カテゴリ:本
家老・田沼意次が権力を誇っている時代、
次期将軍の座に自分の息子に据えようと企む一橋家(治済。息子は後の十一代将軍家斉)。 現将軍(第十代征夷大将軍)徳川家治の息子・家基の暗殺の影に平賀源内のからくりが? 母親の死んだ直後に一度だけ会った父・平賀源内は秘宝を遺していた? 平賀源内の娘・つばめに迫るは岩戸玄馬と名乗る謎の男や忍者達。 平賀源内の友人・太田直次郎(狂言師・四方赤良)、娘武芸者・千草と一緒に迎え撃つ! エレキテルのからくりにオージンや雷神トールなどの北欧神話の神々を据えるというのは奇抜なアイディアに思えて面白かった。 果たしてこの時代にそんな情報は入っていたのか、自分で調べてみれば?とは著者の言。 朝廷から輿入れしてくる正室の子はことごとく死亡し、将軍の座に憑いたものはいない。 娘も病死など、嫁入りできるほど成長できた子はいない。 陰謀か?と私でもそりゃ思う。小説向きだなぁ。いやー、大奥、権謀術数渦巻く世界は怖いものだ。 あと、杉田玄白も友情出演!? ~ネタバレメモ~ 自分の才能を認めてもらい、再仕官を目指した源内は一橋家の陰謀に加担。 だが、家基暗殺に使った輿は隠し、権力争いをする田沼と一橋の両方に責められ死亡。 つばめの母の死に際してつばめに渡した櫛が秘宝の隠し場所の鍵だった。 千草は正室をまもる朝廷側の聖護院蕪組の一員。 母親の死後、つばめは見世物小屋で水芸を披露。(母親の兄が旅回り一座の一員だった) その縁で、護衛として雇うのは軽業師などの芸人連中というのも面白い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 10, 2007 10:45:13 PM
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