テーマ:ミステリはお好き?(1430)
カテゴリ:本
第一弾・探偵ガリレオ、第三弾・容疑者Xの献身の間を繋ぐ第二弾がようやく手元に。
ちなみに第一、第二弾までは連作推理、第三弾で長編となる。 天才物理学者・湯川と刑事・草薙のコンビが活躍。 夢想る(ゆめみる)・ ストーカーに悩む16歳の少女・森崎礼美。 ストーカーの男・坂本は礼美と結ばれる夢を17年前に見たと主張。作文などの証拠もある。 果たしてそれは偶然か、妄想か? :予知夢や正夢はありうるか? 霊視る(みえる)・ 金遣いが荒い長井清美と付き合っている細谷。彼女のことが好きな友人・小杉にそのことを伝えようと思っている。 写真に凝っている清美は、以前、心霊写真を撮りに行った多磨霊園でそれよりももっと「いいもの」を撮ったと言う。 小杉の留守宅に立ち寄った細谷はそこで清美の幻を見、不安に駆られる。同じ頃、清美は殺されていて― :殺された被害者の例が事件を知らせることなどありうるか? 騒霊ぐ(さわぐ)・ 非番の日に姉に呼び出され、(姉の)知人の相談に乗ることになった草薙。 彼女(相談相手)の夫の失踪を探るうちに、夫がケアしていた老人の死、 老人の家に居座る不審な人々が浮かび上がってきた。 :ポルターガイストは起こりうるか? 絞殺る(しめる)・ 資金繰りに苦しむ工場経営者がホテルで絞殺される。 その妻が第一容疑者として疑われるが彼女にはアリバイがあり― :普通の絞殺ではありえない擦過傷は何故出来た? 予知る(しる)・ 不倫相手が自宅目の前のマンションから自殺。 だが、その2日前に近くの少女が女が自殺している光景を見たという。 :予知はありうるか? 湯川&草薙コンビは魅力的なのだが、湯川の手を借りるならばもっと湯川じゃなければ解けないような"何か"があるといいのに。 確かに、事件解決には科学的な知識が必要だけど、 例えば、最初の実験がヒントになるという展開のつながりがちょっと弱くというか、こじつけているように感じてしまうということが多いとか、 トリックに必要な科学知識が「それだけ!?」と拍子抜けしてしまったり… 何かおかしい、何かあると気付く草薙の嗅覚、観察力は天晴れなのだけど、 その後は手放しで湯川に頼るというのはなんとも脆弱に感じてしまうのは、欲張りすぎなのだろうか? 今よりもっと…と思ってしまうのだろうな。 …まぁ、説明されてもイマイチ理解しきってない科学知識があるくせに、そんな不遜なことを思うのは欲張りとしか言いようがない。 ここらで反省しておこう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 24, 2006 11:15:45 PM
[本] カテゴリの最新記事
|
|