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テーマ:政治について(20206)
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ニンジン畑の片隅に、知り合いのかたからいただいたカボチャの苗を2本植えました。
そのうちの1本は、私の不注意から足で踏み付けてしまったので再度、植え直しました。 もう一本のほうは、生命力旺盛で、周辺にあった木に、蔓を巻き付けながら上昇し、実(可食部分)を付けて、その重みで垂れ下がり、ニンジン畑に降り立ち、更に成長し続けています。 心配された「足蹴」にされたほうも、それなりに成長して、木に巻き付いて上昇しています。 さて、畑は、自然の状態に人間が侵入し、土を起こし、 つまり、多くの植物や微生物の生態系を壊して、 自然を破壊して、 有機肥料を撒き、 水を撒き、 人間の都合の良い「種」を撒いた場所です。 この種が発芽して、成長して、その実を人間がいただくことになります。 現在の、我が庭のニンジン畑は、間引きもしないで、他の植物も繁茂したまま、更にはカボチャさんが仲間入りして、仲良く(?)共存しています。 共存といっても、それは私の思い込みかも知れません。 でも、自然を破壊してしまった私としては、出来るだけ自然な状態を保ちたいと念願しています。 脚の踏み場も無い状態ですが、それぞれが思う存分、成長していただき、その中で、私が食べることができる「実り」があれば、感謝申し上げ、それを有り難くいただけば良いのではないでしょうか。 「他の植物」と言いますと、一般的には「雑草」と呼ばれています。 しかし、これは、人間が勝手に「雑草」と呼んでいるだけで、あらゆる植物に生命自体としての相違はある筈がありません。 人間の価値観の相違でしかありません。 人間が振るう「価値観」は、最小限に留めたいとの思いで一杯です。 この「価値観」が大きくなり過ぎますと「人権」に成長してしまいます。 もし、「人権」なるものがあるのであれば、それぞれの植物にも「権利」があることになります。 同じ理屈で、動物にも、ゴキブリ権、ハエ権、ネズミ権、ウサギ権、牛権、ライオン権などもあります。 これらが、万が一、お互いの権利を主張し出しましたならば、自然は崩壊するしかありません。 自分を主張しないで、あらゆる生命が共存・共生しているのが「自然」です。 ですから、人権など、もともと、存在しません。 「子供の権利?」、冗談ではありません、そんな物、ある筈がありません。 さて、前置きが長くなってしまいました。 国連(正式な名称は連合国)は、最近、その総会で「先住民族の権利に関する国連宣言」を採択しました(総会の議決ですから法的拘束力はありません)。 採択に反対したのは、アメリカ・オーストラリア・ニュージーランドなどで、過去に「先住民族」虐待問題を起こした国ではあります。 日本も「アイヌ民族」問題を抱えていますが、採択には「条件付き」で賛成したと報じられています。 更には、先住民族の対する国際的な定義がないこともあり、「アイヌ民族を先住民族と確定できない」という日本政府の見解も報道されています。 一方、アイヌ民族を代表する団体「北海道ウタリ協会」は、 この「国連宣言に従って、日本政府はまず、アイヌ民族から土地、言葉、文化などを奪ってきた歴史を謝罪してほしい」と述べています。 更には「だれが先住民族かは、先住民族自身が決めることだ。アイヌ民族が先住民族であることは、二風谷ダム裁判の札幌地方裁判判決でも認定されている」とも言います。 歴史に対する「反省」そして「謝罪」は必要です。 本来のアイヌ民族自身は、権利を主張することなく、他の生命と共存・共生してきました。 その中に、和人(日本人)が侵入して、その共存・共生関係を破壊してきたのは歴史的事実です。 侵入者・破壊者である私の偏見に過ぎませんと前置きして。 共存・共生してきた誇り高きアイヌ民族であれば、「権利の主張」を謹んでいただきたい。 しかし、侵入者である私を含む和人は、 日本列島に生命をいただいた先輩としてのアイヌ民族を敬い、 収奪してきた土地や林を、何らかの形で返還できるようにしなけれなりません。 「権利の主張」は「争いごと」しか招きません。 聖徳太子の「十七か条」にあるように、 大きなることは、一人さだむべからず、必ずもろもろとあげつらうべし、 で共生していきましょう。 かつての「北海道旧土人保護法」は廃止され、10年前に「アイヌ文化振興法(新法)」が施行されています。 新法では「アイヌの人々の民族としての誇りが尊重される社会の実現を図る」との条文があります。 確かに新法は「文化振興に限定して」共生への第一歩を踏み出してはいますが、まだまだ、不十分です。 権利を主張しない「アイヌ民族」の身に成りきって、二歩、三歩と前進しなければならないと思います。 さて、かつて日本人は、その権利を主張することなく、他の生命と共存・共生してきました。 その中に、ザビエル渡来以降「西洋」「文明」が侵入して、その共存・共生関係を破壊してきたのは歴史的事実です。 敗戦以降、日本の国、そして国民は、西洋に、ぼろ雑巾を絞り切るがごとく、彼らのいいように収奪されてきました。 いまだに彼らに占領され、彼らの奴隷に成り下がっています。 この事実に目を覚まし、覚醒し、行動しましょう。 つまり、この状態から脱出しなければなりません。 日本人が日本人の誇り、日本の伝統文化の素晴らしさを取り戻し、その日本が尊重される世界の実現を目指しましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.18 09:37:14
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