インドネシアの伝統工芸を代表する物として「バティック」がある。
“ろうけつ染め”というとすごく和風な感じだけど、それと同じ、
チャンティンという道具を使って、布に細かくロウで線を描き、染めあげて行く布です。
日本人大好きだよねー、バリ島のお土産に始まって、ネット通販でもすごい人気。
もちろん、私も数枚持ってますよ。テーブルや壁に飾ったりショールにしたりと、
あればあるだけ、女性としてはうれしくなります。


「せっかくインドネシアに来たんだから、バティック習いたいな」と思って早や9ヶ月。
やっと重い腰をあげて、「テキスタイル博物館」に行ってきました。
ここは、インドネシア全国のバティックを集め展示するだけじゃなく、骨董価値のあるものを修復したり、研究したり、文化の伝承としてインドネシア人だけじゃなく外国人にも教えてます。
博物館の奥に別棟があって、生徒さんが思い思いのデザインを描いてました。
今まで2回ほどチャンティンを握った事あるけど、どれも小さな作品だけだった私、
でも「簡単そうなデザインを選んで途中で飽きちゃうより、最初から好きな物にチャレンジだ！」
という意気込みだけで、下絵に選んだ3種類の古典的な柄の細かい事！
スタッフの一瞬ひるんだ様子が目に入ったけど、この際無視しました。


魚と鳥もモチーフ、布に下絵を写すだけでも2時間半以上！えらいこっちゃな～。
それでも、ノイズバリバリの古いラジオから聞こえてくるジャカルタＦＭを聞きながら、
下絵描きに集中できる時間は、とっても心地よかったです。