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ken2137のワイン記録(たまにワインじゃないのもあるけど)

ken2137のワイン記録(たまにワインじゃないのもあるけど)

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2014/03/07
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カテゴリ:ワイン会・オフ会
WineKai 2014.3.6 menu.jpg
楽天ブログで御馴染みのぱんだしゅりけんさんらが中心に、中国地方産のワインに中国地方産の食材の料理を合わせて楽しむ、という企画のワイン会に参加させていただきました。

思い返してみると自分が飲んできた国産ワインといえば、大体山梨か長野、たまに山形と青森くらい。
中国地方のワインというのは実は初めてな気がする。中国地方の日本酒ならそこそこ飲んでたと思うけどw。


ワイン会といえば、泡物でスタート。
WineKai 2014.3.6 -1.jpg
1:島根県 シャルドネ・スパークリング 奥出雲ワイナリー

香りはレモン、クリーム、粉砂糖、シェリー酒、みかん、リンゴソテー?
味は苦味と酸味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。

一言で言えば、甘くないリンゴジュース。
最初はやや硬質的な苦味で、後から穏やかな酸。
余韻の甘味からリンゴ的な果実感が出てる感じ。
半端に酸を出す位なら、これ位大人しい味わいの方がブラン・ド・ブランらしさが有って良いと思う。


WineKai 2014.3.6 Amuse.jpg
アミューズ:木次乳業のカマンベールとリンゴのグリル
      木次乳業のジャージー牛乳で作る小さなキッシュ


リンゴっぽい味のワインに、リンゴのグリルが上手く仲立ち。
さらにワインのスッキリした味にキッシュがボディを補填。


WineKai 2014.3.6 -2.jpg
2:鳥取県 甲州樽仕込み2005 北条ワイン

香りはミカン、シンナー、ビニール、レモンバター、シェリー?
味は苦味と甘味。余韻に薄い苦味と甘味。

あら~、美味いやん。
苦味の中から甘味がグンと膨らんでくる。
軽やかな甲州が樽の鎧を纏った事で、しっかりとボリューム感を身に付けた。
これは言われないと甲州って分からないな。
相応に熟成もしてたのか、ニューワールド系の安価な樽熟シャルドネより ずっと味に落ち着きが有る。

この北条ワインというところは、砂丘で葡萄の栽培をしているらしい。
考えてみれば「水はけがよい」「痩せ気味の土壌」「乾燥してて寒暖の差が激しい」「風通しがよい」「丘状になってて日光を受け易い」のだから、環境条件だけ見れば、砂丘で葡萄栽培って悪くないのかも。


WineKai 2014.3.6 Galantine.jpg
前菜1:鳥取県倉吉の野菜で作る大山鶏のガランティーヌ

樽熟白に合わせた、しっとりさと弾力を併せ持った食感。
トマトソースの酸味は控えめでワインを邪魔しない。


WineKai 2014.3.6 -3.jpg
3:広島県 TOMOE ピノノワール2011 三次(みよし)ワイナリー

香りは革、カカオ、カラメル、ブラックベリー、オレンジママレード?
味は渋味と酸味。余韻に渋味と甘味。

これはピノノワールなのか!?
味も香りも、メルローって言われたら完全に信じられるレベルの肉厚な味わい。
肉厚でありながら、とても滑らかで綺麗な口通り。
カカオとカラメルが合わさったチョコレート的な香りが相まって、余韻の甘味がグッと伸びる。

好きか嫌いかで言ったら、絶対好き。美味いか不味いかで言ったら、間違いなく美味い。
でも、これピノノワールが好きな人が好むピノではないだろうなぁ。
最低5~6年は熟成させた、"イタリアのメルロー" に近い。

上の甲州に合わせた料理のガランティーヌと、使われたトマトソースと山椒味噌がよく合う。
もうますますメルローとしか思えないw。


WineKai 2014.3.6 Terrine.jpg
前菜2:広島県安浦産穴子と竹原産じゃがいものテリーヌ

穴子の肉質とほのかな脂が渋味をソフトにし、引き立てあう。
穴子に合うとか、さらに上質なメルロー感連想の追い打ちw。
ガランティーヌよりも、このテリーヌの方をさっきの北条ワインの甲州に合わせたいって思っちゃう。


WineKai 2014.3.6 -4.jpg
4:山口県 シャトー・ヤマグチ・シャルドネ2004 山口ワイン

香りはレモン、蜂蜜、胡桃、オリーブオイル、ライチ?洋梨?
味は苦味を伴う酸味と薄い苦味。余韻に薄い甘味と薄い苦味。

これまた直球の樽ドネ。
苦味を前面に出しつつ、穏やかな果実をゆっくり押し出す。
味自体は大人しい雰囲気だが、ふくよかな香りを活かして手堅くボディを主張し、それでいて余韻は静かに。

高級感は有るが、ちょっと大人し過ぎたかな?
華やかな部分と控えめな部分とが中途半端に混じって、イマイチ伸びきれない、普通な印象に。
でもこれは自分の飲み方とタイミングに左右されたところだろう。


WineKai 2014.3.6 Tai no Poele.jpg
魚のメイン:山口県萩港から届くチヌ(黒鯛)のポアレ

ヒトエ草の酸味とクリームソースの甘味がよく合う。
ワインの大人しい味をソースが補強し、ポワレ特有の皮のサクっとした食感がアクセントをつける。
画像だと緑のロマネスコに隠れて見辛いが、下に有る安納芋のグリル(?)が地味に美味い。
甘味の補填というか食感の追加というか、全体の香ばしさを底上げしてて、この芋がとても良い仕事してるw。


WineKai 2014.3.6 -5.jpg
5:岡山県 メルロー2012 TETTA Vigne

香りは杉、革、鉛筆、土、炭、生レバー?
味は渋味と苦味。余韻に渋味と薄く酸味を伴う薄い苦味。

ツヤの有る色合いに、強めの青臭さ。いかにも未熟な感じのメルロー。
若めのメドックやチリカベのニュアンスだが、重さはそれほど無く、飲み易さをアピール。

味の張りはしっかりしてて、今はまだこの張りが "固さ" を出してる。
3年位は放置して味と香りが落ち着けば、もっと口通り滑らかで高級感が生まれそう。
今はまだ苦味も強く、香りとも合わさってか未熟な印象が強く感じられる。

TETTAの関係者が会にいらしてたので、「これもっと上を狙える(発展途上中の)味ですよね?」とつい変な質問をしてしまったが、「いや、今のこれで十分な美味さが出てると思いますよ」と答えていただいた。
確かに香りは品種のイメージから崩れておらず、味も渋味が突出って事はないから、これでいいと思えばいいのかもしれない。
その時は、まあ個人の好みの問題か と納得したが、若飲みの前提で行くなら、もっと明快な酸や甘味のニュアンスも欲しいと思ってしまった。


WineKai 2014.3.6 Momoniku.jpg
肉のメイン:蒜山(ひるぜん)ジャージー牛 もも肉のフィセル

肉の歯触りは固すぎず柔らか過ぎずの良い味。
で、これって何か肉以上に、付け合せの野菜が さっきのメルローに合ってる。
根菜類の土っぽさと、ワインの香りの土っぽさ・青臭さが綺麗に噛み合い、野菜の甘みとスープがワインの苦みを上手く受け止めてバランスを取ってくれる。

さっきはワインを未熟だの苦いだの青臭いだの散々言ったが、この料理と合わせる事を考えたら、やっぱりあれで良かったんだろうな、って思えてきた。
ワインの苦味や臭みはそのままに、何も切り捨てたり打ち消したりせずに、ワインの長所を素直に受け入れ易い形に取り持ってくれた感じ。
ワイン単独だと気になった部分が、この料理と一緒だと、誰も何も悪くなかったのが明らかにw。


WineKai 2014.3.6 Desert.jpg
デザート:岡山県高梁(たかはし)産 紅茶とプルーンのムース

一瞬ラムレーズンかと思ったが、プルーンだった。
奥出雲の山蜜が甘味のトーンを高めて、プルーンのクセをソフトに。


WineKai 2014.3.6 bottles.jpg
本日のワイン。左から順に1→5

奥出雲ワイナリーのボトルのラベルはマジックで名称手書きという珍ボトル。
エラーラベルなのか、正式ラインナップ外の品なのか、よく分からない。


今回、北条ワインの甲州樽仕込み2005が一番の注目株。
普段甲州ワインに物足りなさを感じてる自分でも、納得の香りと味わい。
価格的にも1000円台中盤で購入可能らしく、コスパも良好。

赤だと三次ワイナリーのTOMOEピノノワール。
ピノらしくないピノノワールだが、赤ワインとしては十分な飲み応えと綺麗な飲み口。
メルローの代わりとしても力強さとクリアーな雰囲気が両立してて、独特の高級感も感じられる。


想像以上に面白いワイン会で、御馳走様です。
ぱんだしゅりけんさん、ありがとうございました!

会場となったアガリス神楽坂さんも、なかなかの美味さで、"ワインを活かす" のを分かってる人の料理を見せていただいた気分です。
神楽坂を通る事があれば、また訪れてみたいと思います。


WineKai 2014.3.6 Kagaribi.jpg

せっかく神楽坂まで来たんだから、すぐには帰らず、いつも行くワイン会でお馴染みの「かがり火」に22時20分辺りに寄ってみたが既にクローズ。
金・土・祝日前は午前2時まで開いてるが、平日は22時までで終了だった。こりゃ残念。

仕方ないので、大人しく帰る事に。
寄り道しなければ終電にも間に合いそうだったし。






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最終更新日  2014/03/08 12:48:15 PM
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