「心星ひとつ みをつくし料理帖」 高田郁著
11月14日読了心星ひとつ酷暑を過ぎた葉月のある午後、翁屋の楼主伝右衛門がつる家を訪れた。伝右衛門の口から語られたのは、手を貸すので吉原にて天満一兆庵を再建しないか、との話だった。一方、登龍楼の采女宗馬からも、神田須田町の登龍楼を、居抜きで売るのでつる家として移って来ないか、との話が届いていた。登龍楼で奉公をしている、ふきの弟健坊もその店に移して構わないとの事に、それぞれが思い揺れていた。つる家の料理人として岐路に立たされた澪は、決断を迫られる事に--(第二話「天つ瑞風」より)。野江との再会、小松原との恋の行方は!? 「みをつくし料理帖」シリーズ史上もっとも大きな転機となる、待望の第六弾!! 「悩み、迷い、思考が堂々巡りしている時でも、 きっと自身の中には揺るぎないものが潜んでいるはずです。 これだけは譲れない、というものが。 それこそが、そのひとの生きる標となる心星でしょう。」 「みをつくし料理帖」、シリーズ第6弾。このシリーズは、ほんまにええ。こんなに愛おしい時代小説は、他にない(読んでないだけ??) つる家の料理人・澪の成長譚。彼女の周りを取り囲む人々も、人情味あふれていて好ましい。 今回、澪にとって究極の選択を迫られる。どっちを選んでも、・・・・・・だけれど、やっぱり そうきたか!と呻らせるものがあった。 すべてがま~るく収まって、目出度し・目出度しって具合にはならないもんかなぁ・・・・。次回が待ち遠しくて たまらない。 ★★★★☆ おまけ 昨日の大雨がウソのような早朝 先週、一緒に走った娘2号、今日はリタイヤで、自分のペースで楽しく走ってきた お気に入りは可愛すぎる