テーマ:競技(18)
カテゴリ:藝能 娯樂 競技
天保暦九月十八日 長月 小雨時々降る 一 誇りを持って戦うしかない 平成十四年十一月一日巨人の松井秀喜が大リーグ挑戦を表明した この決断について松井は後にこう語っている 裏切り者と呼ぶ声はなかった 《僕は日本の球界に育てられた人間 その誇りを持って戦うしかない 向こうでも巨人魂を見せたい 松井秀喜というプレーヤーの心意気を全て出すことでファンの皆さんが喜んでくれるのではないかと思う》 日本プロ野球代表としての誇りを持って大リーグに挑戦して欲しいというのが大方のファンやマスコミの声だった 松井の大リーグ挑戦に日本人の誇りがかかった 二 名門ヤンキースの伝統と誇り 年が明けて一月十四日ニューヨークに渡りヤンキースへの入団発表 ニューヨークの各紙も「ビートルズが昭和三十九年にやってきて以来の騒ぎ」(デイリーニューズ紙)などと大きく報じた 背番号は巨人時代と同じ五十五「他人の番号を奪うつもりはなかったから偶然だけどこの番号が空いて本当によかった 日本の皆さんには背番号で僕だと分かってもらえますから」との言葉は他の選手やファンへの自然な思いやりがこもっている 二月十一日フロリダ州タンパでキャンプイン いきなり主力選手と同じ組で練習することになる 看板選手の遊撃ジーターは「ガッジィーラガッジィーラ」と気さくに呼びかける 二塁手ソリアーノは広島にいて日本語を少し知っているので「元気」などと話しかける 《みんなヤンキースという伝統チームの一員であることをすごく誇りに思っているしファンやメディアから常に注目されるこのチームでプレーすることの大変さを誰よりも知っている だから僕のような新人選手にも優しく接してくれるのかもしれない それは選手に限ったことではない 監督やコーチはもちろん球団の職員警備をしてくれる人たちもチームに対する忠誠心を確実に持っている その度合いは自分の想像をはるかに超えていた部分もある これが長年にわたって築かれてきた伝統の重みなのでしょう》 松井が日本球界の誇りをかけて飛び込んだヤンキースは大リーグの名門チームとしての誇りに満ちた世界であった 三 礼儀正しさと誠実さと キャンプ中の松井をニューヨークタイムズはこう伝えている 春期キャンプ中に松井はヤンキースを取材するアメリカの記者とも親しくなろうと考えて彼らを食事に招待した 火曜日の夜九人の記者と松井そして彼の広報担当と通訳が格式あるイタリアンレストランに集まった 唯一の条件は食事中の話はオフレコということだった・・・ 松井の誠実な態度はアメリカでメジャーリーガーと記者がグラウンドの外で保っている関係とは対照的だ 三十年以上も野球の取材をしてきたある記者は記者を集団で食事に誘った選手は記憶にないと話した》 この事に関しては松井自身はこう述べている 《僕は日本にいたころから報道陣の皆さんとよく食事に出かけています それを知った彼らが「日本の記者としか行かないの」「我々も誘ってよ」と言ってきたので「いいよ」ということになったのです・・・ 彼らも気を使ってくれて食事会で出た話は記事にしないというルールを作ったと言っていました ぼくが詳しい内容を紹介するわけにはいきませんがお互いを知るために有意義な時間でした 僕はいろんな人と一緒に食事をし野球に限らずさまざまな話をするのが好きです 記者の人と出掛けるのもそのためという面もある 僕が打てない時などは思う存分に悪く書いてもらって構わないし彼らにもその考えは伝えました》 記者との食事は松井が自己流を出し始めた小さな一歩だったがその誠実さはアメリカの記者たちに強い印象を与えた 四「かくして伝説が生まれた」 三月三十一日カナダはトロントのスカイドームで開幕戦を迎えた ヤンキースのクラブハウスの扉には対戦相手のブルージ ェイズが掲載した新聞広告が貼ってあった 日本語と英語で "BOO MATSUI"「松井を野次ろうぜ」と書かれ鳥のフンで汚れたヤンキースの帽子が描かれていた ヤンキースのトーリ監督は悪趣味だと不快感をあらわにしたが松井は「とくに感想はありません ファンに僕の名前を知ってもらえてうれしい」 一回表二死一三塁 大リーグで最初の打席は願ってもないチャンスで廻ってきた「緊張するかと思ったけどそんなことを考えさせてくれない場面でしたからね」初打席の初球を初安打しヤンキースの今期初得点をたたき出した 試合は八対四でヤンキースの勝利 第二三戦とも松井は安打を続けヤンキースは六十一年ぶりに敵地での開幕三連勝を飾った 次の対デビルレイズ三連戦も松井は毎試合安打を続けチームも二勝一敗と勝ち越した そして四月八日いよいよ本拠地でのデビュー戦 ニューヨークタイムズはこう報じた 《五回裏バーニーウィリアムスが敬遠され塁が埋まった まだヤンキース移籍一号が出ていなかった日本人スラッガーの松井に本拠地開幕戦でグランドスラム(満塁ホームラン)を打つチャンスがめぐって来たのだ 「これ以上の舞台はないな」と(チームメイトの)ベンチュラはクレメンスに言った 数え切れないほどのファンも体をぞくぞくさせながら同じことをささやき合っていた そして──松井はやり遂げた フルカウントからミネソタツインズのジョーメイズの投げたチェンジアップを力強くたたきライトスタンドに打ち込んだのだ かくして伝説が生まれ気温二度を下回る寒さの中でヤンキースが七対三と勝利を収めた》 スコアボードには英語と日本語で「ホームラン」の文字が点滅した ベースを一周してダグアウトに戻った松井はトーリ監 督から観衆の大歓声に応えるようにうながされ早足で階段を上がって客席に手を振った 《ヤンキースタジアムのパワーとでも言うのでしょうか 自分だけの力じゃないような気がするのです それが数々の伝説によるものなのかファンの大声援によるものなのかは分かりません ただここ一番の場面でみんなの力が僕を後押ししてくれたような気がするのです》(続く) 女性天皇と女系天皇の違ひ 愛子内親王殿下は男系女子なれば民間男子との間に設けられし御子様は「女系」にも「男系」にもあらず
男┌女…雜系女子 ├┤ ┌女└男…雜系男子 男 ┌女…雜系女子 │ ├────┤ (神武天皇) 女│女┌女…男系女子=愛子内親王└男…雜系男子 ├┤├┤ 神倭伊波禮毘古命┌男└男└男…男系男子=悠仁親王 ┌女…男系女子 │ │ │ ├────┤ │ │ │┌男…雙系男子 女 └男…男系男子 ├────┤ ├┤ │ │ │└女…雙系女子 │ │ │ 多多良伊須氣餘理└女┌女┌女…女系女子 ├┤├┤ 男│男└男…女系男子 │ └男┌女…雜系女子 ├┤ 女└男…雜系男子 從ひて今次の皇室典範改正問題の論點は「女系天皇を容認するや否や」にはあらず「男系天皇を放棄するや否や」なり お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年11月07日 19時45分08秒
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