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カテゴリ:健康・ダイエット
山岡鉄舟先生は、まずは「剣の人」であり「剣の達人」でした。
先生の晩年の漢詩に「学剣労心数十年(剣を学び 心を労する 数十年)とあります。 「剣」を完成されるには「心」を究めて、「人間」も完成させなければならなかったのです。 先生は無刀流の一派を開きましたが、この無刀流剣術大意の三か条に次の表記があります。 「無刀とは何ぞや、心の外に刀なかりき、敵と相対する時、刀に依らずして心を以って心を打つ、是を無刀と謂ふ」。 先生は「武士道」について語っておりますが、その前置きとして次のように言及しています。 「日本の武士道ということは日本人の服膺践行すべき道というわけである。その道の淵源を知らんと欲せば、無我の境に入り、真理を理解し開悟せよ。 必ずや迷誤の暗雲、直ちに散じて、たちまち天地を明朗ならしめる真理の日月の存するを見、ここにおいて初めて無我の無我であることを悟るであろう」 この武士道は「武士の本道」に留まらず、士農工商の階級に関係なく、男女の別もなく、老若の別もなく、あらゆる日本人が服膺践行すべき道であります。 更には、世界に普遍的に共有・共通する「人間の道」であることを示唆しております。 先生は23歳で既に「宇宙と人間」という図面を描き、宇宙と人間とが一体であることを図示しています。 これを語るかのような先生の歌を次に紹介します。 「晴れてよし 曇りてよし 不二の山 元の姿は かはらざりけり」 人生での、生老病死、順境・逆境、貧富、成功・失敗、幸・不幸などは、表面的な現象としては違っていても、本質は人間を生かしている宇宙・神仏の親心の現われです。 この親心に「拝(はい)」「喜んで」「ありがとう」と素直に感謝の気持ちで応えていきますと、幸せへの道が開かれていきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.11.20 19:01:02
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