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2014年10月15日
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カテゴリ:四季感慨
感動を与えて高まるブランド価値
去る9月8日の全米オープンテニスの準決勝で、錦織選手は世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ選手を倒し、四大大会シングルスで日本人初の決勝進出を果たしたと報道され、日本中が湧いた。このところ、アベノミクスの景気回復の速度の鈍り、度重なる豪雨災害に不安と気の沈みがちとなっている日本国民に大きな感動をもたらした。その感動の中で、テレビで見た錦織選手の勝利のガッツポーズのカッコよさと同時に、その胸と腕に赤色のユニクロのロゴの何とも眩しく目に映ったことか。感動の中で見事にユニクロが輝いた。
錦織選手

ユニクロでは、「世界を湧かせた快挙、おめでとう。ユニクロはこれからも選手と共に挑戦を続けていきます。」と新聞広告し、錦織選手に1億円のボーナスを支払うことにしたという。さらに、同時にユニクロの売上高2.5兆円の目標の発表も同社の勢いを更に盛り上げるものと見られた。
 企業の表徴としてのブランド価値は、このような世界的なイメージアップによって高められることを、錦織選手の準決勝勝利の瞬間が示してくれた。
 わが国企業のブランド価値を高める活動がこれまで余りお目にかからなかったことが、このニュースを見ても知らされる。
 世界最大手の広告会社WPPグループのマーケティング関連会社ミルワード・ブラウンがまとめた世界の主要企業に関するブランド価値ランキング「BrandZ Top 100」の2014年版のトップ100位以内に日本企
業は、26位のトヨタを筆頭に、70位ホンダ、90位ニッサン、95位ドコモの4社だけであるのは寂しい。韓国ブランドでは、29位にサムスンの名がある。そしてアパレルブランドでは、34位にナイキ、63位にH&M、77位にZARAが名を連ね、ラグジュァリブランドでは30位ルイ・ヴィトン、60位グッチ、96位プラダとなっている。ユニクロのブランドがこのランキング100位以内に顔を出すのが楽しみである。
 ユニクロは別として、このように日本企業のブランドの出遅れが明らかである。日本のものづくりの再建も、グローバルブランドとして展開することが極めて重要であり、感動を与え、イメージアップを図ることに専心することを重視しなければならないと痛感したわけである。

本文は近代縫製新聞10月号にこれまで15年連載中の拙論(第194回分)に、文末加筆したものである。






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最終更新日  2014年10月23日 14時11分45秒



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