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カテゴリ:ワイン会・オフ会
21日木曜日、シャトー・メルシャンの味村氏を招いてのワイン会 に参加させていただきました。
よく見ると、楽天ブログ内でも見知った顔ぶれがちらほら。 味村氏は、現在は現場から離れて「ブランド・アンバサダー」なる肩書きで本社勤務とのこと。 何をする立場なのか全然分からない名前で、正直戸惑ってます。と笑って話されました。 多分 長嶋茂雄の「ミスター・ジャイアンツ」みたいに、 メルシャンの名とワインを広く社会にアピールする業務全般を担当するポジションなのだろう。 今回用意されたボトルは、泡4種・白4種・赤3種、の計11本。 高級レンジよりも、導入から中堅レベルのボトルを優先して揃えての飲み比べ企画。 まずは泡物から 左から順に1→8 1:大森のあわ2010 秋田県産リースリング使用 香りはグレープフルーツ、ミカン、ミント。 味は苦味と酸味。余韻に苦味と甘味 やや苦味強め、余韻で甘味の勢いを演出し、バランスを取る。 リースリング使用とのことだが、柑橘的な香りと弱めの青臭さは甲州っぽいイメージ。 リースリングの泡は飲んだ事がないので比較対象は無いが、こういうものか? 勢いはそこそこに感じるものの、よくある(と言うほど多くもないが)日本の安泡との大きな違いを見れない。 2:勝沼のあわ2011 山梨県産甲州使用 香りはアンズ、ミカン、リンゴ、洋梨、蜂蜜、レモン。 味は苦味と酸味を伴う甘味。余韻に苦味と甘味。 香りが良い。 内容的にはこちらの方がリースリングっぽい。 突出する味覚は無く、繊細な出力。 繊細さ故の物足りなさを香りで支え、香りに支えられた甘味が味に厚みを持たせる。 やはり香りが良い仕事過ぎるな。 自分には「大森」より「勝沼」の方が好き。 冬瓜(とうがん)と生ハム 素朴な味で、冬瓜の柔らかい食感と生ハムの塩味が国産泡の大人しい味に上手く収まる。 3:新鶴のあわ2011 福島県産シャルドネ使用 香りはパイナップル、リンゴ、マンゴー。 味は苦味と薄い甘味。余韻に苦味と苦味を伴う酸味。 トロピカルな香り。 余韻の苦味は少々強く出る。 香りは特徴的だが、結構普通かな。 淡い味わいは悪くないけど、2番手の勝沼の香り幅には勝ててない。 味はしっかりしてるものの、味だけだと物足りないし、余韻の苦味が結構うるさい。 何かもう一個決め手が欲しい。 4:穂坂のあわ2011 山梨県産マスカットベリーA使用 香りはキャラメル、チェリー、ティラミス。 味は苦味と酸味。余韻に苦味。 香りの甘さで完全にキャラ立ち成功。 苦味は強いのだが、香りでほぼサポート体制は万全。 変なロゼシャンパンよりも明らかにキャッチーで万人向け。 前の3本とはもうジャンルが違うね。 以前のワイン会でも飲ませてもらった事があるが、その時も美味さに驚いた。 とにかく香りのレベルが違う。これと前3本を比べるのはかわいそうな程w。 「穂坂のあわ」を別格とすると、やはり「勝沼のあわ」が一番良かった。 ベーコンとオニオンのケークサレ 見た目よりも、わりとあっさり系の味。 リヨン風ソーセージと違って油っぽさが無いから、日本ワインの繊細さを殺さない様にしつつ、ベーコンの塩味をアクセントに、ワインを支える。 ここから白編。 5:アンサンブル萌黄2010 香りはレタス、グレープフルーツの皮、濡れタオル。 味は先日飲んだ2011と大きな差は無し。 ただ、今回香りに生臭い感じのものが有る。 時間経過である程度解消されるが、洗練感や果実感は一段落ちる。 事故か瓶差かヴィンテージ差かは分からないが、これはちょっとイマイチ。 味は悪くないだけに、もったいない。 現行の2011年ボトルなら無かった問題。 6:甲州・淡紫2010 薄いレモン、レタス、ミカン。 味は苦味と酸味。余韻も苦味と薄い酸味。 何か・・・普通かな。 苦味の軸が思いのほか太く、酸味が上手く付いてこれてない。 酸は有るんだけど、どうも平坦な印象の起伏。 普通なりに、これはこれで万人向けで料理向けのワインなんだろうが、掴み所が見えにくい。 悪い意味での「淡さ」「水っぽさ」を感じる。 これだと自分なら、マンズワインの四季旬花・甲州・辛口をコスパ重視で選んでしまう。 7:マリコヴィンヤード・ソーヴィニヨンブラン2009 香りはピンクグレープフルーツ、紫蘇、青草。 味は苦味と酸味。余韻に苦味と甘味。 抜栓直後はもっとソーブラらしからぬトロピカルな要素が多かったらしいが、自分はタイミングが合わず、感じとれなかった。 一嗅ぎで即ソーヴィニヨンブランと分かる香り個性。 苦味基調で、ニュージーランドにも近い味わい。 自分が飲み慣れてる品種っていうのも大きいと思うが、やはりこれ位ドカンと特徴が有ると分かり易い。 そこいくと、繊細さがウリの(?)甲州は難しいな。 遅かれ早かれ、メルシャンの 甲州きいろ香 も飲んでみるとしよう。 8:長野シャルドネ2007 香りはシロップ、レモン、粉砂糖、ミント、お香? 味は甘味を伴う苦味。余韻も同じ。 香りが粉っぽくて独特な感じ 味自体はシンプルで、苦味が前に出そうになるが、そこを香りが抑え、甘味を補強。 ヒネ香にも近いこの香りが全体バランスを取り、ある種の熟成感を演出する役割になってる。 元々こういう香りなのか、経年でこうなったのかは分からないが、後者なら寿命は短めかも。 リリース直後に飲めば、もっと酸味を感じられたかもしれない。 「マリコヴィンヤード・ソーヴィニヨンブラン」と「長野シャルドネ」の2強。 飲み慣れた品種のワインが残ったが、個人的には「マリコヴィンヤード・・・」を推す。 「長野シャルドネ」は新しいボトルを飲んでみないと判断が難しい。 後編に続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012/06/24 03:56:23 AM
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