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カテゴリ:ワイン会・オフ会
かがり火にて開催された「ルイ・ジャド 2007年 1級水平ワイン会」に参加させていただきました。
1級ボトルばかり9本(コルトンは特級)も飲めるのに、インポーター協賛で会費は食事付き13000円と脅威のオトク設定。 当日に1人キャンセルが出て、モノによっては少量ながら2杯飲めたものも有ったり。 結論から言うと、参加出来てよかった。 1:シャサーニュ・モンラッシェ モルジョ ドメーヌ・リュック・ド・マジェンダ 香りはレモン、アカシア蜂蜜、バターピーナツ、アーモンド、バニラ、練乳? 味は苦味と酸味。余韻に苦味と甘味。 1本目から かなり好調な出だし。 苦味がやや目立つのだが、味のキレの良さが冴えまくり、それがイヤらしくない。 豊かな香りにも大いに支えられて、凄い綺麗なバランスに仕上がってる。 ワインが余ったので2杯目を飲ませてもらったが、1時間以上の時間経過でも変化が無い、落ちてない。 攻守共に流石の貫禄を見せつける。 これと比べたら、以前飲んだブラン・ガニャールのモルジョなんか全然問題にならないわ。 オリーブ2種 適度な食感と塩味。白ワインに良く合ってる。 2:ピュリニー・モンラッシェ レ・フォラティエール ドメーヌ・ルイ・ジャド 香りは溶かしバター、ブリオッシュ、レモンオイル、蜂蜜?ココナッツ? 味は苦味と甘味を伴う薄い酸味。余韻に苦味と甘味。 うわぁ、凄い濃厚な香り。 ムルソーみたいな出方と内容。 こちらも味にはクセが有って苦味が目立つのだが、余韻の甘味がグイグイ伸びてきて 釣り合いが取られる。 香りとも相まって、余韻のバックアップも万全。 硬質的でミネラリーなイメージを持ちつつも、ふくよかな印象を感じる。 ただ、このフォラティエールは香りが落ちるの早いな。 抜栓直後がピークで、10分位を境に急速に衰える。 このムルソー的な香りが全く無いと言うグループもいたので、瓶差も割と大きく出るのかもしれない。 リヨン風ソーセージのブリオッシュ包み ブリオッシュとソーセージの歯応えと、肉の塩気にアブラの甘味が上手くノッてて良い味。 ワインには赤白両対応可能。 3:ヴォルネイ クロ・ド・ラ・バール・モノポール 香りはアンズ、インク、土、レバー(鉄?) 味は渋味と苦味。余韻に薄い苦味。 結構濃い味で 酸味はあまり無く、余韻も引っ張らず。 味自体はシンプルだが、ブ厚く構えられ 飲み応えが作られる。 20分位の時間経過でバラや草の香りが出始め、味も濃さが緩んで自然かつソフトに。 リヨン風ソーセージと良い相性だった。 ソーセージの脂の甘味が ワインの濃さを上手く緩和させ、落ち着かせる。 秋刀魚のマリネ 鮎の薫製 スコットランドサーモン サラダ仕立て 秋刀魚美味しい。季節が良いというのも有るかな? ただ、味の濃い赤ワインが続いたところなので、ワインとの相性は良くなかったかも。 タイミングが合わなかったか。 4:ポマール クロ・ド・ラ・コマレンヌ 香りはバラ、土、鉄、クリーム? 味は渋味と甘味。余韻に薄い苦味と甘味。 クリアーな口通りで、味はシンプル。 余韻で起伏を生み、形をつくる。 香りのバラ・土・鉄の3本柱がしっかりしてて、この時点でポマールのキャラ立ちは成功。 味の構成は余計な事をせずに、ハイトーンな渋味と甘味で軸と筋を通していく。 で、このポマールは決定的に料理に合わない。 リヨン風ソーセージも先のサーモンも、この後の豚の丸焼きにも全然噛み合わない。 何かワインの甘味を潰されて、渋味が過度に強調される方向に動かされる。 これに関しては単独推奨。 個人的な好みなんだろうか? ポマールワインはあまり料理に合うイメージが湧かない。 ポマールはワインだけで美味い、むしろ料理が絡むと邪魔になる 孤高の立ち位置。 ここでパン登場。 むしろポマールワインのツマミには パン1枚有ればそれで良いって感じ。 5:コルトン・プジェ・グラン・クリュ ドメーヌ・デ・エリティエール・ルイ・ジャド 香りはバラ、土、インク。 味は渋味と薄く酸味を伴う甘味。余韻に苦味。 う~ん、これだけ特級なんだが・・・そんなに美味しくもないな。 余韻は伸びるが、どうにも平坦。 熟成不足なのか、形が定まってない感じ。 何も不味くはないけど、個性が見えない。 悪い意味で普通。トンガってない。 “必要なモノ” は大体揃ってるが “欲しいモノ” が無い、あと1歩が足りない ニューワールド系ピノにも近いイメージ。 自分の隣に座ってらしたEchezeaux14さんも「イマイチ」な評価だったけれど、他の参加者の中には美味いという人もいらしてので、瓶差が大きいのかな? スペイン子豚の丸焼き(取り分け前) ちょっとしたプチ撮影会勃発w やっぱり丸焼きはインパクトが有るね 6:ニュイ・サン・ジョルジュ レ・ブード ドメーヌ・ガジェ 香りはバラ、枯れ葉、土、紅茶(アッサム) 味は渋味と甘味。余韻に薄い甘味と苦味。 口通りは滑らかで、味も良好。 渋味が伸びるが しつこくなく、余韻の深さが凄い。 香りも綺麗だし、優等生的ワイン。 つい先のコルトン・グラン・クリュと比べてしまうが、実際 一級のこちらの方が美味いと思う。 香りのブルゴーニュらしさといい、味の存在感といい、絶対こっちの方が綺麗。 スペイン子豚の丸焼き 獣臭漂うワイルドな香りで肉質も柔らかく、とても美味しかったが、せっかくのピノノワールワイン群だったから、鳥肉の方が良かったかも。(←大きなお世話やねw) 7:ヴォーヌ・ロマネ レ・ボー・モン 香りは土、スミレ、キャラメル。 味は薄い渋味と甘味。余韻も渋味と甘味。 お、美味い。 口通りもバランスも良く、特に甘味の出方が優しい。 飲んでて落ち着く感じだが、個々の要素はちゃんと主張を忘れてない。 また先のコルトンとの比較だが、このヴォーヌ・ロマネも 言ってみれば普通でトンガってない印象。 だがこちらは各要素の達成水準が凄い高くて、発展途上であっても 物足りなさを感じさせない。 当初“欲しかったモノ” ではなくとも、「いや、でもこれでイイんじゃない!? いや、欲しかったのはコレだよ!」と言わせる実力が有る。 豚肉の香りにも負けてないし、味も乱さない。 今回の会の赤ワインの中では攻守最強。 自分の中で、飲む程にジワジワとアピールしてくる。 これを飲んだらアラン・コルシアのヴォーヌ・ロマネなんて悪い冗談でしかないw。 字数制限に引っかかるので一旦区切り。 後編に続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011/09/09 12:15:31 PM
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