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カテゴリ:ワイン会・オフ会
前編 ・ 後編 より続く終編
さあ、二次会にもお邪魔します。 12:ボーヌ・プルミエ・クリュ ブレッサンド2000 ニコラ・ポテル 香りはカシス、ブラックベリー、土、生肉、鉄、ザクロ? 味は渋味と薄く甘味を伴う苦味。余韻に甘味と苦味を伴う酸味。 2000年でもまだ若い感じがする。 渋味しっかりで、後から果実感が追う。 でも余韻の苦味が引っ張られ過ぎかな。 これはこれで飲み応えの範囲内ではあるが、これならもうちょっと香りに華やかさが有って欲しかった。 生肉や鉄の香りも結構目立ち、それらが苦味や渋味感を強めてピノらしさを圧迫。 むしろ、このある種の土っぽさや肉厚な味わいがボーヌの特徴なのか? 味自体は落ち着いてて 決して悪いものではないんだが、自分がピノに期待する味と違う。 香りも今一つ冴えないし(というか好みと合わない)。 現在までにコート・ド・ボーヌで自分が手放しで美味いと思えたのはポマールだけだな。 次点でヴォルネイ。 ボーヌ系とはどうも相性が悪い。ニュイ系なら高確率で当たってる。 とか思ってたら、飲み切って15分位経過した後のグラスの底に残った分の香りを嗅ぐと、 先ほどの鉄やら土やらとはうってかわって、 アンズジャム、ユーカリ、カラメル、カシスリキュール、百合?ブランデー? といった香りがグーンっと漂ってくる。 初めからこの香りなら相当な高級感があるな。 香りが伸びる飲み頃はもう5~7年位先か!? 先のブレッサンド2000が 思ったよりも肉厚な香りと味だったので、 渋味が目立たず繊細で、香りも甘やかな万人向けのタイプを飲んでみたくなった。 そこで、マルセル・ラピエールのシャトー・カンボン2009をリクエスト。 13:ボジョレー シャトー・カンボン2009 マルセル・ラピエール 香りはカラメル、カシス、プルーン、カカオ、チェリー? 味は酸味と渋味。余韻に甘味と薄い渋味。 良い香りだ。 最初は渋味が強く出たが、5分弱で解消。 ブレッサンドよりも渋味が優しく、バランスの取れた酸も好感触。 20分位の経過で渋味がまた強くなった気がするが、香りは変わらず。 この渋味もそれ程主張の強い物ではない。 香りと余韻の伸びでサポート可能。 しつこく口内に残る事もなく、滑らかに去る。 軽快さのある飲み口、つい早いペースで飲んでしまいそうに。 同席された方々からも評判良く、選んだ甲斐があった。 安心と信頼のマルセル・ラピエール。 息子のマチュー頑張れ! もう1本何か頼む事になり、「せっかくだからKenさん何か選んで!ピノ系で。」と向かいに座られたお姉さんから頼まれた。 それはいいけど、ブルピノ系は自分には畑違いなのよね(ワインだけにw)。 まぁ酒に関する要望ならば、可能な限り期待に応えてみようと思った。 さほど値が張らず、今飲める味も香りも良いピノノワール、さらに自分も飲みたいと思えて、初心者にも分かり易ければ なお良し・・・の条件。 リストを一通り見せてもらい、出た候補は ルイ・ジャド ヴォーヌ・ロマネ2007 8000円 ジャンテ・パンショ ジュブレイ・シャンベルタン2007 6200円 ロベール・シルグ シャンボール・ミュジニー2004 7600円 の3本。(しかし、店売りでこの価格はホント良心的だなぁ) ロベール・シルグは作り手の特徴から、04でも酸や渋味が落ち着いてない可能性が有りそうなので除外。 ジャンテ・パンショは時間経過で変化するかもしれない。 となると、安定のルイ・ジャドだな。 以前参加させてもらったルイ・ジャド2007一級ワイン会でのヴォーヌ・ロマネが美味かったので、村名格で充分信用出来ると判断。 決定!。 14:ヴォーヌ・ロマネ2007 ルイ・ジャド社 香りはカシス、カラメル、カカオ、革、腐葉土、ブランデー? 味は渋味と甘味。余韻に甘味と薄い酸味。 よし! 1級ではなくとも十分なバランス感と美味さ。 香りの果実感が余分な渋味を抑えつつ余韻から酸を引き出し、口内の引きも穏やかに進む。 1級の「レ・ボー・モン」と比べると、余韻の浅さも感じるが、このボトルの味出力を思うと これ位でベストだろう。 同席された皆さんも満足いただけたようだ。 良かった。変なの選ばなくてw。 こういう時は安心と信頼のルイ・ジャドだわ。 地下鉄の終電時間もぼちぼち近づき、0時頃に解散。 御馳走様でした。 同席の方々も有難うございます。楽しかったです。 はい。 東京に出てくると、大抵中野坂上に行って路地裏の小規模店を飲み歩くのだが、 オフィス街に近い土地柄で、流石に平日の中日(木曜日)に終電時間超えてやってる店はほとんど無かった。 やってても牛丼屋にチェーンのファミレスか居酒屋、さもなければ漫喫ネカフェ。 これでは行く意味が無いね。 結局、まっすぐ友人の店「モカボーイ」に行くことに。午前1時前後。 この店は大体いつでも朝4時までやってる。 「いつでも飲み過ぎ」店主のミキ と「スイス帰りの帰国子女」店員のエリ。 何となく、ミキの顔がアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラに見えたw。 アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ ブラジリアン柔術の人。 とりあえずギネスビールとジャークチキンを注文。画像は撮らなかったので無し。 自分以外にも、10人弱位の客入り。 話を聞くと、この日は日付が変わる前は大分ヒマだったらしいが、0時を回ってから一斉に押し寄せてきたらしい。 先程の自分の様な、平日の中野坂上の飲み屋難民・ダーツ難民が辿り着くのがこの店なのか。 自分が入って1時間程でさらに3人組、その後4人組の入店。 難民の流れは途切れないw。 二杯目にジョニーウォーカー・ブラックのハイボールと牛タタキを注文。 店主にも何か1杯おごる(多分緑茶ハイか何か)。 この辺で酔い方が変な方向に動き出したので、ひたすら水を飲む事にした。 まぁここに来る前に、少量ずつとはいえワイン14杯以上飲んでるしね。 4時も回り、退店。 霧雨が降る中 歩きながら、途中でタクシー拾って新宿駅まで行くつもりだったが、なかなか捕まらない。 路駐が多くてタクシーから自分の姿が隠れ易くなってるし、 路駐の車を避けるためにタクシーが中央寄りに車線を変えてしまうのも原因。 新宿に向かって青梅街道を15分も歩いてたら霧雨も本格的に降りだし、今更タクシー停めるわけにもいかなくなった。 ここまで歩いた意地も有り、最早引くに引けないw。 中野坂上から新宿駅まで、タクシーならワンメーターだから2キロ程度の道のりかな? 結局徒歩で、店を出てから35分位の時間で到着。 山手線の始発が4時45分だったから、むしろ丁度良い位の所要時間だったか。 つい色気出して日暮里ではなく、常磐線の始発が出る上野で降りたが、ギリギリで5時10分発の始発に乗れず。 仕方なく20分待って取手行快速を待ち、取手でまた15分待って高萩行を待つ。 帰宅時間は7時過ぎ。 服は思ったより濡れてない。前半分が「脱水はしたが乾燥はしてない洗濯物」レベルのシャツの濡れ方。 ただ、右足の踵はちょっと痛いね。マメができる2歩手前位のダメージ。 疲れたけど、結構歩けた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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