神だけが行き来して、未来を救うために瀕死の状態で周司は奔走する。 石田流SFだそうだ。 荒んだ現状になれるために低い身分の人々は名前に不吉な感じを当て嵌めているという設定だが、読みにくいだけで、あまり意味があるようには感じられない。 (例えばシズオミが死厨汚魅…どこかの族のような、といったら偏見だろうか?) 読みにくさを考慮してか、多くはカタカナ表記になっているし。 展開はどこかで読んだことあるような、大道のつくりなので、どんでん返しで驚くというようなことはない。 装丁のガラス張りの中に木があるという絵が素敵。(ハードカバー) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 4, 2005 09:38:47 PM
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