コトノハ～慧真館～

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• 合宿１日目

  心配していた雪も降らず、また前日まで風邪をこじらせていた生徒の体調も万全とはいかないまでも回復し、予定通り無事に合宿初日を迎えることができた。 海を眺める絶景の旅路を楽しむ余裕も与えず、集合時に配った歴史の暗記プリントと格闘しながらの電車での往路。 旅館に着くと一息つく暇もなく電車で覚えた確認テスト。 テスト後に昼食と休憩を１時間弱とり、その後は夕飯の７時までぶっ通しでひたすら勉強。 夕食と休憩を１時間挟み、夜の10時まで２時間の勉強を終え、今日のプログラムは終了した。 今、生徒達は疲れた体を温泉に浸かりながら癒しているところだろう。 かなりの強行スケジュールにも関わらず、愚痴を言う者、だらける者は誰ひとりとしておらず、皆が終始集中して取り組んでいた。 よくここまで学力的にも精神的にも成長してくれたものだ。 しかしまだまだ合宿は始まったばかり。明日は５時45分起床で、座禅と散歩後は１日勉強漬けの日になる。 明日が本当の「戦い」になるだろう。 点数との「戦い」。 疲労との「戦い」。 志望校への「戦い」。 そして、最大は自分自身との「戦い」。 それらすべてに勝つために、戦うんだ。

  Jan 10, 2009

• 初校門参り

  今日の中３の講習で年内最後の授業が終了した。年末年始を控え、うちの中３生たちも少しワクワクしているようだ。正月の定番と言えば初詣だろう。毎年初詣に神社に行けば、「○○高校合格！」や「○○大学絶対合格！」と書かれている絵馬をたくさん目にする。やはり最後は神頼みなのだろうか。初詣も良いが、受験生は「初校門参り」も良いのではないかと思う。受験を間近に控えた新年に訪れる志望校は、以前学校見学や説明会のときに訪れたときよりずっと格別なものになっているはずだ。また、新年に志望校に足を運ぶことで、年末年始特有の誘惑が多くてだらけてしまいそうな気分をふっ切って、志望校に向って勉強に励む気持ちにもなりやすい。「合格させて下さい」と神様に誓うのも良いが、「ここに合格してやるぞ！」と志望校を目の前にして自分自身に誓うのも良いのではないだろうか。

  Dec 30, 2008

• ポストイットを活用せよ

  今日から冬期講習スタート。朝から夜までぶっ通しで立ちっぱなしの授業のため、足がパンパンになる。加えてテンションも何だかおかしくなる。まぁ、それはどうでもいいが。食中毒による腹痛は何とか治まりました。今日何人かのお母様から「お腹は大丈夫ですか？」と優しいお言葉をかけて頂きました。ありがとうございます。感謝です。感謝と言えば、ある中３生のお母様から手作りのケーキの差し入れがありました。しかも驚いたことにこの手作りケーキ、慧真館のロゴが描かれていました。感激です。あまりにも感激したので記念に写真を撮っておこうかと思い、ケータイカメラを用意して行くと、無情にも包丁が入れられていた後でした。。。あぁ、全国の人々に見せたかった。さて、冬期講習の中３生は朝からの夕方までの授業に始まり、夜の自習で終わる。さすが冬期講習。先ほどからちょくちょくと自習室を覗きに行くと自習態度がこれまでとは一変している。みんな黙々カリカリと勉強していた。受験までの残り日数が少ない中３生には、限られた時間の中を100％活用して勉強してもらえるよう、いろいろな勉強法を紹介している。何人かは既に実践してくれているようで嬉しい。今日はその中でも、ポストイットを活用する勉強法を紹介したい。突然だが、「５日前の夕食は何を食べましたか？」この質問に答えられる人は果たして何人いるだろう？毎日献立を考えて夕食を作っているお母さんですら、５日前の夕食になると思いだせない人が多いのではないだろうか。理由はとても簡単なことである。人は忘れる動物だからだ。忘れるなと言われても忘れてしまう。「覚えとけ！」と怒鳴られても忘れてしまう。５日前に食べた夕食すら忘れてしまうのだから、１週間前に覚えた単語や歴史の年号だって簡単に忘れてしまうのは当然だ。しかし、もうすぐ受験を控えた受験生が、５日前に覚えたことを忘れてしまっているようでは先が思いやられる。記憶力は訓練しなければ伸びない。しかし訓練しても伸びるのには時間がかかる。受験はすぐそこだ。記憶力が伸びるまでなんか、待ってくれない。じゃあどうするか。ポストイットを使うのである。例えば５日前の夕食の話。ラーメンを食べたとしよう。ポストイットに「ラーメンを食べた」と書いて筆箱に貼っておいたとしよう。筆箱を見るたびに「あぁ、そうだ。俺ラーメン食ったんだ」と思いだすことができる。受験生であれば一日に10時間くらいは筆箱を目にする機会があるだろう。筆箱を目にするたびに、「●月×日にラーメン食った」と嫌でも思い出す。記憶力が乏しかろうが何だろうが、ラーメンを食べたことを忘れられるわけが無い。間違えた単語、覚えられない歴史の事項、なぜか頭に入らない数学の公式。覚えられないならポストイットを使うんだ。ポストイットに書いて筆箱中にぺたぺたと貼っておく。記憶に定着したら取る。そしてまた貼る。それのくり返し。筆箱だけじゃなくて、机に貼ってもいいし、とにかくいろんなところにぺたぺた貼る。記憶力とか関係ない。覚えなきゃいけないと思ったら、合格したいと思ったら、いかなる手段を使ってでも覚えるんだ。「俺記憶力ないし～」「私すぐに忘れちゃうから…」そんなこと言ったって何にもならん。言い訳したって何にもならん。ポストイットでも何でも活用して、手に書いてでも腕に書いてでも良いから、覚えたかったら何が何でも覚えることだ。

  Dec 25, 2008

• 塾のカラー

  休日を利用しての塾訪問。 独立してからというもの、他の塾に見学に伺う機会が増えた。 他の塾といっても大手塾ではない。大手塾は大手時代に正直見飽きたし、どこの塾も似たりよったりだから興味がない。 私が興味アリアリなのは、その塾を立ち上げた塾長本人の想いと、塾長独自の手法が詰まりまくっている個人の塾。 個人塾は、そこを運営している塾長によってカラーが全く違う。 しかもそのカラーはほとんどの場合、どぎつい原色のカラーだ。 オブラートに包んだようなパステル調の淡い色ではない。 万人に受け入れられないかもしれないが、どぎつい原色のカラーを持った塾は、それだけ強烈な存在感を放つ。 そしてそのカラーを好む消費者を猛烈に引き付ける。 そこが個人塾の一番の魅力であり、存在意義であろう。 今日訪れたのは、埼玉は川越市にある松江塾。 ここでも、物凄い色のカラーに触れ、私は一瞬にしてそのカラーの虜になってしまった。 塾の軸をしっかりと構築し、１ミリともそこからぶれることなく突き通す潔さとその尖り様。 圧巻だった。 個人塾訪問は、これだからやめられない。 松江塾のカラーを見せ付けられた後、自塾の事を考える。 うちは何色になっているのだろうか。 Mr.Childrenの歌詞ではないけれど、うちの塾にとって一番キレイな色って何だろう。 淡いまやかしのパステル調ではなく、私にしか出せないオリジナルのカラーを追求していきたい。

  Dec 15, 2008

• あぁ、東大に行きたい

  あぁ、東大に行きたい。学部なんてどこでも良いからとにかく東大に行きたい。私が東大に行きたいと誰かに言うと、よくこんな返事が返ってくる。「なんで東大なの？大学に行きたいんだったら別に東大じゃなくてもいいんじゃないの？」「なんで今さら大学に行きたいの？そんな歳で大学行って何をしたいの？」「なんで東大なの？」という質問に対しては、「何で東大じゃないの？」と言いたくなる。東大は日本の最高学府だ。それに総合大学である東大には、ほぼ全ての学部が揃っている。だから東大に行きたくない理由が分からない。「なんで今さら大学に行きたいの？」という質問に対しては、「東大に入学できたというブランドが欲しいから」と答える。東大で何々を勉強したいとか、これっぽっちも思っていない。もしも学部を選ぶ権利があるのなら、遺伝子について勉強してみたいという気持ちもあるが、別にそこにはこだわっていない。私が東大に行きたい一番の理由。それは、東大ブランドが欲しいからだ。洋服やバッグや靴にもいろんなブランドがある。例えばシャネルのバッグ。私の価値観の問題なのかもしれないが、私は別にあれが特別オシャレだとは思わない。大きなｘみたいなロゴマークがプリントしてあるが、申し訳ないが、全くオシャレには見えないし、もっとオシャレなバッグなら他にいっぱいあると思う。シャネルのエックスみたいなマークがプリントしてあるだけで値段も何倍にも跳ね上がる。他に何の違いもない。ただエックスがあるだけである。それなのに、人は大金をはたいてもシャネルのバッグを買う。若い女の子なんか、生活がそれほど豊かでないのに、何年もローンを組んでまでもブランド品を買い求める。日本人はそれほどブランド好きなのだ。ブランド品はブランドがあるっていうだけで選ばれる。価格を抑えるとか、デザインを一新してみるとか、そんな企業努力なんて一切しなくても、エックスみたいなマークを付けておけば、それだけで選ばれる。何という差別化だろうか。ブランドがあるというだけで、消費者の意志決定が驚くほど単純化されてしまう。私が東大ブランドが欲しい理由もそのためだ。ただの塾講師なんて掃いて捨てるほど存在する。ちなみに今の私だってその掃いて捨てられるうちの一人だ。でも、東大出身の塾講師だったら、まだ相当数いるとしてもかなり絞り込まれるはず。東大出身というだけで、選ばれる理由の一つになる。東大出身の塾講師。それだけでブランドだ。同じように授業をしてても、いや、東大出身の塾講師以上に良い授業をしているという確信はあっても、東大というブランドには負ける。それが現実だ。悔しがっても腹が立っても、それが現実だ。また学歴が人生に大きく関わってくることを、私は身を持って体感している。だからこれ以上ないほどの学歴を手に入れたら、人生はどう変わってくるのかも体感したい。もしも、東大に行ったとしてもそんなに人生が大きく変わらなかったら、その時は目の前の生徒にこう言ってやるんだ。「お前らな。学歴社会なんてもう古いんだよ。先生なんて東大出身だぜ？東大出てもその辺の大学でても、人生たいして変わらんのよ。だから、勉強なんてほどほどにして、もっと個性を磨きな！」あぁ、こんなことを書いていたらますます東大に行きたくなってきた。早く帰って勉強しよう。

  Nov 19, 2008

• 塾のホームページ

  授業や教材作成の合間を縫って慧真館のホームページ作成の仕事を進めている。私は超がつくほどのパソコン音痴なのだが、分厚いマニュアルを片手につまづきながらもコツコツと作成を進めていった結果、今現在８割くらい完成した。今月中に全て完成させて、サイトをアップすることを目標にしたい。保護者の皆様、お待たせしてしまっていて申し訳ございません。もうしばらくお待ちください。ところで、ホームページを作成するにあたって、いろいろな塾のホームページを見て回った。さすが、大手塾のホームページは金をかけているだけあって、とてもキレイに作られているし、コンテンツも豊富だ。しかしなんだか腑に落ちない。生徒募集のための企画やイベント、教育理念などがキレイに綴られているが、既に入塾した生徒や保護者のことを全く無視しているというか、全くそちらに意識が向いていないという感じを受ける。きっと生徒獲得のための『広報』の目的のみを考えて、大金をかけてホームページを設置しているのだろう。塾のホームページとは一体だれのために存在するのだろうと考える。金儲けだけじゃ、駄目なんじゃないだろうか。会社の利益より塾生の利益を一番に考えていかないと、いつか衰退するのではないだろうか。そんなことを考えながら、自分の塾のHPを作成している。

  Nov 13, 2008

• 自由に生きたい。

  なんだかんだ言って、怒りながらでも、結局子どもに勉強を教えることが好きだからこの仕事をやっている。でも、この仕事は好きでも、ただの塾講師になろうとは思わないし、今もただの塾講師で終わろうとは思っていない。もっともっと自由に生きたい。本当に自分らしく、本当に自由に、カッコよく生きたい。だから、私は自分の職業を『塾講師』というように言葉で定義してしまうことは本当は好きではない。今でも誰かに自分の事を紹介するとき、『塾講師』とは言わないようにしている。『自営業』とか『自由業』と言うようにしている。今は塾の仕事だけでご飯を食べている。豪華なご飯とは言えないが、一応飢死しないくらいのご飯は食べられる。でも、ただご飯を食べていくために、子どもに勉強を教えていると思うと何となく虚しく思う。だから、自分の職業を『塾講師』と言いたくはない。子どもに勉強を教えていたり、こんなふうにブログを書いて自己表現なんてことをしているけれど、それは『職業』とか『仕事』だとか思いたくない。人間として、今やりたいことをやっているし、自分がやらなければいけないと勝手に思うことをやっているだけだ。それに収入がついてくることもあれば、ついてこないこともある。収入がついてこればそれが『職業』と言われるものになり、収入がついてこなければ『趣味』と言われるものになる。どのように生きれば正しい生き方かなんて、所詮誰にも分からない。そもそも、『正しい生き方』という定義が何を指すものなのか、誰にも知る由がない。だから、生き方そのものを自由にしたい。そして、自分がやりたいと思ったこと、やらなければならないと思ったことに対して、何の保証がないとしても、自分自身の命を懸ける。命を懸けて挑戦し続ける。そんな生き方をしたい。

  Nov 7, 2008

• ハンディキャップ

  私にはハンディキャップがある。一見するときっと誰も分からないと思うが、私とごく一部の人しか知らないハンディキャップを背負いながら生きている。コイツとは、一生付き合っていかなければいけない。最初は神様を恨んだ。というより、神様なんて絶対にいないと思った。もしも神や仏が本当に存在するのなら、世の中の人間がみな平等に幸せなハズだ。でも実際はみんな平等なんかじゃない。「なんで俺だけこんな思いをしなければいけないのか？」悩んで悩んで悩みまくって、自分の周りの幸せそうに生きている人を恨んだ時期がある。それはもう、暗い暗い学生時代を過ごした。その暗い心を必死に隠して、学校では努めて明るく振舞った。自分はピエロみたいだと思った。心に厚く厚く化粧を施して、本当の心の姿を誰にも分からないようにした。まるで、暗くて光の差さない深海を、一人彷徨い歩いているみたいな気分だった。けれど時が経って、今になってみて改めて思う。私は自分自身で自分を苦しめていただけだったんだと。勝手に自分は幸せになれないと決めつけて、幸せになるための努力をしてこなかっただけんなんだと。ハンディを背負いながらでも、自分自身が幸せになることを諦めず、幸せをひたすら求め続ければ、人は必ず幸せになるんだと。今は心の底から幸せだと思っている。小さいながらも学習塾を立ち上げることができて、毎日生徒たちに怒りながらも個性溢れる生徒たちと一緒に勉強ができる。それで僅かながらでも収入を得ることができる。まだまだ自分の幸せを求め続けたい。自分の幸せと生徒の幸せをひたすら求め続けたい。自分が十分幸せになったら、今度は他人が幸せになることを求め続けていきたい。生まれてきた環境とか、ハンディキャップとか、親のこととか、能力だとか、容姿のこととか、人が幸せになるのにそんなことは一切関係ない。どんな人でも、幸せになるために生きるべきなんだと思う。どんな状況の中でも、自分が幸せになることさえ諦めなければ、常に光を求め続ければ、幸せになろうとする強い信念があれば、必ず幸せは向こうから訪れてくるものだと思う。

  Oct 31, 2008

• 一路新潟へ

  小田原駅で塾生に遭遇してしまった。 私服姿の私を見るなり、 「先生って先生に見えな～い。中学生みた～い。」 ほっとけ。そんなこと、自分が一番よく分かっている。 なにはともあれ行ってきます。

  Oct 25, 2008

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  合宿所候補

  合宿所候補にて携帯メールでブログ中。 伊豆のユースホステル。改装されたばかりで内装もユースホステルにしては綺麗だ。 ただ難点なのが、会議室が座卓になること。 テーブルと椅子が完備されている会議室がある宿泊施設はどうしても割高になってしまう。 あまりご家庭に負担をかけられない。 ここは座卓であることを除いては低コストで完璧なのだが。 岩盤浴もあるし。 どう？

  Oct 19, 2008

• 師匠

  今の私があるのは、私が生涯を通じて出会った３人の師匠のお蔭だと言っても過言ではない。一人目は小学校５年６年生の時の担任。この先生は、生徒個人個人を良く理解していて、私の長所を伸ばしてくれて、私の基本的思想の部分を作り上げてくれた。二人目は中学１年生と３年生の２年間に渡ってお世話になった担任。この先生がいたからこそ、私は自分の志望校に合格できたと思う。中２で素行不良になった私を唯一叱ってくれ、激励してくれ、見捨てることなく見守り続けてくれた。三人目は高校生の時の現代国語の先生。先生が国語の時間に語りかける言葉の重みは今でも忘れることがない。先生のお蔭で文学少年になったし、辛い時に何気なく私に語ってくれた言葉のお蔭で何度も何度も救われた。そう考えても先生っていう職業は、なんて素晴らしい仕事なんだろうと思う。一人の子どもの人生に多大なる影響を与えるという、物凄く影響力があり、物凄く責任が重い仕事だ。そんな先生という立場に、今自分が立っている。『塾の』先生というオマケの接頭語がついているけれども。自分の立場の重みを再確認する。私は今、生徒の目にはどんな先生として映っているだろうか。あと、もしかすると４人目にあたる師匠を見つけたかもしれない。まだお会いした事がないが、先生が書かれているブログをみるだけでこちらにパワーが伝わってくる。こんな先生になりたい。いや、なろうと思う。

  Oct 15, 2008

• 中３生の差

  入塾当時は驚く程みんなして同じレベルであったうちの中３生ですが、ここ最近はそのレベルに微妙に差が生まれてきている気がしています。みんな同じクラスで同じ時間数、同じように教えてきました。それでも生まれてくるこの差というのは、決して能力の違いではなく、どれだけ真面目に取り組んできたかということに尽きると思います。出来なくても、辛くても苦しくても、私にどれだけ怒られたとしても歯を喰いしばって一生懸命喰らいついてきた生徒は、入塾当初とは比べ物にならないほど確実に伸びています。逆に、惰性で毎日を過ごし、常に「やらない」言い訳を探し、宿題や課題に対しても真面目に取り組むことなくやってきた生徒は、前者よりも伸びていません。一生懸命やる人間が伸びていくのは、勉強でもスポーツでも仕事でも、どの世界でも通ずる普遍の原理です。勉強できない人間は、決して能力が低いのではなく、出来るようになるための努力をしてこなかったからなのです。「頭が良い」ということは、生まれながらに天才ということではありません。懸命に努力する術を知っていて、努力をすれば出来るようになることを知っていて、それを実行している人のことを「頭が良い」というのです。ただ、これ以上今の中３生に差を作りたくはありません。勉強の差というより、それを支える精神力の差を埋めていかなければいけないと思っています。

  Sep 4, 2008

• 教師の子どもがデキる訳

  一般に親が教師の場合、その子どもの学力は比較的高いとされています。私の学力が高いかどうかは別として、私も教師の子です。そして、私自身も学校とは立場は違えど塾講師という職業に就いている今、教師の子どもの学力が高い理由が分かります。教師は毎年何十人という子どもを見ています。当然その中には勉強ができる子もいれば出来ない子もいて、生活態度が悪い子もいれば驚くほど素行の良い子もいます。そして、子どもだけではなく、何十人という子どもの親とも同じ数だけ接しています。その中には、素晴らしい子育てをしている親もいれば、子どもを虫けらのように扱う親もいたり、様々な子育ての場面を目の当たりにするのです。そんな親と子の出会いを、毎年繰り返します。つまり、教師はたくさんの子育ての『サンプル』を見ているのです。こういう子育てをするとこういう子どもに育つという、良いサンプルや悪いサンプルを自分の中に大量にストックしているのです。悪いサンプルを目の当たりにすると、「絶対自分はこんな子育てはしない」と誓い、良いサンプルを目の当たりにすると、「自分もこんなふうに育ててみよう」と、他人の子育ての良いところをこっそり盗むことができます。それに比べ、普通の会社勤めの親であれば、当然子育てのサンプルのストックなど何もある筈もなく、特に初めての子どもであれば何もかもが分からないことばかりです。そのために独り善がりの教育になってしまったり、どうしていいか分からなくなってしまったりします。教師の子どもが比較的学力の高い場合が多いのは、たくさんの子育てのサンプルの中から、良い部分を自分の子どもの子育てに取り入れられるからなのです。現在慧真館は保護者面談の真っ最中です。毎日たくさんの保護者の方とそれぞれ１時間以上面談していると、多種多様な子育てを垣間見ることができます。うちの塾生の保護者の方は素晴らしい子育てをしていらっしゃる方が多く、私の中にも子育ての良いサンプルが蓄積されています。自分が子どもを持つことができた時には、是非取り入れさせて頂きます。

  Jul 12, 2008

• 田舎にある素晴らしい塾

  ６月７日に書いた記事『小学部で塾の良し悪しが分かる』の中で、塾講師が最も自由に信念を発揮できる場が非受験型の小学部だということを偉そうに書きました。非受験型の小学生の指導に、何の誇りもプライドも持たずに、まるでグリコの付属のオマケのように中学部に付随しているだけの塾経営者の教育観を疑うと。そして昨日、私のこの勝手な持論を見事に証明してくれるかの如く、小学生に対して塾長自らの教育論をとことん実践していらっしゃる塾を目の当たりにしました。がっきー塾長先生のつばさ塾です。つばさ塾は『６教科指導』というコンセプトのもと、５教科の根源になる力、もっと言うと人間が生きていく力の根源にもなる『言葉の力』『日本語力』を養う教育に力を入れていらっしゃいます。言葉の力の向上無しに、真の学力向上はあり得ないというというのが、がっきー塾長の教育論です。問題を解くテクニックや小手先だけの解法を、これでもかというくらい子どもたちの脳にギュウギュウに詰め込んだ方が、例えば学力テストや定期テストで点数としての結果は表れやすいと思います。それに比べ、学力の根底になる『言葉の力』の向上は、地道な努力とある程度の時間を必要とし、ある意味では遠回りに思えるかもしれません。しかし、がっきー塾長はそれらを全て承知の上、遠回りでもあえて『言葉の力』の向上にこだわり続けていらっしゃいます。小手先だけの解法やテクニックで点数が上がったとしても、本当の学力は上がったとは決して言えない。いくら遠回りでも、子どもたちの生きていく力を伸ばさなければ、全く意味が無いと。失礼ながら、つばさ塾のある環境は、奈良の田舎育ちの私でもびっくりするような田舎にあります（←だいぶ失礼？）。しかし、授業を見学させて頂いていると、山に囲まれた片田舎（←失礼）の一角にある教室には、先生方の熱意と子どもたちとの希望と可能性、また先生と子どもたちが織りなすエネルギーが相乗効果となり、小さな教室中（←失礼）に充満していました。その光景はまるで、江戸中期に農村でも高度な教育が施されていた『寺子屋』を彷彿させました。何より、子どもたちの笑顔が輝いていたのが印象的でした。最も、あのような自然に囲まれた環境で、がっきー塾長先生やりょーた先生の指導のもと、自然の摂理に逆らうことのない教育を受けている子どもたちの表情が曇る筈もありません。

  Jun 10, 2008

• 脳みそを作り変えたＹ

  塾を13時に開けてからすぐに飛び込んできた中２のＹ。走ってきたのか息を切らして、勢いよく扉を開けた後の開口一番が、「こんにちは～」ではなく、「今日のテスト、怖いくらいにできた！」でした。Ｙは昨日記事にしたＪ中女軍団の一人。私の中ではＹを勝手にその軍団のリーダーにしています。中２生にも関わらず、受験生をも凌ぐ勢いで黙々と勉強に打ち込んできました。その姿は本当に見事であり、周りの生徒にもどんどん影響を与え、周りを勉強の波に巻き込んでいった張本人が彼女です。「誰かほかの人の脳みそと自分の脳みそが交換したみたいに、答えが頭の中に浮かんだ」というのが彼女のテスト１日目の感想でした。この彼女の発言は実に的を得ています。Ｙの言う通り、本当に彼女の『脳みそが交換された』のだと私は思っています。彼女は自分の力によって、脳みその構造をも変えてしまったのです。「自分の脳みそと、もっと賢い人の脳みそを交換できたらいいのに」きっと一生のうち、誰もが一度はそう願った経験があるでしょう。しかしこれはＳＦ映画の話でも夢物語でも何でもなくて、実際に脳みそというのは自分次第でいかようにも作り変える事ができると思っています。『脳＝自分』ではありません。『脳をコントロールするモノ＝自分』なのです。脳みその奴隷になるのではなく、自分自身が脳みそを自由自在に操ることが可能なのです。最近の脳科学の研究でも、『脳が意識を作り出している』のではなく、『意識が脳を作り出している』という考え方が支持されるようになってきているそうです。意識が脳を作りだしているならば、強い意志を持ち、意識を変えることによって脳を変えることができるのです。Ｙの静かに燃える熱い闘志と意志が、Ｙの脳みそを作り変えたのです。そしてまだまだ彼女は成長途中。彼女はここからどこまでも伸びていく力を持っています。

  Jun 4, 2008

• 学習塾乱立の影

  学習塾で独立したてホヤホヤの私が言うのも変な話ですが、今や学習塾があちらこちらでまるでコンビニのように乱立しています。慧真館の周りも、小さな町にも関わらず半径１km以内に私が認識しているだけで小中学生対象の塾が３件はあります。学習塾がこんなに乱立している状態は、保護者や子どもたちに無言の恐怖感や焦燥感を与えます。その結果、ほとんどの生徒が塾に行くことになるのでしょう。私は学習塾で独立し、塾業界にどっぷり浸かっている身でありながら、現在の塾の乱立状態を非常に危惧しています。学習塾業界間の競争が年々激化する中、学習塾は一人の生徒さえ手放すまいと『生徒はお客様。お客様は神様。』のように、生徒を扱っているように思えてならないのです。もちろん、学習塾は立派なサービス業の部類なので、ライバル塾と競い合う事で価格面やサービスの内容により一層磨きをかけていく努力は、消費者の利益に繋がるでしょう。しかし学習塾という業界の性質において、サービスの内容を充実させる事は、時に子どもの成長すら阻止し子どもの依存心を助長し兼ねません。学習塾の広告を見ると、『○○中のテスト対策は当塾にお任せ下さい!!』と書いてあります。「テスト勉強とは誰かに任せるものなのだろうか」という疑問が湧いてきます。塾の先生が、広告を使って公然と「テスト対策はうちの塾に任せてね！」と言うと、子どもたちも「よし！テストは塾に任せた！だから良い点取らせてね！」と完全にテストに対して受け身の思考に入ります。結果悪い点数だったりすると、「塾での教え方が悪い」と自分の成績を塾に責任転嫁してしまいます。高校入試直前になると、とある塾の先生は「学校を休んで朝から塾に来て補習を受けなさい」と生徒に大真面目な顔で言い出します。すると生徒は「やっぱり学校より塾での勉強の方が大切なんだね」と認識してしまいます。塾の先生は生徒に学校で習う事は何でもかんでも教えてあげます。すると生徒は学校でわからない事があっても、「塾の先生に聞けばいいや」と自分で問題を解決することを放棄します。教育の最大の目標は子どもたちの自立です。この教育の大前提から逸れるようなことがあっては、もはやそれは教育とは呼べません。そして教育の最たる場所は、家庭・学校・地域社会です。学校を差し置いて、塾が教育の表舞台にしゃしゃり出るようなことがあってはいけないのです。現在の学習塾業界の繁栄やサービス充実が、その教育の大前提をも覆す勢いにあることを私は恐れています。そして恐れる一方で、慧真館の先の在り方を考えています。学校と敵対するのではなく、共存できる教育機関としての塾でありたい。子どもたちの依存心を助長するのではなく、自立を促せるような塾でありたい。学校の勉強の補助的役割としての学習塾ではなく、慧真館でしか学べないような学習を提供できる塾でありたい。

  May 28, 2008

• 阪神の負け試合は見ない

  唐突ですが、私は阪神ファンです。みなさんもよ～くご存知かと思いますが、今年の阪神は強いです。間違いなく今年は優勝でしょう。昔から我が家は家族揃って阪神ファンでした。阪神が試合に勝った日は、夜に放送される全てのテレビ局のスポーツニュースをチェックします。だいたいどの局も同じような内容を放送するのですが、同じ内容の放送を何度も何度も見るのです。雄々しく勝利した映像を何度も見る事によって、完全に勝利に酔いしれるのです。逆に試合に負けた日はスポーツニュースは絶対に何があっても見ません。ニュースを見ていてアナウンサーが「次はスポーツです」と言った瞬間にチャンネルを変えます。阪神が負け、他球団（それが巨人だと余計に）が勝利し喜んでいる姿など悔しくて見る気もしません。阪神が勝った時は何度もニュースを見て喜びに酔いしれ、負けた時は負けたという事実から目を背けるのです。人は自分にとって都合の良い部分だけを選択して見ようとし、都合の悪い部分をわざと見ようとしないのです。自分ではちゃんとわかっているつもりです。都合の悪い部分こそ目を見開きしっかり見つめることが、自分自身に打ち勝つ唯一の方法であると。子どもたちにもいつも言っています。出来ない自分を直視しろ。辛くても、自分自身から目を背けるな。情けなく不甲斐ない自分自身をまず認める事が、そこから脱却できる方法だから。と。如何せん、不甲斐ない阪神の姿だけは、認める事ができない情けない私です。

  May 27, 2008

• 

  20の学力

  先週の自分自身への課題であった『本を５冊読む』事については無事達成できました。ビジネス本と教育関係の本を中心に読んでいるのですが、先週読んだ５冊の中の一冊『学力低下を克服する本』の中に興味深い内容があったので、ご紹介します。＜中学進学にあたって最低身に付けて欲しい20の学力＞（杉浦和彦氏　作成）１．国語辞典、漢和辞典が自在に使える２．主語、述語が分かる３．動詞、形容詞、名詞の使い分けができる４．教育漢字の九割が読め、八割が書ける５．詩歌やことわざのいくつかを暗唱した経験を持つ６．適度な速さと大きさでノートに字が書ける７．事実を、時間的経過をたどって書き綴ることができる８．ローマ字の習熟ができている９．四則計算がよどみなくできる10．割合の意味がわかる11．基本的な図形の概念を持ち、作図できる12. 学習用具（定規や色鉛筆等）が自在に使える13．地図の上で東西南北がたどれる14. 都道府県の位置や、各国の位置のだいたいがわかる15. 日本列島や世界のおおよその形が書ける16. 家庭学習（最低一時間）が習慣になっている17. 古典文学、伝記、歴史物語を読んだことがある18．一定の分量の話を整理して伝言できる19．時間と距離の関係を関連づけて、概算できる20．簡単な略図を書き、道案内できるみなさんはこの20の学力に付いてどう思われたでしょうか？私は本でこの部分を読んだとき、「確かにこの20個の学力が付いていれば中学に進学してもトップクラスの成績を保つことができるのは、当たり前だろう。というより、この20個の学力が中学進学前に付いている小学生が本当に存在するのだろうか」と思いました。中学校などはるか昔に卒業してしまった私でも、世界のおおよその形を書けと言われても、きっとヨーロッパらへんの入り込んだ部分の地形はかなり怪しいものになってしまうでしょう。まず、これらの学力を本当に付けていく為には、小学校で先生の言う事を真面目に聞き、教科書通りしっかり勉強していくだけでは不十分でしょう。かといって、「みんな塾にいきなさい！みんな私の塾に来なさい！」と宣伝しているわけではありません。これらの学力を付けていく為に欠かせないのは、家庭の中で行われる教育であると、私は思っています。「みなさんどうか今日から教育ママになって下さい」と言っているのではありません。紹介されている20個の学力のうち、国語の力にあたるものが９個あります。基本的な国語力というのは、特に子どもが幼少の時は、親子の会話の中で育まれていくものだと思います。夕食中テレビがガンガンついていて、家族みんなテレビの方を向いていて、会話は少なく、話題があったとしてもテレビに関する話題のみ。誰も今日一日の出来事を話そうともしないし、聞こうともしない。夕食後、子どもはテレビゲームに没頭。部屋のリビングにはゲーム機やゲームソフトがそこらじゅうに転がっているが、辞書や本や地図等の類はどこにも見当たらない。休日も家族で博物館などに出かけ子どもの知的好奇心をくすぐるわけでもなく、皆好き勝手な事をしているだけ。そんな環境で育った子どもが、中学進学までに必要な学力を付けることができるでしょうか。いくら塾に行っても、それは到底無理な話です。教育の基本は学校でも塾でもありません。家庭です。親子で一緒に本を読む時間を設けたり、子どもに勉強しなさいというだけではなく一緒に親も横で勉強してみたり、テレビをつけっぱなしにするのではなくテレビに関しての決まりを作ったり、ゲームをたくさん買い与えるお金で本をたくさん買い与えたり…。家庭でできる事、いや家庭でしかできない事はたくさんある筈です。それを抜きにして、子どもの学力についていろいろ思案してみたところで、それは本末転倒といえるのでしょう。

  May 21, 2008

• 思案中

  　今週の月曜日、芦ノ湖の畔に浮かぶように立っている『山のホテル』のデザートレストラン『サロン・ド・テロサージュ』という所に知人と行ったときの話です。　舌を噛んでしまいそうな名前のレストランですが、なんでもテレビや雑誌の取材が来るほどりんごパイがおいしいと有名だというのです。私はそんなにアップルパイが好きな方ではありません。あのパイ生地のサクサク具合が喉の潤いを奪っていきそうな気がするので、サクサクしたりんごパイよりしっとりしたケーキやプリンの方を頼もうと思っていました。　しかし、周りを見渡すとほとんどの人がりんごパイを頼んでいます。あちこちりんごパイだらけです。私もだんだんと「テレビや雑誌の取材が来るほど旨いりんごパイってどんな味がするんだろう？」と想像し、好きでもないりんごパイを食べてみたくなりました。そして最終的に、大好きなプリンやベリーがのっているケーキを注文せずに、りんごパイを注文してしまいました。　やはり、さすがにあのりんごパイは、その舌を噛みそうな店の名前の『看板メニュー』だけあります。りんごパイが好きではない私も、思わず第一声で「うまいっ！」と唸ってしまう程の美味でした。　さて、本題です。　私は別にこのりんごパイの宣伝をするためにこのブログを書いている訳ではありません。確かに、みなさんの中の誰かとあのりんごパイの美味しさを分かち合いたい気がしないでもないですが。　このりんごパイを食べたことがきっかけで気がついたことがあります。それは、『看板メニュー』です。　あの店はりんごパイ以外にもたくさんのおいしそうなデザート（最近ではスウィーツというのでしょうか）が用意されています。もしも、あのお店にりんごパイという看板メニューが無くても、他のスウィーツで十分お客を集める事ができると思います。しかし、私はその店のりんごパイを食べるために40分待ちました。ただの平日である月曜日の昼間にでも40分待ちになるほど店が繁盛しているのは、間違いなく看板メニューである『りんごパイ』のお蔭なのでしょう。　巷でおいしいと有名な飲食店には必ずと言っていいほど『看板メニュー』が存在します。「あの店はなんでもおいしいよ」という噂より、「あの店の○○はすごくおいしいよ」という噂の方を多く聞きます。全てにおいて平均的であることより、何かに強烈な特徴を持っていた方が店は繁盛するのでしょう。　では学習塾はどうなのでしょうか。　私が知っている限りでは、ほとんどの学習塾が『全てにおいて平均的』なカリキュラムや授業数の組み方をしています。中学生相手の学習塾であれば、そのほとんどが英数国が週２回、理社が週１回という具合にです。５教科全てにおいて平均的な生徒を輩出しようと考えているのでしょうか。　何が言いたいのか。　学習塾という業界には『看板メニュー』を持っている塾が驚くほど少ないという事です。言い換えれば、特徴が無いのです。先生の質や授業内容のレベルなど、細かい違いはあっても、メニューそのものは、ほとんどどの塾も同じようなメニューしかないのです。　　学習塾ももっと個々に強烈な特徴を出していってもいいのではと思います。そして慧真館の『看板メニュー』となるものを徐々に構築させていくべく、只今あるプロジェクトを思案中です。中２生には今日その内容をばらしてしまいましたが。　うちは平均的な塾にはなりません。時間をかけて少しずつ尖っていきます。強烈な特徴を出して『看板メニュー』を掲げます。その『看板メニュー』に魅力を感じる人が遠くからでも来てくれるような塾を目指します。　さて、帰ってまた勉強です。

  May 14, 2008

• 勉強あるのみ

  勉強することは、自分自身に投資をすることだと思います。金利の高い金融商品が見つからない超低金利の現代、当たらないと分かっていながらどうしても買い続ける宝くじに投資をするより、あるいは競馬やパチンコなどの何の生産性もないギャンブルに投資し続けるより、自分自身に投資をすることが一番賢明で、一番リターンの高い投資と言えるでしょう。勉強することで、知識がどんどん増えることで人間的な深みが増し、たくさん考える機会を持つことで脳が活性化され柔軟な思考力が持てるようになる。結果、自分に『できる事』『知っていること』が増える。つまり、勉強することで自分自身の価値も上がるのです。これは何も子どもにのみ当てはまるのではありません。我々大人であっても、自分自身への投資、つまり勉強は自分の価値を上げるために必要な事なのです。逆にこんな時代だからこそ、大人の方こそ勉強が必要なのかもしれません。終身雇用制が崩壊し、能力のある者なら年齢に関係なく高い社会的地位と収入を得ることができ、逆に能力のない者は、例え家庭を持っていようが容赦なくリストラされる世の中です。自分自身へ投資をして、自分自身の価値をどんどん高める努力をした者が勝つ世の中なのです。私は子どもたちに向って「勉強せんかいっ！」と口酸っぱく説教する偉そうな立場にいる人間です。そんな偉そうなことを言っている人間が、家に帰ると片手にビールでスポーツニュース三昧、休日は昼まで寝て起きた後もぼーっと何の生産性も無い事をしてダラダラ過ごすような人間だったら、子どもたちに向って「もっと勉強せんかいっ！」と叫んだところで何の説得力も持たないことでしょう。というより、そんな立場にいる資格さえないのかもしれません。私はこれからも子どもたちに「もっともっと勉強せいっ！」と説教し続けます。しかしその分自分自身もこれからも勉強を続けていきます。とりあえず今月の目標は、一週間に本を５冊以上読むことです。大人でも子どもでも、勉強ができるとかできないという問題を『才能』にすり替えてはいけません。「あの人は才能があるからできるんだ。私には才能がないから無理だ」という人がいます。そんな事は絶対にない。初めからやろうとしないから、できないだけなのです。ただそれだけの事なのです。私には何の才能もありません。だから勉強し続けるのです。誰よりも勉強していると公に豪語できるくらい、もっと勉強しなければいけないのです。『勉強あるのみ』なのです。さぁ、帰って勉強します。

  May 13, 2008

• 人脈

  今日初めてがっきー塾長先生と電話でお話しさせて頂きました。今までがっきー塾長先生と私との交流は、このブログを介してのみの繋がりしかなく、実際にお会いした事も話したこともありませんでしたが、塾長先生のブログを拝読していると、その文体をとっても思考をとっても、塾長先生と私は似通っている部分が多く、お会いした事のない塾長先生にとても親しみを覚えていました。「もしや前世で何か兄弟のような繋がりがあったのでは？」と、がっきー塾長先生のブログを読みながら、一人で要らぬ妄想を巡らせていたこともあります。ところが、実際に電話で話してみたがっきー塾長先生の印象は、私が『自分と似ている』と今まで抱いていた印象と全く違ったものでした。私なんかよりずっと人情味に溢れていて、私なんかよりずっと優しい話し方をされる先生でした。６月上旬に先生のつばさ塾にお邪魔させて頂きます。今からすごく楽しみです。学習塾で独立しようと決めてから、何人かの個人塾の先生にお会いしました。私が今までお会いしてきた先生方はみな、個人塾を立ち上げて現在成功していらっしゃる賢者です。私は次のステージにいく為に、そのような『成功している人』『賢者』と多くお付き合いしたいと思っています。神田昌典さんの『非常識な成功法則』によると、あるアメリカの研究で「何が成功に導いたか」という要因を詳細に調べていったら、他のどんなものより「どんな人と付き合っているか」ということが最も大きな要因だったそうです。たしかにこれには頷けます。人の思想や人格は今まで出会ってきた周りの人に、そのほとんどが起因するのです。つまり、「成功したい」「賢くなりたい」と願っているのであれば、成功している人や賢い人と付き合う事が、そうなることへの近道なのです。だから私は『成功している人』や『賢い人』との人脈を大切にしたいと思っています。「できない」「難しい」「無理だ」など、自分が絶対になりたくない、人生に否定的な口癖を持つ人との交流をできるだけ遠ざけて、自分にとって良い人脈というものを選択して、それをとことん大切にしていこうと思っています。

  May 10, 2008

• 高校選びの基準３

  今日でそろそろこのシリーズを終了したいと思います。さて、昨日の続きです。『高校で人生なんか決まるわけがない』大真面目に私はそう思っています。もし、高校のランクで人生が決まるのであれば私は今頃お役所の人間か優良企業の社員か何かになっていて、高額な給料をもらっているでしょう。もしかしたら、家の一件くらいローンを組んで立てているかもしれません。しかし、実際の私はというと未だ独身の身で住んでいるところも下宿、車は数か月前にぶつけた凹みさえ修理する金銭的な余裕が無くボコボコの車に乗っているという状態です。私の身を持って、優秀な高校を卒業したからといってバラ色の未来が待っている訳ではない事を証明しています。逆に、偏差値が私の母校より低い高校を卒業しても、一流大学に入り、その後の人生も大成功している人を私は何人も知っています。しかし、私は志望校を自分で選べないアイデンティティーの確立できていない生徒には、「偏差値の高い学校を選べ。しかも偏差値は高ければ高い方が良いんだ！」と声高に豪語しています。理由は簡単です。将来も漠然としていて、『自分はどう生きるべきなのか』という事すら分かっていない中学生が、偏差値の低い学校をあえて選ぶ理由が全く見当たらないからです。もしも偏差値の低い学校をあえて選ぶ者がいるとすれば、その動機というのはどうせ「楽したいから」「勉強したくないから」「努力したくないから」というような、『したくない』という負の感情からくるものでしょう。アイデンティティーすらまだ確立されていない若者に、勉強する辛さから逃げる為だけに自分の人生の進路など絶対に選ばせない。人は何か試練や壁にぶち当たり、それを乗り越えようともがき葛藤していく中で、自己が確立されていくのだと思います。現実から逃げて、辛いことから逃げてばかりで、アイデンティティーやプライドなど確立されていくわけが無い。そう思っているからです。目標がないなら、己に試練を課せ。その試練を乗り越えた時、また乗り越えようとする中で、自然と目標ができ、またアイデンティティーや自分へのプライドが確立されるはずである。だから高校も偏差値の高い学校を選べ。もしも偏差値の低い高校をあえて選ぶのなら、「ラクしたいから」「努力したくないから」「簡単に行けるから」という理由以外で、私を納得させられる理由を持ってこい。そう、進路指導の時に話しています。

  May 9, 2008

• 高校選びの基準２

  志望校を自分で決めるという行為は、自分というもののアイデンティティーがある程度確立している中学生のみが出来る高度な業です。「自分が何者であるか」「自分はどうあるべきなのか」「自分はどう生きるべきなのか」「自分は他者にどう見られているのか」これらの質問にある程度答えられる、もしくは正確に答えられなくても漠然と自分というものの正体を想像できる中学生ならば、志望校を決める事くらいは容易である筈です。最近の中学生は、学区撤廃や情報社会等の要因で、選ぶことのできる選択肢が広がり、選択肢が広がったことで逆に一つの高校を選択するのが困難になったとよく言われます。確かに学区撤廃や情報社会等は、中学生の志望校選択を複雑にしたものの原因でしょう。しかし、『アイデンティティー確立の遅れ』も中学生が志望校を自分で選択出来ない大きな要因の一つであると私は考えています。昔に比べて、アイデンティティーが確立できていない中学生が遥かに増えてきているのです。自分の人生を自分自身の力で意志決定するのに、まだまだ精神的に未熟なのです。その精神的に未熟な中学生が志望校を選択するときは、内から意志決定する要素が無い為に外からの情報の要素により意志決定します。それが、ただ単に偏差値でのみ高校を選んだり、友達が受験するから自分も受験してみたり、制服で学校を選んだり、家からの距離で学校を選んだりという事になるのです。精神的に未熟な中学生に、いくら夢を持てと熱く語っても、そんな簡単に自分の未来を想像できる訳もなく、夢を持つ前に高校受験が終わっています。そもそも、ほとんどの中学生は夢を語れるくらい働くことの現実を分かっていません。私の場合、冷めた中学生だったので夢や理想など何も持ち合わせていませんでしたが、アイデンティティーが確立されていたように思います。「自分は勉強ができる。勉強ができるのだからこの高校以外の選択肢は無い」という、傲慢で不必要に高いプライドが。夢もなく、アイデンティティーも確立されていない未熟な中学生に進路のことで相談を受けた場合、私は迷わず偏差値で高校を選ぶようにアドバイスします。しかも、偏差値が高ければ高いところを目指すように助言します。こんなことを世間に豪語すれば、私は世間から『偏差値で学校を選べというなんて…』とまるで偏差値絶対主義の冷酷人間かのように思われるのでしょう。しかし、最初に言っておきますが、正直に白状すると私は高校なんてどこを選ぼうが然程大差は無いと思っています。『高校で人生が決まるんだ～！』と塾や学校の先生が良く言っているのを耳にしますが、私は逆に『高校でなんか人生が決まるわけがない』と思っています。それなのに、なぜ『偏差値で学校を選べ』と子どもたちに言うのか。しかも、『偏差値が高ければ高い方が良い』とまで言ってしまうのか。長くなりました。続きは明日にします。

  May 8, 2008

• 高校選びの基準１

  今日は高校選びの基準について書いてみたいと思います。最近の中学生は一体何を基準に志望校を選んでいるのでしょうか。塾や学校の先生なんかは口を揃えて「まず夢を持とう。そしてその夢から逆算して高校を選択しよう。」と子どもたちに呼びかけ、高校を選択するには『まず目標ありきだ』という考え方ですが、果たして本当にそれは正しいのでしょうか。また、特に塾の先生や保護者が声高に、「良い高校に行くと良い大学に行けて良い将来が待っている。だから高校は一つでも良い所に行け」と叫ぶのを耳にします。私も以前勤めていた塾では「一つでも偏差値の高い所に行け」と子どもたちの耳にタコができるほど叫んでいたものです。なぜかと言えば、会社側から『トップ校に何人以上送りこめ』という、いわばノルマのようなものがあったからです。間違っても本心ではありません。もしも、子どもたちが親や教師の言う事を信じて、将来の目標をまず掲げ、いざ高校を選ぼうとすると、またもやそこで壁にぶち当たります。高校の違いが分からないために、数ある高校の中から一体どこの高校を選んでいいのかが分からないのです。○○高校、××高校、△△高校と名前は違うのは分かるが、受験情報誌等を熟読してみても、そこに明確な違いを見出すことが出来ずに子どもたちは途方に暮れてしまいます。そして結局「行きたい高校がなかなか見つからない」「行きたい高校が見つからない為に勉強に身が入らない」という事になるのです。いつまでたっても志望校が決定しない子どもたちを見て、親や教師はだんだんイライラしてきます。そして、「学校見学でもしてきたらどうか」と子どもに提案します。子どもたちはまた素直に大人の言う事を信じて、７月～１１月にかけてたくさんの高校を学校の文化祭や体育祭を見学したり、進学説明会などに参加します。そして結局、「ここの学校の文化祭が一番楽しかった」「この学校は古くて校舎がボロいから行くの嫌だ」「あの学校の制服が可愛いからあの学校に決定！」というような、なんともお粗末な高校の選び方をしてしまうのです。ここで疑問が湧いてきます。「まず夢を持とう。そしてその夢から逆算して高校を選択しよう。」という崇高なスローガンに忠実に基づいて、自分の行きたい高校を選択した人が果たして全体の何％いるのでしょうか。少なくとも私は違いました。中学３年生の時、夢なんて全く持っていませんでした。夢がないのだから、夢から逆算して高校を選んだはずがありません。それでも私は、奈良県の有名進学校に進学しました。受験情報誌は読んでいません。学校見学などしたこともありません。私がその学校を志望校にした理由はただ一つ。『自分のプライドがその高校しか許さなかった』からです。「夢から逆算して高校を選ぼう」と、大人が口を揃えて言う高校選びのスローガンは、全くの理想論です。しかもそんな理想論で高校を選んでこなかった大人が子どもにこのスローガンを掲げているのです。もちろん進路はそう選ぶのが一番正しい。しかし、この崇高なスローガンは、少々綺麗ごと過ぎて単なる無責任にも思えます。大人は、当たり障りのない綺麗ごとだけを子どもに教えたがります。しかし綺麗ごとだけでは世間は渡っていけません。私は子どもたちに「夢から逆算して高校を選ぼう」とは言いません。そんな綺麗ごとでは、数ある学校から行きたい高校を選べないという事を分かっているからです。では、どんな基準で高校を選べと子どもたちに助言しているのか。長くなったので、続きは明日書くことにします。

  May 7, 2008

• 自然

  現在実家のある奈良に帰省しています。 今日は吉野川で釣りをしてきました。 やはり、自然の中にいると癒されるものです。 人間によって作られた物で遊ばされている中では絶対に得られない、自然の癒し。 久しぶりに満喫しました。

  Apr 29, 2008

• 思う事

  私は他塾批判はあまり好きではありません。世の中には星の数ほど塾が存在しますが、それぞれの経営者が子どもたちに対するそれぞれの熱い想いを持って塾を運営している訳ですから、いろんな指導法があっていいと思っています。それに、私自身他塾を批判できる程の大きな人間ではありません。しかし、今回ばかりは少し言わせて頂きます。中１の始めからずっと塾に通っているのに、中３生で英語の文法や単語はおろかアルファベットすら怪しいという事態はいくらなんでもひどすぎます。しっかり教えればすぐに理解できる高い能力を本人が持ち合わせているのに、です。少し教えればたった２日でbe動詞と一般動詞の肯定文・否定文・疑問文をマスターしてしまえる程理解力がある子なのに、です。その塾は今までその子に何を教えていたのだろう。全くわかっていないという事を知りながら、どうして今の今まで放置していたのだろう。どんな顔をして保護者に月々の月謝を請求していたのだろう。その子が持ってくるテストの成績を見て、その塾の先生は「なんとかしなければいけない」と思わなかったのだろうか。いろんな疑問が湧いてきます。疑問と共に怒りすら込み上げてきます。その子と真剣に向き合った結果だとは到底思えません。塾が通って来てくれている子どもに果たすべき責任。塾が月謝を払って頂いている保護者に果たすべき責任。両方の責任を果たさずして存在している塾になど、存在価値など無い。心底そう思います。

  Apr 19, 2008

• 家庭教師と塾

  ある保護者様のご要望にお応えして、家庭教師と塾との違いについて私の思うところを書いてみたいと思います。学生時代、私はアルバイトで家庭教師をしていました。家庭教師のト○イという派遣会社に登録して、そこから紹介された生徒を教えたことから始まり、そこから自由契約（派遣会社を通さずに自分とご家庭とで契約する形）で何人もの生徒の家庭教師をしました。家庭教師は文字通り、生徒のご家庭に教師が出向いてマンツーマンで指導することであり、その教師のほとんどが大学生のアルバイトです。家庭教師のメリットは、１．自宅に教師が直接来てくれるので通塾の手間が省けること２．マンツーマンの指導なので、その子にピッタリ合った指導をしてくれることが挙げられるでしょう。しかしどんなものでもメリットがあれば必ずデメリットもあるもので、家庭教師のデメリットは、１．先生が一人で教えてくれるので、もちろん先生の得意科目と不得意科目が存在し、全教科の指導を完璧にしてくれる教師が少ない（私が家庭教師をしていた頃は、英数理のみを指導していました）２．その子に合った指導はしてくれますが、受験までの長期的なカリキュラムをしっかり立てての計画的な指導プランを考えた上で指導している学生教師は少ない３．一般的に料金が高いでしょうか。あとは塾にも言えることですが、家庭教師も先生によって当たり外れがあることも忘れてはいけません。では塾はどうなのかと言うと、塾の主なメリットとしては、１．集団で学習することで、競争心や仲間意識が生まれ、生徒同士お互いに刺激し合って学習できる２．受験までの長期的なスパンで立てたカリキュラムに沿って授業をしてくれる３．受験や定期テストの問題に対する情報量が多い４．一般的に家庭教師や個別指導と比べると料金が安い一方塾もデメリットがもちろん存在するわけで、１．通塾に時間がかかる２．集団授業なので、理解できないまま授業がどんどん進む場合がある３．一斉授業の場合、曜日と時間が固定されているので、曜日と時間の融通が利かないが挙げられると思います。家庭教師にも塾にも、メリットもあればデメリットもあるので、一概にどちらの方が良いとは言えません。その子どもの性格や考え方によると思います。例えば内向的な子どもだったら、集団授業でみんなで勉強するよりも家庭教師を呼んでマンツーマンで勉強した方が成果が上がるでしょうし、逆に活発で負けず嫌いな子どもだったら家庭教師より、みんなで競える塾の方が成果が上がるでしょう。これは保護者にも子どもにも言えることですが、「友達みんなが○○塾に行っているから私も行く」とか「あの子が家庭教師ですごく伸びたと言っているから、私も家庭教師にしてみよう」といったような安易な気持ちで、塾なり家庭教師なりを選ばない方が良いということです。友達が成績が上がったからと言って、自分も必ずその塾や家庭教師で成績が上がるといった保証はどこにも無いわけなのですから。だからこそ塾選び、家庭教師選びは慎重にしてもらいたいと願っています。子どもの性格を考え、また実際に子どもに教える教師の人格や教育理念に十分に納得して、「ここだったらやっていける」「ここなら任せられる」と思える所を選んで欲しいと思っています。今まで書いてきたことと矛盾するかも知れませんが、最後に私の個人的な考えを書いておきたいと思います。『子どもはシステムで伸びるのではない。教育はシステムなんかじゃない。教育は人と人との泥臭い人間関係の中で行われる。だから、人間を伸ばすことができるのはシステムでもなんでもなく、人間だけである』家庭教師でも塾でも個別指導でも、どんな形であれ、その子どもの事を本当に想い指導する人間がいて、勉強したいと本気で思う生徒がいる。両者の本気と本気のぶつかり合いこそ、一番大切で、一番必要な事ではないでしょうか。追伸：Ｉさん、参考になったでしょうか？あまり答えがまとまっていなくてスミマセン。あと、思った以上に文章が長くなってスミマセン。

  Apr 18, 2008

• 通常授業、始動。

  今日から今年度の通常授業が始まりました。学校が休みの間に開かれる講習は、日常からかけ離れた『祭り』であるのに対して、通常授業は『日常』そのものです。『祭り』で大切なのは、盛り上がりと勢い。対照的に『日常』で大切なのは、じっくりそこに根を張らせること。春期講習は非日常的な『祭り』であったのに対して、通常授業は日常生活の中でじっくりと学習の根を張り巡らせ、そこに丈夫な木を育てることだと私は思っています。これから１年間かけてどんな木が育つのだろう。今からとても楽しみです。小５生は今日から授業の前に宮本算数教室のパズルを取り入れました。例を見せながらルールを自分で紐解かせることから始めました。子どもたちは、我々大人が思っている以上にタフです。何も教えなくても、自分でパズルのルールを理解し、試行錯誤しながらどんどん解いていきました。始めはなかなかプリント１枚がクリアできなかった子も、自分から申し出て居残りをしてパズルに取り組んだ結果、こちらが何も手を貸さなくても自分でコツを掴み、10分後にはプリント6枚すべて解き終わっていました。「パズルなんて、遊びと同じじゃないの…」と、もしかしたら叱責を受けるかもしれません。しかし小学生のうちは、遊び感覚でも何でも良いので、とにかく『頭をフル回転させて考える機会』をたくさん作ってやりたいと思います。そうすることで、算数や国語等の教科以前の『頭の良さ』『頭の柔らかさ』が鍛えられると思っています。うちの小５生は全学年のうち一番人数が多く、一番元気で一番潜在能力も高い。これから算数や国語の授業に加えて、パズルや作文を使って表現力や思考力を身に付け、慧真館の中でも最強の学年にしたいと目論んでいます。

  Apr 8, 2008

• 昨日の事

  怒涛の春期開幕４日間を過ぎ、昨日今日はお休みです。昨日の土曜日、奈良から私の両親が慧真館に見学に来てくれました。親不孝者の私は、両親にこれまで計り知れない程たくさん迷惑をかけてきました。それでも、私を見放すことなく、どんな時でも私の味方になり応援し続けてきてくれたのが両親です。どんな親でもそうなのでしょうが、私は自分の両親が自分の一番の応援団長だと思っています。そんな両親に、自分の人生を賭けた慧真館を見てもらいました。まだまだ開校したばかりで、もちろん収益の方も儘ならぬ状態なので、立派な姿というのには程遠いです。しかし、この地でしっかりと根を張り、慧真館のロゴのような太い幹を持ち、風が吹こうがビクともしない大きな樹になり、たくさんの実を実らせていきたい。そして、そんな姿を、誰よりも両親に見せてあげることで親孝行していきたい。そう思っています。自分の人生を賭けたこの慧真館。子どもたちにとっても、今後の人生がかかっている勉強。私も、子どもたちも、必死にやらなければいけない。そういう意味では、みんな向いているベクトルが同じです。だとすれば、同じベクトルに対しては、相乗効果が必ず発揮されるはず。明日から春期講習後半の５日間の幕開けです。

  Mar 30, 2008

• 褒められ慣れ

  23名の生徒たちと一緒に勉強をすることになって２日目。授業中や授業外で子どもたちとコミュニケーションを取っていて、どうしても気に掛っていることがあります。『この子たちは、自分で自分を低く見積もりすぎている。そして、大人から褒められる事に慣れていない』という事です。私から見た23人はどの子も皆本当に素直で素晴らしい子どもたちです。そして、23人の中には丁寧に磨けばピカピカに光るダイヤモンドになる可能性を秘めている子が何人もいます。まだ、磨き方が荒削りな部分があったり、自分がダイヤモンドの原石であるということにすら気が付いていない子たちばかりですが。子どもたちと話しているとよく耳にする言葉。「私なんてバカだから本当に行く高校がない」「俺は算数苦手だから…」「僕なんて…」違う。全然違う。君たちはバカじゃない。「俺なんて…」という程自分を卑下する必要なんて全く無い。授業中は真剣な眼差しでこちらを見つめしっかりと話を聞き、素直に吸収しようとする。真面目で、どこまでも真っ直ぐなこの子どもたちが、自分を卑下している。自らで自分を低く見積もってしまっている。私にとってそんな悲しい事はありません。まず最初にやるべき課題が見つかった気がしています。それは、『子どもたちが自分を卑下するのではなく、自分の可能性にワクワクすること。』その為に、少しの事でも褒めていこうと思っています。「よくできたね！」「すごい！」「優秀だね！」「やれば出来るんじゃん！」「すごく可能性を感じるよ！」「君が思っているより、実は君はもっとすごい人間だよ！」「すごく素直だね！」「その真面目さがあれば大丈夫！」もっともっと、子どもたちを褒める言葉のボキャブラリーを増やして、子どもたちを褒めて褒めて、自分の可能性に気が付いてくれるまで褒めていこうと思います。特に、褒められ慣れいない子には。慧真館には、そのくらい褒められる価値のある子どもたちばかりいるのですから。このブログをお読みいただいている保護者の皆様へ。どうか子どもたちを褒めてあげてください。「塾で漢字テスト満点とってきたって？すごいね！お母さん、すごく嬉しい！」「毎日頑張って塾に行けて、えらいね！」どんな些細なことでも良いです。褒められて、嬉しくない子どもなんていません。人が褒められることによって嬉しいと感じるのはなぜか。それは、褒められることによって『自分を認めてくれている』と思うからです。褒めることによって、「あなたはすごく価値のある人間なんだよ」ということを子どもたちに伝えてあげてください。お願いします。

  Mar 26, 2008

• 春期講習開始

  春期講習１日目終了です。小学生は元気いっぱいでした（特に新小５生）。初めての塾ということもあってみんなテンションが異様に高く、始まる前から教室中を行ったり来たりで、こちらが圧倒されそうな勢いでしたが、いざ授業が始まると真剣な眼差しで授業を受けてくれました。小６のJ君の算数のキレには驚きです。明日は漢字もがんばろうね。小４生の女の子２人は少し緊張していたのかな？でも能力が非常に高い子たちだなと感じました。中学生。３年生は意識が高い！初回の漢字テストはみんな満点！！やらなければいけないことはたくさんあるけど、すごく明るく前向きに頑張ってくれていたようでした。２年生は一番まじめな学年です。伸びていきそうな匂いがプンプン漂ってきます。１年生は初々しい！初めて習う中学生の内容を、素直に貪欲に、全て吸収しようという気迫が伝わってきます。１日を終えた感想は、みんな『素直』で人懐っこいということです。その素直さがあれば大丈夫。素直に知識をどんどん吸収して、自分の可能性を切り拓く『糧』にできるように、頑張っていこうね。今日から金曜日まで４日間連続で春期講習の第１クールが続きます。ブラック先生からいただいたリポビタンDをエネルギー源にして、子どもたちの頑張りに負けないように、私も頑張っていきたいと思います。あと、will先生に先日頂いた図書券で、子どもたちに読んでもらいたい図書を購入して図書室をより充実させていきたいと思います。（ブラック先生、will先生、本当にありがとうございました。全て慧真館の子どもたちの為に、使わせて頂きます。）

  Mar 25, 2008

• 英語

  現在、春期講習の最終日に行う『春期講習終了テスト』の作成中です。算数と数学の終了テストは作成終了しました。以前勤めていた学習塾では入社当時から数理の担当講師をしていたので、算数数学の問題作成については今まで幾度となく作ってきたので作業のほうも淡々と進み、割と時間もかからずに仕上がりました。そして、次に取り掛かったのは英語のテストです。以前勤めていた学習塾でも英語は単発的に教えていたのですが、自分で問題作成をするとなると、学生時代にやっていた家庭教師のバイト以来です。まずは何冊かの問題集に目を通しながら、どんな問題にしようかアレコレと思案していたのですが。これが、おもしろい！何を隠そう、実は私の専門は英語です。ずっと数理を教えているので、生粋の理数系出身なのかと思われがちですが、全くそうではなく、むしろ生粋の文系出身です。久しぶりに英語を生徒に教える感覚が蘇り、ワクワクしてきました。そのワクワクした気持ちのまま、『これはできるだろう』『英作文はこれくらい出来て欲しいな』『中２になるんだから、そろそろ長文読解も読めなきゃね』と、頭の中で楽しみながらテストを作成していたので、出来上がって見返してみたら、自分でも気付かないうちにかなり難しくなっていました。しかし、簡単にはせずに今の難しいままでいこうと思っています。むしろ、もっと難しくてもいいかなとさえ思っています。『英語』という学問は、能力は全く関係しない学問だと思っています。特に高校受験レベルの英語というものに必要なのは能力ではなく、『真面目さ』です。中１から真面目に学校の授業を聞いて文法を身に付け、コツコツと単語をしっかり覚えて語彙数を増やしていければ、能力に関係なく誰だって出来るようになります。だから、私の英語の授業では常に最高レベルを目指します。真面目にやれば誰にだって習得が可能な英語という科目。言い換えれば、『英語は人の努力を決して裏切らない科目』。だったらとことん生徒に真面目さを求め、努力し続けることを求め、英語を最高のレベルまで持ち上げる。「慧真館の中学生で英語が苦手な生徒なんていない」そうなることが、私の目標です。

  Mar 19, 2008

• １０年後

  先日、ブラック先生に慧真館にお越し頂いた記事を書きました。ブラック先生と色々お話をしていた時に、先生から尋ねられたことがあります。その質問が昨日から頭にこびりついていて、それについてずっと考えていました。「kishimoto先生は10年後どうなりたいの？」10年後。今月慧真館を旗揚げしたばかりで、1年後の自分自身ですら想像できない私にとって、10年後の将来というのは、遥か彼方にある未知の世界です。10年後の自分がどうなっているのか、正直なところ微塵も想像できません。思えば10年前。当時はまだ十代後半でした。将来について、自分自身について、日本の社会について、色々と想いを廻らせては悩み耽る、青年期の真っ只中でした。その頃の私に、今の私の姿を見せてあげると、きっと当時の私は大きな声をあげて驚くことでしょう。独立して学習塾をしている私自身に驚くという意味ではなく、今の私自身の姿や生き方そのものに、驚くのでしょう。それくらい、私の人生も私自身もこの10年間で大きく変わりました（詳しいことをネット上という公の場では公表できないのですが）。破天荒な生き方をしてきて、全く未来が予想できないような人生を常に歩んできたように思います。塗装された奇麗なアスファルトの道ではなく、全く塗装されていないような砂利道や曲がり道ばかりを、自らで選び歩いてきて、ようやくここまで辿り着きました。それでも、私は声を大にしてこう叫びたい。「俺は、俺自身の人生が大好きだ」と。人から見たら、破天荒で無計画な人生なのかもしれませんが、私自身何も後悔はしていません。色々な経験をし、多種多様な人たちとの出会いがあり、たくさんの人々に迷惑をかけながらも、それでもたくさんの人々に支えられて今に至ります。そして、現在自分の天職とも思えるような仕事に出会い、その仕事で独立するまでになりました。こんなに幸せなことは、無いでしょう。こんなに幸せな人生は、無いでしょう。心からそう思います。10年後。一筋縄ではいかない私のことですから、また何かにチャレンジしているのかも知れません。突拍子もないことを言い出して、周囲の人を困らせているのかもしれません。ただ、この地で、腕の立つ看板屋さんに作ってもらった『慧真館』という今と同じ看板をぶら下げたこの教室で、少し体力が無くなっていても、今よりお肌に張りが無くなっているとしても、予想通り髪の毛が薄くなっているとしても、子どもたちの前に立ち続けていたい。子どもたちと心と心をぶつかり合わせながら、たくさんの子どもたちの人生に関わり続けていたい。10年後も、相も変わらずそんな毎日を過ごしていたい。神にも祈るような気持ちで、そう願っています。

  Mar 11, 2008

• 図書寄贈のお願い

  このブログをお読み頂いている皆様へ慧真館には教室が２つ、自習室が１つあります。当初の予定では、自習室に本棚を置き、小さな図書館のように本をたくさん準備して、子どもたちにたくさん本を読んで欲しいと思っていました。古本屋などで子どもたちに読んで欲しい本を買ってきたり、自宅にある本を掻き集めたりしてみましたが、まだまだ充実した冊数には程遠い数です。それでも子どもたちのために、もっとたくさんの本を用意してあげたいと思っています。そこで、皆様にお願いがあります。ご家庭で読み終わった本や、不要になった本で、小中学生向けの本（若しくは大人向けの本でも小中学生が読めるもの）がもしございましたら、慧真館まで寄贈して頂けないでしょうか？一冊でも二冊でも構いません。古くても、少々破れていても、読むことができれば構いません。もし寄贈頂ける場合は、慧真館まで直接お持ち頂くか、宅急便で着払いで構いませんので、下記住所までお送り下さい。誠に勝手なお願いですが、どうぞ皆様宜しくお願いいたします。慧真館〒250-0851神奈川県小田原市曽比1967-4TEL：0465-38-2030

  Mar 9, 2008

• 学ぼうとしない子どもたち（オマケ）

  先ほどの問いである、「人は何のために学ぶのか」偶然、私の尊敬する先生が、今日のブログで学ぶ理由を書いておられます。コチラ。う～ん。素晴らしい

  Feb 8, 2008

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